スペイン・ラマンチャ地方の街、タラベラ・デ・ラ・レイナはカラフルなセラミックが特産品だ。
スペイン人歌手/ギタリストのルイス・マルティンがこの度、セラミック製のギターをタラベラ・デ・ラ・レイナにて制作し、先週完成品のギターが初公開された。
ルイス・マルティンはこの新開発セラミック・ギターが世界中から注目され、各国からの受注により、この街の新たな特産品となることを目指しているという。
ルイス・マルティンが職人の手を借り試行錯誤の末、一ヶ月で完成したという黄色と青色を使ったアスレホ(イベリア半島の陶器、アズレージョ)を施したセラミック製のギター、もうすでに日本やフィンランドから問い合わせを受けている模様。
「50年代、多くのボーカルグループは風呂場で録音を行っていた。それは風呂場での音の響きが良かったから。ということはセラミック製のギターも良い音がするに違いないと思ったんだ。セラミック製のフルートなど、他の楽器は既にセラミックで製造されているからね」と制作者のルイス・マルティンは語る。「タラベラ・デ・ラ・レイナの陶器は世界的にも有名だけれど今は国が不景気だから、やはり仕事が減っているんだ。この製品の評判が広まれば、この街の産業を助けられると思って」さらに、今低迷期にある音楽家たちにも新たな影響を及ぼすと考えたようだ。
ルイス・マルティンはエレキギターでロックを演奏することが多いギタリストだという。当初は彼のセラミック製のギター開発は無謀だと周りの誰もが考えていたようだ。
現在セラミック製ギターはブランド力のあるスポンサーを募っており、将来的に2,500ユーロくらいで売れるよう目指しているとのこと。
良質なギターで職人や音楽家の危機を是非救って欲しいものだ。Sa