‘グアテマラ’ タグのついている投稿

グアテマラ出身ガビー・モレーノ、初のスペイン語アルバムを発売!

2012年9月1日 土曜日

グアテマラ出身、米国在住で話題の女性シンガーソングライター、ガビー・モレーノが初めてスペイン語曲を収録したアルバムを発売することが明らかになった。

アルバムタイトルは『Postales(絵はがき)』で、50年代、60年代など古い時代の音楽からの影響を受けた、ヴィンテージ感溢れた内容になる予定だとガビー・モレーノ自身が語っている。

本作は米国で9月4日発売の予定。ロサンゼルス市内のザ・コロネ・シアターにて発売記念ライヴが行われる模様だ。

シングルとして既にウェブで発売されている「Ave que emigra(やってきた渡り鳥)」は、自身が音楽という夢を胸に移住してきたストーリーを歌ったものだという。「多くの人が同じ境遇で生きているので、ルーツとして聴いてもらえると思う」と彼女は語る。

Gaby Moreno – Ave que emigra


ガビー・モレーノは、初めてのステージが9歳の頃だったそうだが、20歳でワーナー・ミュージックとの契約のもと、母国グアテマラより米国に渡った。そこで奨学金を得て音楽の基礎やギター、ボーカルレッスンをハリウッド音楽学校にてしっかり受けることができたのだそうだ。彼女によると初ステージの頃から既に、これが自分のやりたいことだと感じていたのだそう。

これまでに英語曲のアルバムを3枚(2008年『Still the Unknown』、2010年『A Good Old Christmas Time』、2011年『Ilustrated Songs』)出してきた彼女が今回新たに発売するアルバム『Poetales』はスペイン語曲12曲を収録、うち10曲を自身で作曲しているが、グアテマラの歌手リカルド・アルホーナの曲「Metamorfosis」も収録しているという。

ちなみに彼女はリカルド・アルホーナに招かれ、彼の2011年発売のアルバム『Independiente』の収録曲「Fuiete tú(君は去ってしまった)」で共演を果たし、一躍有名になった。

Ricardo Arjona – Fuiste tú feat. Gaby Moreno


クアルテートを引き連れ米国、カナダ、ヨーロッパをまわるツアーが既に決定している。
世界に羽ばたくアーティストとなった彼女だが、ロサンゼルスの自宅では「フリホーレス(豆)と熱々のトルティージャ、グアテマラではチュチートと呼ばれるタマーレス(肉入りちまき)とハマイカのジュース(ハイビスカスの赤いジュース)を作って食べる普通のグアテマラ人」だそう。そんなところが彼女の魅力の一つかもしれない。Sa

グアテマラ次期大統領はオットー・ペレス・モリーナ氏

2011年11月8日 火曜日

 グアテマラで行われた大統領選で、2012年からの次期大統領が決定した。当選したのは愛国党のオットー・ペレス・モリーナ氏(61歳)、53.74%の支持を獲得しての当選だった。

 僅差で破れたマヌエル・バルディソン氏は46.26%を獲得していた。

オットー・ペレス・モリーナ次期大統領の任期は2016年まで。

グアテマラでは今回の選挙での投票率が60%と高い数値を示しており、歴史的な記録だと云われている。Sa

グアテマラ南部で地震発生 3人が死亡

2011年9月20日 火曜日

19日、グアテマラ南部で2時間半にわたって4回の地震が起き、少なくても3人の死亡が確認されたことがわかった。

最大マグニチュードは5.8、深さ39キロメートルと観測されており、第1回目のマグニチュード4.8の地震で、震源とされるサンタ・ロサ県では女性1人が死亡している。また、同県の幹線道路を車で走行していた2名が、崩れ落ちた岸壁の下敷きになって死亡したと伝えられているが、遺体は未だ救出されていない。

今回の地震の影響により、13人がけが人として入院、また少なくとも建物400件が被害を受けた。首都グアテマラシティでも、揺れが感じられたようだが、現在のところ被害者および大きな被害は報告されていない。

地震後、サンタ・ロサ県では電気と電話回線が滞っており、情報が混乱している模様。皮肉にも、1985年9月19日はメキシコで最大マグニチュード8.0が観測され、約10,000人が命を落とした日だ。tae

グアテマラ内戦と負の遺産

2011年7月26日 火曜日

 36年という長い内戦の中でグアテマラはすさまじい歴史をたどってきた。その中でも絶対に繰り返してはいけない事件の一つが、内戦中に多数発生していた虐殺事件だ。村まるまる一つがすべて虐殺されたケースもあり、グアテマラの歴史の中でも大きな汚点となっている。

 今回、グアテマラのエリート部隊「カイビレス」に所属していた元軍人2名とと警察官の3名の裁判が始まった。被告人は同国のドス・エレス村で起きた201人の農民に対する虐殺について告発されている。しかしこの3名は当時別の場所に配置されておりその村には行っておらず、罪状認否では無罪を主張している。

 国連の発表によると1960-1996年の内戦で、村ごとすべて虐殺されるなどして20万人以上が死亡、または行方不明となっている。(d)

ファクンド・カブラル殺害の容疑者2人を逮捕

2011年7月13日 水曜日

先日お伝えしたファクンド・カブラルがグアテマラで殺害された事件で、グアテマラ警察当局は2人の容疑者を逮捕したと報告した。また、この2人以外に深く事件に関わった人物の背景もあるとして引き続き捜査している。

今回逮捕された2人の名前はエルヒン・エンリケ・バルガス容疑者とウィルフレッド・アラン・ストークス容疑者で2人ともグアテマラ国籍。前者は殺し屋グループのトップで、今回カブラルを狙った指示役であり、後者は実際に殺害に関わった1人であるとしている。

カブラルが殺害にあったのは8日土曜日の早朝。ニカラグア人でカブラルをグアテマラに招聘した興業主ヘンリー・ファリニャ氏と空港へ車で移動していた。そして実際の銃撃はカブラルではなく、ファリニャ氏を狙ったものであったことが明らかになった。ファリニャ氏は現在重傷で入院している。

警察当局はこの2人以外に関わった人物は他に3人いるとしているが、同じ殺し屋グループであること以外いまだ身分特定は出来ていない。

カブラルの遺体は12日にブエノスアイレスに搬送され、アルゼンチン政府は3日間の喪に服すと発表した。改めてご冥福をお祈りしたい。tae

グアテマラで行われたペニシリンの人体実験

2011年5月19日 木曜日

 1940年代にアメリカがグアテマラで行った人体実験。このニュースはすでに報道され、オバマ米政権は実験が行われていたことを事実として認められていた。グアテマラのラファエル・エスパーダ副大統領が18日水曜日に発表したところによると、およそ1300人の実験が行われていたことが判明し、被験者の中にはまだ存命の方がいると言うことだ。

 この実験は当時新薬であったペニシリンの有効性を確かめるために行われた。娼婦、囚人、それから精神病患者に対して行われ、梅毒を700人に、淋病を770人に本人に知らせず感染させ、薬の有効性を確かめるという、現在では考えられない人体実験だ。

 グアテマラ当局は1500人ほどの被害者が見つかる可能性があると以前発表していたが、今回判明したのは1300人。この実験が行われたのが60年以上前にさかのぼることから、実験はしたものの感染しなかったのか、また両方の病気に感染させられたかなど具体的な内容については判明させることが難しいとしている。

 今後どのような補償がアメリカ政府から行われるのかは不明だが、今後の対応によってはラテンアメリカのアメリカ合衆国離れをいっそう加速させることになる。(d)

グアテマラ、パカヤ火山の噴火とその後

2010年6月10日 木曜日

先月末に大噴火したグアテマラ、パカヤ火山は付近の住民に甚大な被害を与えた。現在では噴火は小康状態であるものの、依然危険な状況にはかわりはなく、一帯は立ち入り禁止となっている。その一方で、流れ出る溶岩を見ようと危険を承知で火山に登るツーリストは後を絶たない。地元の観光組合管理者によると、多くのツーリストが現在も訪れているが、監視しているものはいなく簡単に通り抜けできる状態だという。ライセンスをもったガイドは仕事を出来ないので地元の住民が即席ガイドを大体US$1.25で引き受けているといい、週末だけでも2000人のツーリストが訪れたとのこと。

グアテマラ観光局の人間は「現在は山頂に至るしっかりした山道がなく、迷子になる可能性が極めて高いので単独で登ることはお勧めできない。来週には道などの改修が終わる可能性があるのでもう少し待ってほしい」と語る。観光収入に多くを頼るグアテマラでは火山は常に多くのツーリストが訪れる人気スポットであった。パカヤ火山は間近で溶岩の噴出の観察ができるスポットとして平日でも200〜300人の外国人観光客が訪れ、週末にもなれば1500人以上は訪れていたという。(i)

熱帯暴風雨アガサによる死者180人に

2010年6月3日 木曜日

中米各地に大きな被害をもたらした熱帯暴風雨「アガサ」による死者が180人に達したことがグアテマラの現地時間1日、新たに報告された。特に被害が大きいグアテマラは152人、ホンジュラス16人、エル・サルバドル12人の死者が確認された。さらに、グアテマラでは川の氾濫によって家が流されるなどが原因で100人近くが行方不明となっている。

食料や薬を載せたヘリコプターが被害の大きかった太平洋沿岸の地域に向かっているものの、多くの村は未だ支給されずにいる。グアテマラの高地に位置するコーヒーの産地ウエウエテナンゴの男性は「政府からの援助も対応も何も受けずに数日を過ごしている。水も食料も底をつき始めていることはわかっているんだ」と語る。

アガサが襲った中米の地域は山岳地区のため雨に弱く、地盤が傷つきやすい。昨年11月にはハリケーン「イダ」によって少なくとも150人の死者が出ている。
数日後にはデング熱やマラリアが発生すると予測されており、暴風雨アガサが去った今も緊迫した状況が続いている。tae

熱帯暴風雨アガサ 中米で死者99人

2010年5月31日 月曜日

AP通信の情報によると、現地時間28日の夜から中米各地を襲っている熱帯暴風雨「アガサ」の影響で、グアテマラ、ホンジュラス、エル・サルバドールの3国で合わせて99名の死者が確認されている。(現地時間30日現在)実際はその公式調査の死者数を大きく上回るとされており、多くの人が地方放送局と通信し、また、インターネットのソーシャル・ネット上で発表された情報では、すでに多くの死者が出ているそうだ。

3国では最も多い83名の死者が確認されたグアテマラ。その中でも最も被害を受けたチマルテナンゴ県と首都グアテマラシティでは、すでにパカヤ火山の噴火で警戒態勢にあった。 グアテマラのアルバロ・コロン大統領は、当国では7万4千人以上の避難民を抱え、1万7千人以上が避難所や連絡がつかない地域にいると報告した。その他、エル・サルバドールでも9名の死者と1万1千人以上が避難所入りしている。

パカヤ火山噴火から中米に不運が続いている。一人でも多くの命が救われることを祈りたい。tae

ラテンアメリカで火山の噴火相次ぐ

2010年5月29日 土曜日

昨日、中米グアテマラのパカヤ火山が噴火したのに引き続き、南米エクアドルでも首都キトから南東130KMほどのトゥンガラウワ火山が噴火した。付近の住民で避難したのは2500人ほど、キトにも火山灰が到達しているという。グアヤキル、アンバート、サリナス、リオ・バンバの空港が閉鎖された。だが、いくつかの空港は29日土曜日に復旧される見通し。政府の発表によると事態は沈静化に向かっているとするが、依然として火山灰の噴出は続いており風向き次第では再び事態が悪化する可能性があるといしている。今のところ、死者や負傷者の報告はない。

一方で事態が深刻なのはグアテマラだ。昨日も噴火活動は活発で首都にもかなりの量の火山灰が到達し日常生活に支障をきたすレベルになっている。政府は火山周辺に非常事態宣言を発令し、依然として危険な状況だ。死者も地元メディアの発表によると2名出ていて、そのうち1人は地元メディアのクルーで取材中に火山からの噴火物が直撃し、死亡したとのこと。(i)