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チャベスが天国で出会ったのは…? 追悼アニメがベネズエラで放送

2013年3月29日 金曜日

ベネズエラのウーゴ・チャベス元大統領(2013年3月5日、享年58歳)の死が伝えられてから約3週間。南米中が悲しみにつつまれる中、当地ベネズエラではこんな追悼が話題になっている。

27日、ベネズエラ国営放送で全国に向けてテレビ放送されたのは、亡くなったウーゴ・チャベス元大統領が天国にのぼっていくイメージを再現したアニメーション。タイトルは『Hasta Siempre Comandante(少佐、永遠に)』で、ウーゴ・チャベス元大統領がシモン・ボリバル、サルバドール・アジェンデ、エビータ・ペロン、チェ・ゲバラなどの革命家たちと天国で出会うという1分間の短編アニメとなっている。

これは国営チャンネル「Canal del Poder Popular(通称Vive)」のアニメーション・プロダクションによって制作されたもので、テレビ放送後もYoutubeなどで世界に拡散されているようだ。少しシュールな追悼アニメにも思えるが、南米らしいといえば南米らしいか…… tae

チャベスの遺体は永久保存されるとマドゥーロが発表

2013年3月8日 金曜日

ベネズエラの故ウーゴ・チャベス前大統領が後継者に指名していたニコラス・マドゥーロ副大統領は3月7日、チャベス氏の遺体を永久保存する方針を明らかにした。

暫定的に大統領の職務を引き継いでいるマドゥーロ副大統領は、チャベス前大統領の遺体を「ホー・チ・ミンやレーニン、毛沢東と同じように永久保存してガラスのひつぎに納め、国民が“永遠に”大統領に会うことができるようにする」と述べた。

現在チャベス氏の遺体が安置されているカラカスの士官学校には7日も数多くの市民が訪れた。マドゥーロ副大統領によるとチャベス氏の遺体は8日に行われる国葬の後、7日間にわたって一般に公開されるという。

国民の間ではチャベス氏の遺体をラテンアメリカの独立の指導者シモン・ボリーバルと共に国立霊廟に安置すべきだという声も強い。マドゥーロ副大統領は将来的にチャベス氏の遺体を別の場所に移すことも示唆し、国民の要望を受け入れる姿勢を示した。

チャベス大統領、就任式出席できず延期を発表

2013年1月9日 水曜日

 ベネズエラのチャベス大統領が、今週木曜日に行われる予定の大統領就任式典を延期する方向で国民議会が承認した。

 マドゥーロ副大統領は、現在キューバのハバナでがん、そして呼吸器系の感染症と闘っているチャベス大統領の医療チームから、就任式予定日までに回復は望めないことを書簡で国民議会へ連絡した。これを受けて延期となったが、野党側からは違憲性を問う声が上がっている。憲法では、就任式予定日に大統領が出席できなかった場合については明記されていないため、その解釈が与野党で割れている。(d)

チャベス大統領が手術後呼吸器系感染症に

2012年12月19日 水曜日

 ベネズエラ政府の発表によると、ベネズエラのチャベス大統領がキューバで出術をうけた後、呼吸器系の感染症を発症していると現地の火曜日に発表した。

 ベネズエラのエルネスト・ビジェーガス情報相がテレビで発表したところによると、月曜日に発症し、すでに安定した状態となっているとしている。担当医の話では今後数日は安静にする必要があると言うことだ。しかし1週間ほど前に6時間に及ぶ大手術を終えたばかりの身を考えれば当然であろう。

 チャベス大統領はこれまでも健康問題に悩まされてきていたが、今回の手術を前に自らの後継者としてニコラス・マドゥーロ副大統領を指名している。ブラジルのジルマ大統領は火曜日にマドゥーロ副大統領に連絡し、まずに日曜日に行われた州知事選をほぼすべてで勝利したことにお祝いを告げると共に、チャベス大統領の容態を心配していたという。

 来年1月10日に次の6年間の任期が開始される予定のチャベス大統領だが、それまでに本国に戻れるかはわかっていない。(d)

ベネズエラの前副大統領がカストロ氏との写真を公開

2012年10月22日 月曜日

 現地の日曜日、ベネズエラの前副大統領のエリアス・ハウア・ミラノ氏が、キューバ革命のリーダー、フィデル・カストロ氏と直接面会し、5時間にわたって会談したと話した。

 ハウア前副大統領は、土曜日にフィデル・カストロ氏と会談の場を持ち、政治、歴史、文化、そして観光などについて意見交換を行った。その会談後に、フィデル・カストロ氏自らがホテル・ナショナルまで送ってくれたということだ。その際に撮影した写真を公開しており、バスの中で撮影されたと思われる写真には、フィデル・カストロ氏、ダリア・ソト・デル・バジェ夫人、ハウア前副大統領と他数名で写っており、革命のリーダーもリラックスした様子が見て取れる。

 特にここ最近ではスポーツ選手の亡命のニュースが流されている。そんな中、フィデル・カストロ氏が公の場で確認されたのは数ヶ月ぶりとなった。ハウア前副大統領をはじめ、多くの政府関係者がその健康状態は全く問題ないことを強調しているので、是非キューバ国民の前にもその姿を見せて欲しいものだ。(d)

ロス・アミーゴス・インビシブレス、ラジオ放送で大統領選キャンペーンのBGMに曲を無断で使用され憤慨か

2012年9月19日 水曜日

ベネズエラのグループ、ロス・アミーゴス・インビシブレスが、国営ラジオ局YVKE Mundialに対し自身らの曲「Majunche」がチャベス大統領の選挙キャンペーンの放送にて無断で悪用されたとし、その放送の取り止めを要請したと地元メディアが報じている。

問題となっている曲「Majunche」は彼らの2004年の作品。偶然だが、チャベス大統領は今年10月に行われる大統領選のキャンペーンにて“Majunche”という言葉を用いて対抗馬のエンリケ・カプリレス・ラドンスキ氏を指している。“Majunche”(マフンチェ)は「価値がないこと」や「凡庸」などの意味を持つ言葉。チャベス大統領はいつものようにそのパフォーマンス性に富んだ演説で相手をコケにするためにその単語を用いているようだ。

YVKE Mundialはロス・アミーゴス・インビシブレスの曲「Majunche」を、チャベス大統領が「(カプリレス氏を指して)“Majuche”は今年のベネズエラ大統領選には勝てないだろう、今年に限らず2000年後も不可能だ」と話すバックミュージックに無断で用いた。

グループのメンバー、ベーシストのホセ・ラファエル・トーレスは自身のTwitterで「Majunche」が悪用されたなどとの発言を残している。

YVKE Mundialは真意を問うためグループにコンタクトをとっているようだが、ロス・アミーゴス・インビシブレス側は未だ正式なコメントはしていない。Sa


チャベス大統領が演説でカプリレス氏を“Majunche”と呼ぶ様子。
上掲ような演説の音声が使用されたと思われる。

独立運動の指導者シモン・ボリバルの生涯が映画化

2012年6月21日 木曜日

Rodaje de la película “Libertador” from Ayuntamiento de Jerez on Vimeo.

ラテンアメリカ独立運動の指導者シモン・ボリバルの生涯を綴る映画『Libertador(リベルタドール)』の撮影が進んでいる。また、ロサンゼルス交響楽団の指揮をつとめるベネズエラ人指揮者グスタボ・ドゥダメルが楽曲を提供することになった。

映画『リベルタドール』は、スペインとベネズエラの合作映画で、特に本場南米での公開が心待ちにされている注目の作品。監督はベネズエラ人アルベルト・アルベロで、主役はベネズエラの名俳優エドガー・ラミレス。シモン・ボリバル役を演じる。 すでにベネズエラでの撮影は終了し、現在はスペインのセビージャ、ヘレス・デ・フロンテーラ、セゴビアでの撮影に臨んでいるという。映画のロケ地は合計100以上、エキストラは1万人を越えるハリウッド級の映画に仕上がりそうだ。

指揮者のドゥダメルは、ベネズエラのシモン・ボリバル交響楽団の音楽監督としても知られ、本作品の音楽監督にもぴったりの人選だといえるだろう。日本での公開はあるだろうか……楽しみに待ちたい。tae

ハバナの有名アイスクリーム、ベネズエラに

2012年3月26日 月曜日

キューバの首都ハバナへ行ったことのある人なら一度は試したことがあるだろう有名アイスクリーム店「コッペリア」がなんとベネズエラに進出するために話を進めていることがわかった。

ベネズエラ財務副大臣と在キューバベネズエラ大使がベネズエラの首都カラカスとハバナ間でビデオ会議を行い、コッペリアのベネズエラ進出が近々可能になるよう、今後の取り計らいについて議論を交わした。

エドガルド・ラミレス在キューバベネズエラ大使は、コッペリアのベネズエラ進出は両国にとって経済的に有益になり得ると話し、どこか世界的に有名なブランドのアイスクリーム店をベネズエラへ誘致しようという発案をしたのはチャベス大統領だったことも明かした。

「コッペリア」は1961年にハバナで創業した歴史あるアイスクリーム店で、当時フィデル・カストロの要請により創設されたものだ。パイナップル、マンゴー、グアバ等トロピカルな味のそろった「コッペリア」のアイスクリームは確かにチャベス大統領の言うとおり現在でも観光客から地元の人までに及びブランド力を誇る。Sa

国連プロジェクトのキャンペーンソングはソル・オカリナの新曲

2012年3月22日 木曜日

Sol Okarina / Flores y vestidos

休むことを知らず、いつも人生に豊かさを求める二人の女性。ボリビアの花の売り子フォルトゥナタとボゴタで洋服を作るダリラの話を歌にした。


今ベネズエラ出身のアーティスト、ソル・オカリナの新曲が話題になっている。
この曲は国連のプロジェクト、Hope Singsのもとでレコーディングされた。
Hope Singsは働く女性を支援するプロジェクトで、音楽ファンに会員になってもらい楽曲を購入してもらうことで、援助が必要なコミュニティ等へ資金援助を行う。

ソル・オカリナは10年以上のキャリアを持つアーティストで、2009年にソロとして初のアルバムを発売している。
彼女は小さい頃からクアトロ(ギターに似た楽器)弾いていて、カリプソをクアトロで演奏していたという、生まれた街カジャオの伝統スタイルを引き継ぎ、そこにポップで現代風の要素も取り入れている。

Hope Singsオフィシャルサイト(英語)にて楽曲を購入、歌詞や英語対訳を閲覧することが可能。Sa

チャベス大統領がクリスティーナ大統領に祝福コメント

2012年1月14日 土曜日

「クリスティーナが癌じゃなくて本当によかったよ! 彼女は2日間で癌を打ち負かした。軍事クーデターがかつてわたしを打ち負かしたのと同じだね」とベネズエラのチャベス大統領は冗談交じりにアルゼンチンのクリスティーナ大統領に祝福のコメントを送った。クリスティーナ大統領は今月4日、甲状腺摘出手術を受けたが、発見されたのは癌腫ではなく良性腫瘍であった。(前回のニュース

「クリスティーナは2日間で癌を打ち負かし、癌を取り除き、癌を消滅させた。診断の完全なるミスだった。そのあと手術をして癌はなかったことがわかった。神のお示しだ。しばらくぶりに良いニュースだったよ」。そう述べるチャベス大統領も昨年発見された癌の治療中だ。(以前のニュース

「癌を患った大統領たちでクラブをつくってその“大統領”になろうかな」といつも通りのチャベス節で、冗談交じりの皮肉コメントを残した。tae