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ジャズ界で注目のコロンビアのアルパ奏者エドマル・カスタネーダ

2012年6月1日 金曜日

コロンビア出身のアルパ奏者が、ニューヨークのジャズ界で知名度を上げているらしい。彼の名は、エドマル・カスタネーダ。ジャズ界の大御所パキート・デリヴェラやウィントン・マルサリスとの共演経験もあり、母国の音楽性と現代音楽を織り交ぜつつアルパというユニークな楽器を縦横無尽に操る演奏スタイルに注目が集まっている。

前述のように、ジャズ界にアルパはもちろんハープが用いられることは珍しい。ボゴタに生まれ、10代の頃にニューヨークへ移住。13歳の頃にアルパ・ジャネーラを演奏し始めた。もともとジャズに触れるきっかけは大学時代にトランペットを演奏し始めたこと。ところがカスタネーダが34歳のとき、アルパを片手に通学していたところジャズセッションに遭遇する。

当初周りのジャズマンたちには驚かれたが、評判が良く、カスタネーダはその後もアルパでジャズを演奏するようになる。それをおもしろがったプエルトリコのトレス奏者ネルソン・ゴンサレスがバックにカスタネーダを起用し、それに連鎖してパキートなどがカスタネーダと共演を重ねるようになった。

「僕がやろうとしているのはアルパを様々なジャンルの音楽に取り入れて、アルパの新しい顔を見い出すことだ」とカスタネーダ。2年前に自身の四重奏グループで『Entre cuerdas』を発表。ソロ作『Doble Portion』では、キューバのゴンサロ・ルバルカバやプエルトリコのミゲル・セノン、そしてブラジルのバンドリンの名手アミルトン・ヂ・オランダのゲストを迎えた意欲作だ。彼の演奏はYoutube及び公式HPで視聴可能。アルパの域を超えたリズミカルな演奏は一見の価値あり。tae

Edmar Castaneda Official HP

ラテンアメリカの美術品が高価格で競売成立!

2011年11月18日 金曜日

世界二大競売会社のクリスティーズとサザビーズがニューヨークで開催したラテンアメリカ美術品オークションで、ルフィーノ・タマヨ(メキシコ人画家)及びフェルナンド・ボテロ(コロンビア人彫刻家)の作品が最高価格で競売されたことが分かった。クリスティーズは、フェルナンド・ボテロの彫刻像「Bailarines(ダンサー)」を176万ドル、サザビーズはルフィーノ・タマヨの絵画品「Rebanadas de sandía(スイカの薄切り)」を合計220万ドルで競売させた。

タマヨの作品は、ニューヨークの現代美術館MoMAが1953年からコレクションとして所蔵していたもので、今回の競売では無名の書い手によって成立することとなった。

一方、ボテロの作品は、2007年の完成後以来ボテロ本人が所持していたもので、今回の競売価格は彫刻作品としては過去最高で、あるヨーロッパの買い手によって成立した。

以上の2点以外にも、ボテロの他の彫刻作品やメキシコのフランシスコ・トレドの絵画、またブラジルのアーティストの作品も数多く出品及び競売された。

「ルフィーノ・タマヨにとって最高の夜となった」とサザビーズ社のラテンアメリカ美術品部門ディレクター、カルメン氏はコメント。また「今回の競売では世界中の買い手が参加した」とラテンアメリカ美術が世界的に注目を浴びていることも強調した。tae

ウィリー・コロンがペルーで盗作容疑で懲役8年に

2011年1月29日 土曜日

ペルー検察局は、ニューヨークを拠点にサルサ界の最前線で活躍するウィリー・コロン氏を盗作罪で8年の刑に処することを明らかにした。

ウィリー容疑者はペルー人作曲家ワルテル・フエンテスが作曲した楽曲「La banda」を盗作したとして、8年間の実刑の他、約1800万ドルの賠償金が要求されることとなった。ウィリー容疑者はワルテル氏が1973年9月にペルー著作権協会に登録した「Llegó la banda」を「La banda」にタイトルを変えて、その4ヶ月後米国社会管理団体(ASCAP)に著作登録を行っていた。

ウィリー容疑者側のオスカル・アレナス弁護士は「盗作はない」とし、「罪があるかないかは裁判官の事前調査で明らかになっている」と無実を強調する。この盗作疑惑は数年前から一般的に浮上していたが、被害者のワルテル氏は35年前からウィリー氏の音楽事務所「Emusica Records」に訴訟を起こしていた。

ウィリー・コロンはプエルトリコの血を引くニューヨーク出身のトロンボーン奏者。60年代にニューヨークでデビューを果たし、その後ファニア・オールスターズの一員となる。マンボの王様ティト・プエンテはじめ、サルサ歌手でパナマ出身のルベン・ブラデスやプエルトリコ出身のエクトル・ラボーらとともにサルサ界に旋風を巻き起こした一大アーティスト。問題作「La banda」は1974年にリリースされた『Asalto navideño』に、エクトル・ラボーの演奏とともに収録されている。tae


「La banda」と「Llego la banda」ーーメロディーはもちろん歌詞とコーラス部分がそっくりだ。

フアネス 最新作をニューヨークで披露

2010年12月9日 木曜日

ラテン界の貴公子ことフアネスが8日、ニューヨークのアーヴィング・プレイスで新作『P.A.R.C.E.』を披露し、「今夜は集まってくれてありがとう。歌うときに目を閉じて、目を開くとそこには君たちがいる」とステージからファンに言葉を投げた。

新作のタイトル『P.A.R.C.E.』の由来は、Paz(平和)、Amor(愛)、 Respeto(尊敬)、Compromiso(約束)、 Esperanza(希望)のそれぞれの頭文字から。フアネスの出身地コロンビア・メデジンで使われる用語で、フアネス自身の友人やファンを想って起用したそうだ。

ソロ活動歴10年のフアネスは現在までに1500万枚を売上げ、ラテングラミー賞では17冠を誇る大スター。今回の新作『P.A.R.C.E.』は5作目で、ロンドン、マイアミ、コロンビアで2年にわたってレコーディングされ、一般リリースは7日に行われた。1月末には『P.A.R.C.E.』発表ツアーのリハーサルに取りかかり、3月10日のシアトルを出発点に各地でコンサート・ツアーを行う予定。

また、フアネスは制作段階で英語でのレコーディングをプロデュサーに薦められたが、興味を示さなかったというエピソードも。ニューヨークのコンサート会場でも、クリスマスは家族とコロンビアで過ごすと語るなど、自身のルーツであるコロンビアとラテンアメリカへの愛は健在なようだ。tae


12月7日にリリースされた新作『P.A.R.C.E.』の収録曲「Y No Regresas」

「幸せ」な国民 一位はメキシコ人

2010年5月20日 木曜日

米国コカコーラ社は、16カ国を対象に行った「幸せ」に関する調査で、メキシコ人とアルゼンチン人が幸福度の高い国民に含まれると発表した。また、幸福のキーとなるのは、人とのふれ合いであるとも推論立てた。

正確な順位は、メキシコ、フィリピン、アルゼンチン、南アフリカ、ルーマニア、アメリカ合衆国。その他、イタリア、スペイン、中国、イギリス、トルコ、ブラジルなどの国で、合計12,500人を対象にアンケート調査が実施された。

77%の人が家族や肉親との身体的なふれ合いから最も強く幸福を感じ、「生活のためにお金を得ることは必要だが、幸せになるためには取るに足りない。人間関係、恋人、家族、友人なしでは大概の人間は幸せを感じないし、どれだけ多くのお金でもそれとは代替出来ない。」と幸福論を専門とする社会学者リチャード・スティーブンスは今回の調査結果を分析している。

さらに、調査対象の多くの国が経済的困難に直面しているにもかかわらず、3分の2の人が自分の人生に満足しているという結果も出た。出身国や経済状況とは無関係に、人が幸せを感じるには友人や家族など、人間と接触を持ち続けることが重要であるということだろう。

因にこの調査、コカコーラ社だけに、当社の飲料を飲むと56%の人に笑みが起こるという調査報告も付け加えられている。tae

今週末!ジョー・バターン、待望の来日せまる

2010年4月15日 木曜日

 フィリピン系アメリカ人の父とアフリカ系アメリカ人の母を持ち、ニューヨークで生まれプエルトリカン・コミュニティーで育った、といった具合に様々な文化的背景を持つジョー・バターン。古くは1960年代後半R&Bやソウルとラテン音楽をミクスチャーしたブーガルー・ムーヴメントの中心的存在として活躍し、ファニアやサルソウルといった名門レーベルを渡り歩いた輝かしい功績を持つ。今日においてもクラブミュージック勢力からの評価は高く、ダンスクラシックとして過去の音源が再発されるなど幅広い世代から支持を受けている。
 また昨年、スペイン・バルセロナ在住のラテンファンクバンド、ロス・フラノスをバックに従え、新作を発表した。そのタイトルはズバリ『キング・オブ・ラテンソウル』。自らをラテンソウルの王なのだという強烈な主張ともいえるアルバムタイトルであり、60歳を超えても音楽への熱い想いは衰えることを知らない。
 そんなジョー・バターンの円熟味あふれるライヴが6/5(土)に浅草のアサヒ・アートスクエアにて行われる事が決定した。オールスタンディングということで盛り上がること間違いなしだ。

【詳細】
6/5(土)19:00
会場:浅草・アサヒ・アートスクエア
料6000 6500(予約/当日、オールスタンディング、250名限定)
03・3353・6866P3 art and environment

今週末!ジョー・バターン、待望の来日せまる

2010年4月15日 木曜日

 フィリピン系アメリカ人の父とアフリカ系アメリカ人の母を持ち、ニューヨークで生まれプエルトリカン・コミュニティーで育った、といった具合に様々な文化的背景を持つジョー・バターン。古くは1960年代後半R&Bやソウルとラテン音楽をミクスチャーしたブーガルー・ムーヴメントの中心的存在として活躍し、ファニアやサルソウルといった名門レーベルを渡り歩いた輝かしい功績を持つ。今日においてもクラブミュージック勢力からの評価は高く、ダンスクラシックとして過去の音源が再発されるなど幅広い世代から支持を受けている。
 また昨年、スペイン・バルセロナ在住のラテンファンクバンド、ロス・フラノスをバックに従え、新作を発表した。そのタイトルはズバリ『キング・オブ・ラテンソウル』。自らをラテンソウルの王なのだという強烈な主張ともいえるアルバムタイトルであり、60歳を超えても音楽への熱い想いは衰えることを知らない。
 そんなジョー・バターンの円熟味あふれるライヴが6/5(土)に浅草のアサヒ・アートスクエアにて行われる事が決定した。オールスタンディングということで盛り上がること間違いなしだ。

【詳細】
6/5(土)19:00
会場:浅草・アサヒ・アートスクエア
料6000 6500(予約/当日、オールスタンディング、250名限定)
03・3353・6866P3 art and environment