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ボリビアでピットブルのコンサートが急遽中止

2012年10月25日 木曜日

マイアミ出身のヒップホップ歌手ピットブルが、ボリビアのサンタ・クルス州の都市でコンサートを行う予定だったが、「ステージに安全性が確認されなかった」として、急遽中止になっていたことが明らかになった。

この件に関して、警察はコンサートを企画した自称イベント・オーガナイザーの男2人を逮捕している。逮捕されたのはボリビア人1人と外国人1人で、拳銃、偽物のボリビア警察手帳、野球バットを保持していたという。しかし結局、男2人はコンサートの関係者である可能性が高いとして逮捕の数時間後には釈放されたらしい。真実は闇の中、である。

ピットブルはツイッター上で、「ファンに危険が及んで欲しくなかったし、コンサートの中止は苦渋の決断だった」とコメントした。コンサートには約1万2000人のファンが駆けつけていたが、突然の中止に会場はブーイングの嵐だったとか。日程は未だ発表されていないが、イベント主催者はサンタ・クルス州でのコンサートは改めて行うとしている。

ラテンアメリカの音楽コンサートなら起こりうる大惨事……ちょっとヒヤッとするニュースだ。tae

ボリビア警察ストライキ4日目

2012年6月25日 月曜日

 まず日本では考えられない警察のストライキ。だが世界的に見ると決して珍しいことではない。日本人が外人といって最初に頭に浮かぶ国、アメリカでも警察官がストを起こしているのだ。

 しかし治安が世界的なレベルで見て安心な日本ですら警察官がストを起こしたらどうなるのかと不安を覚えてしまうが、それが今回ストを起こしているボリビアではどうなるのだろう。警察官の要求はもちろん自分たちの給料アップだ。現在の毎月194ドルからおよそ15%(30ドル)昇給を認める案が政府側から出ているが、これを拒否。彼らの要求は陸軍三等軍曹と同等の毎月およそ300ドルへの昇給としている。しかしこれまでが低すぎたのか、それとも大きく引き上げを要求しすぎているのかは意見が分かれている。

 今のところ平和的に進められているが、相手は武器を持った警官。モラレス大統領は自らの反対政党がクーデターを企てていると警戒をさらに強めている。せっかくウユニ塩湖などが観光スポットとして世界的な注目を集めているが、その観光産業に暗い影を落としてしまった。(D)

大手マクドナルド社が南米最貧国ボリビアで破産したワケ

2011年12月22日 木曜日

2002年、南米最貧の国ボリビアから、米国の世界大手ファーストフードチェーン「マクドナルド」が撤退していたことをご存知だろうか。世界中どこへ行っても食べられるマクドナルドだが、この店舗が存在しない国はラテンアメリカでも唯一ボリビアのみである。

マクドナルドは、ボリビアの主要都市ラ・パス、コチャバンバ、サンタ・クルス・デ・ラ・シエラの3都市で、8店舗を構えていた。第一店舗目がデビューして以来、さまざまなキャンペーンをこらして営業をしてきたが、業績は上がらず、5年間の赤字営業に終止符を打った。世界各国にチェーン展開をする大手マクドナルド社が、赤字が原因で店舗を閉めるのは開業以来初である。

マクドナルド社の関係者は「ボリビアでは味以上に、入念さや衛生面、そして調理に時間をかけることが重要。ボリビアの人々にはファーストフードは合わなかったようだ」とコメントする。

上場企業の失敗に注目したマーケティング業界のクリエーターらが、『なぜマクドナルドはボリビアで破産したか』と題したドキュメンタリーを制作し、この度英国BBCは特集番組で放送。ハンバーガーよりも南米のファーストフード、エンパナーダを好み続けるボリビア人と上場企業の関係性から、「小国ボリビアがグローバルを打ち負かした」と締めくくるこの作品に注目が集まっている。tae

アルゼンチンから送還を求められているイラン防衛大臣がボリビア入り

2011年6月1日 水曜日

1994年にアルゼンチン、ブエノスアイレスで起きたユダヤ人センター爆破事件で、アルゼンチン政府から身柄を送還することが求められているイランの現役防衛大臣がボリビア入りした。ボリビアとアルゼンチン間の関係悪化が懸念される。

1994年7月18日に発生したユダヤ人センター爆破事件は、死者85名負傷者多数を出す、アルゼンチンで発生した最悪の爆破事件だ。アルゼンチンはラテンアメリカ最大の20万人のユダヤ人コミュニティーを抱えている。

2006年公式にイラン政府が主導した爆破事件だったとしてアルゼンチン検察は発表し、アフマド・バヒディ防衛省大臣が爆破事件を計画したとして指名手配している。

しかしボリビア政府は今回ボリビアで開催されているALBA(米州ボリバル同盟)の防衛アカデミーの落成式に出席するため火曜日に到着していることを発表するにとどまっている。(d)

ミス・ボリビア、年齢詐称疑惑でミス・ユニバース2011の出場を辞退

2011年1月28日 金曜日

女性の美を競う世界選手権「ミス・ユニバース2011」にボリビア代表として選ばれていた、サンタクルス州出身オリビア・ピニェイロさんが「一身上の都合」により辞退することが明らかになった。現地マスコミによると、代表に決定した後、オリビアさんの年齢に詐称があったと論争が起きていたため、自ら代表の身を引いたと報じられている。

毎年世界の美女決定選を行うミス・ユニバースのボリビア支局を管轄するグロリア・プロモーション社は「ピニェイロは一身上の都合によってミス・ユニバース2011の参加を辞退します」と会見。本人も承認の署名済みだと報告した。

オリビアさんはミス・ボリビア2010として6月に正式セレモニーを行い、9月にブラジルで行われる世界大会に出場する予定だった。「いずれにせよ、彼女がわれわれのミス・ボリビア2010であることに変わりはないので、通常通りミス・ボリビア2011のセレモニーでは彼女から後任にコロナを渡してもらいます」とグロリア・プロモーション社。

ここ数週間において、現地のマスコミはオリビアさんの年齢詐称疑惑で沸いていた。実年齢は今年10月で28歳のところ、2011年2月1日時点で27歳以下であることがミス・ユニバースの出場条件であるため、オリビアは3歳下の年齢を偽って出場していたと報道されいる。

現在、オリビア本人、グロリア・プロモーション社のいずれも年齢詐称疑惑に関して不干渉のままだ。tae


Olivia Pinheiro(オリビア・ピニェイロ)—-ミス・ボリビア2010受賞時の様子

NEWミス・ボリビア 年齢詐称疑惑でミス・ユニバースの出場を辞退

2011年1月28日 金曜日

女性の美を競う世界選手権「ミス・ユニバース2011」にボリビア代表として選ばれていた、サンタクルス州出身オリビア・ピニェイロさんが「一身上の都合」により辞退することが明らかになった。現地マスコミによると、代表に決定した後、オリビアさんの年齢に詐欺疑惑が浮上しており、論争が起きていたため、自ら代表の身を引いたと報じられている。

ボリビア国内のミス・ユニバースを管轄するグロリア・プロモーション社は「ピニェイロは一身上の都合によってミス・ユニバース2011の参加を辞退します」と会見。本人も承認の署名済みだと報告した。

オリビアさんはミス・ボリビア2011として6月に正式セレモニーを行い、9月にブラジルで行われる世界大会に出場する予定だった。「いずれにせよ、彼女がわれわれのミス・ボリビア2010であることに変わりはないので、通常通りミス・ボリビア2011のセレモニーでは彼女から後任にコロナを渡してもらいます」とグロリア・プロモーション社。

ここ数週間において、現地のマスコミはオリビアさんの年齢詐称疑惑で沸いていた。実年齢は今年10月で28歳のところ、2011年2月1日時点で27歳以下であることがミス・ユニバースの出場条件であるため、オリビアは3歳下の年齢を偽って出場していたと報道されいる。

現在、オリビア本人、グロリア・プロモーション社のいずれも年齢詐称疑惑に関して不干渉のままだ。tae


Olivia Pinheiro(オリビア・ピニェイロ)—-ミス・ボリビア2010受賞時の様子

ボリビアでコカ・コーリャ発売

2010年4月21日 水曜日

この度、ボリビアでエナジードリンクが新発売された。その名もコカ・コーリャ(Coca Colla)。発売元はボリビアの国内企業で、目玉成分はコカの葉からの抽出成分。その名前のみならず議論を呼ぶことになりそうだ。

ボリビアでのコカ葉の栽培は今までも議論されてきた問題となってきた。というのもボリビアでは嗜好品や滋養のためにコカの葉を噛んだり、お茶にして飲むことは慣行となっている。一方で国連や米国はコカイン精製を助長するとして栽培の禁止をボリビア政府に促しているが、ボリビア政府はその働きかけに反発している。

ドリンクを販売する企業は政府からの援助を受けているといい、地域開発局の関係者が語るところによると「これは我々ボリビアにとって、コカの葉の工業化と商業化を推進し、農村開発のために役立つことを期待している」とのこと。

名前の由来についてはまず「コカ」は主にアイマラやケチュアなどインディヘナの間で神聖とされるコカの葉から、そして「コーリャ」はボリビアの西部に住む主にインディヘナ達を意味し、それを組み合わせた造語だとのこと。 味の方はガラナ飲料・コーラ・リンゴを合わせた味のようで、色は茶色。価格は一本10ボリビアーノス。(約1.4ドル)特に長時間休むことのできない長距離トラックの運転手に好評だということだ。i

ボリビア大統領、チリとハイチに大援助!

2010年3月3日 水曜日

ハイチに続いて先月起きたチリ大地震を受け、周辺の中南米諸国にも動きが見え始めた。

ボリビアの大統領エボ・モラーレスとアルバロ・ガルシア副大統領は、それぞれの2月の給与の半分をチリ・ハイチの被災者へ寄付したと報じられた。チリ・ハイチの被災者救助キャンペーンを立ち上げ、ボリビア国内すべての公務員に寄付金を募り、また、学生にも1〜5ボリビアーノ(日本円でおよそ12〜60円)の少額の寄付を呼びかけており、自分たちの「エルマーノス(兄弟)」を助けるために精力的である。このチリ・ハイチ被災者救助キャンペーンは、6日土曜日まで延長し、最少額5ボリビアーノから専用の銀行口座への送金と電話募金を受け付けている。

「我々がやっていることは財政とは全く関係ない。」とオスカル・コカ内閣官房長官。国内の50の銀行支店が1ペソからの募金を受け取ると公表し、このキャンペーンが全くの非営利であることを強調した。

エボ・モラーレス大統領は先住民アイマラ族出身で、反米主義と新自由主義の政治姿勢でラテンアメリカでも目立つ存在。ボリビアとチリは太平洋戦争以来対立関係が続いていたが、関係改善に向けた外交を始めたことでもこの大統領は注目を集めていた。被災したチリの復旧はもちろんのこと、二国間の外交関係の復旧も願いたいところ。s

ボリビア:チチカカ湖の水位低下

2009年11月13日 金曜日

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南米ボリビアにあり世界でもっとも高地に位置する航行可能な湖の一つ、チチカカ湖の水位が、地球温暖化の影響で1949年に記録された最低水位まで下がってきている。

チチカカ湖はボリビアとペルーにまたがる、標高3800メートルの高さにある南米最大の湖である。水位減少の一因として、この地域の雨期が、6ヶ月から3ヶ月になったことが挙げられている。
また、他の原因として過去4年に渡る降雨量の減少と太陽の放射エネルギーの増加も挙げられている。現在チチカカ湖の水位は危機的なレベルまで下がっており、それにより魚の産卵地帯や植物の生命がおびやかされている。

チチカカ湖の水位は今年の4月から約80センチ下がっており、もしここから30センチ水位が下がった場合、この地域の植物や動物に被害が及ぶと考えられている。

ボリビア海軍大佐であるホルヘ・エルネスト・エスピノサ氏によると、チチカカ湖の水位は1週間に2〜3センチの早さで下がっているとのこと。

植物や動物の生命だけでなく、この湖に頼って生活をしている約260万人の生活も懸念されている。(K)

エボ・モラレス大統領、国連でコカの葉を食べる

2009年3月17日 火曜日

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ボリビアの大統領エボ・モラレス、3月の11・12日にウィーンで開催された国連麻薬委員会会議にて計53カ国の各国首脳陣を前に、自らコカの葉を噛むパフォーマンスを披露。

これはコカの葉を非合法物質リストから削除するよう求めてのアピールで、「コカの葉はコカインではない。健康に害ももたらさず、身体への悪影響も依存性もない。」と強調した。

モラレス大統領はコカの葉が、3,000年前から栽培されており、アンデスの人々のアイデンティティーと文化の象徴であることを説明した。公式に非合法物質リストからコカの葉を外し、かわりにコカインの粉とリストに掲載することを要求した。

さらに委員会メンバーである各国首脳陣に対し、自身もコカの葉を栽培し、約10年前から常用していると告白、「これが麻薬であるというなら、皆様はわたしを刑務所に収容しなくてはならない。」いった。

モラレス大統領はコカに着せられた汚名を返上しようと、これまでにもたびたびコカの葉のボリビアにおける“神聖さ”を説明してきた。ボリビアではコカの葉は高山病を緩和するための手軽な嗜好品であり、民間療法やまた伝統的儀式や文化に欠かせない植物でもある。

国際麻薬取締委員会(Organo Internacional de Control de Estupefacientes)は、主要なコカ産地であるコロンビア、ペルー、ボリビアに対し、数年前からコカの葉を噛む習慣をやめるよう要求している。m