‘エクアドル’ タグのついている投稿

コレア大統領がツイッターをはじめる

2011年7月30日 土曜日

エクアドルのラファエル・コレア大統領(48)が、ソーシャルネットワーキングサイトのTwitterとFacebookを今月29日から始めた。目的は、政府活動などの情報を市民に公開するためとしている。

Twitterでのフォロー数はアカウント作成後1時間で1,320人となり、現在も着々とフォロー数を増やしている。30日12時現在のフォロー数は6,712人。その他ツイッターを利用している中南米の大統領では、ベネズエラのチャベス大統領(@chavezcandanga)でフォロー数が1,850,637人、アルゼンチンのクリスティーナ大統領(@CFKArgentina)でフォロー数が522,260人、28日に就任したばかりのペルーのウマラ大統領(@Ollanta_HumalaT)でフォロー数は61,060人など。

コレア大統領のTwitterアカウントは「@mashirafael」で、政府活動が主にツイートされるのは「@Presidencia_Ec」「@ElCiudadano_Ec」のアカウント。Facebookは「facebook.com/mashirafael」から閲覧可能だ。因みに、冒頭に付けられた“Mashi”とはケチュア語で「アミーゴ(友だち)」を意味するそうだ。ご興味ある方は是非覗いてみては?tae

Twitter@mashirafael

中国人アーティスト7人がエクアドルを訪問

2011年6月21日 火曜日

中国人アーティスト7人が「中国の現在と文化を表現する」目的で6月30日から7月8日にかけて、エクアドル訪問を行うことを在中エクアドル大使レオナルド・アリサガ氏は発表した。

「中国とエクアドルは、政治、商業、投資の分野において良好な関係を築いている。今回は文化の分野において関係を深めようという発想から7人の偉大なアーティストをエクアドルに送ることを決めました」とアリサガ大使。

今回エクアドル行きが決まったアーティストは、中国各地方から選抜されたメンバーで、首都キトからアマゾン地域にかけてエクアドル国内を巡行する。

選抜されたメンバーのリーダーは「エクアドルは豊富な歴史と伝統を抱える国です。そのエクアドル文化を取り入れながら、中国の伝統的な絵画スタイルを表現したい。」とコメントした。またチベット地方出身のメンバーは、「チベットとエクアドルの色彩感覚はとても似ている」とし、エクアドルの陶器加工や織物製作には「チベットの人々の生活スタイルと相通ずるものがある」とコメント。

今回の指針をもとに今後もエクアドルと中国間の文化交流は続けられるようで、今後中国ではアフロ・エクアドル音楽のコンサート等が開かれる予定。tae

ライヴ中止で拘置所へ・・・チノ・イ・ナチョ釈放

2011年1月17日 月曜日

ベネズエラ出身のデュオで活躍する人気グループ「Chino y Nacho(チノ・イ・ナチョ)」が拘留に処されていたエクアドルの拘置所から釈放された。

事件が起こったのは昨年12月30日。エクアドルのババオヨ市で予定されていたコンサートを、1万2千人の観客を前に突然取りやめたという理由で、エクアドル警察はチノ・イ・ナチョの2人を逮捕した。また、2人のアーティストの他、コンサートを企画したスタッフ21人全員と主催者ロレンソ・メディナも同時に逮捕した。 現地の新聞記事には、担当の検事が2人から供述をとりたがらなかったため、州知事が間を取り持ち、逮捕直後の夜に取り調べはせず、翌日31日の早朝に行ったと報告されている。

そして、2人が母国ベネズエラ国領事マルコ・カリージョと直接面会したあと、「違反ではない」と判断され、その後警察は2人を国際空港のあるグアヤス州まで護送したとされている。

チノ・イ・ナチョは新作『Mi niña bonita』で2010年度ラテングラミー2冠を獲得するなど、人気の歌手2人組。ファンたちによるTwitterやブログの間では、チノ・イ・ナチョは「不正経営」の犠牲者だとして、主催した会社が非難されている。また、この事件を受けて、ベネズエラ大統領ウーゴ・チャベスはTwitter上で2人にメッセージを送った。「(今回の事件で)解決に貢献した者を賞賛すべきだ。マルコ・カリージョ領事、オスカル・ナバス大使、そして大統領に」

なぜコンサートを中止したのかなど、真相は明らかになっていないが、コンサート中止が逮捕に繋がるとはさすが音楽大国ラ米ならでは。tae

Chino y Nacho “Tu Angelito”

エクアドル、「クーデター未遂」事態収束も勝利はまだ

2010年10月2日 土曜日

9月30日の警官たちによる「クーデター未遂」から一夜明けた10月1日、エクアドルはラファエル・コレア大統領の統治のもと事態の収束に向かっているが、エクアドル政府は事態を重く見て、まだ予断は許さないとする旨のコメントを発表した。

コレア大統領は、30日に、治安警備員らの給与引き下げ政策に反対する警官らに襲撃され、向かった先の病院で一時軟禁状態に置かれたところを、軍隊によって救出された。

首都キトのほぼ全ての地区を、給与値下げに抗議する警官が制し、ラファエル・コレア大統領は警官たちを落ち着かせるために現場に向かったが、催涙ガスの降る中、その場に集まった警官たちから非難され、押され、殴られるなどされた。
襲撃されたため、そのまま近くの病院に向かったが、病院周辺を警官に封鎖され、軍隊によって救出されるまで軟禁状態になった。

救出された大統領は30日夜に、事態の収束を宣言したが、今回のキトとグアヤキルでの「クーデター未遂」の引き金となり、一部の反感を招いた給与引き締め政策推進の闘いは終わらないと述べた。

政府高官リカルド・パティーニョは新聞記者たちに「まだ完全な勝利は歌えない、現在事態は収束に向かっているが、確証はない。クーデターを企てたものの根はまだここにあるはずで、それを見つけて引き抜かなくては」と、コメントした。

コレア大統領は、この反乱の首謀者たちを許しも、忘れもしないとし、10月1日に検察庁が事件の調査を始め、3人の大佐を事情聴取した。
エクアドル国内とラテンアメリカ全体を不安に陥れた今回の事件の後、警察長官フレディー・マルティネスは、自分の警官隊への管理不足を述べて辞職した。

首都キトでは金曜日に商店などは店を開いたが、大統領府は軍隊の厳重な警戒の元に置かれ、道を歩く人はわずかだったと、Reuters通信の記者はいう。
1日金曜からエクアドル内の全ての学校が、期限を定めず休校となり、他の街でも軍隊による見回りが実施された。
30日に発布された特別法により、5日間の間、軍隊が警察機能を担うと発表された。

国防長官ミゲル・カルバハルは、「木曜日のような、警官が消滅してしまうような混乱を繰り返してはならない。状況が完全に落ち着くまで、軍隊が警察と一緒になって活動に当たる。」と述べた。

内務大臣グスタボ・ハルケによると、大統領支持者への警官による襲撃も含めて、30日の衝突で、警官2名と学生1名が死亡、193名が負傷したという。

アメリカ大陸とヨーロッパの各国首脳が、コレア大統領への支持を明確に提示したのに対し、米州機構は公正な解決を支援する発表した。
南米各国の政府高官はアルゼンチン、チリ、コロンビア、ボリビア、ペルー、ウルグアイ、ベネズエラ大統領が集まったブエノスアイレスでの特別会談の後、コレア大統領支持表明のためエクアドルに到着した。
ブラジル大統領ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバは「われわれ民主主義者たち全員が、このエクアドルのクーデター未遂を厳重に罰するべきであり、ラファエル・コレア大統領への無条件の支援を行うべきだ」とコメントした。
また、米州機構事務総長ホセ・ミゲル・インスルサは1日エクアドルに飛び、大統領への個人的な連帯を表明した。

米国国務長官ヒラリー・クリントンは1日、コレア大統領と電話で会談し、「エクアドルの正しい政府と体制強化に協力する」ことで合意したと、発表された。
「国務長官は、大統領とエクアドル政府への支持を表明し、素早く平和的な秩序の回復を願うと激励した」と記者会見で米国国務省広報部から発表された。m

ユネスコがガラパゴス諸島を危機遺産リストから外す

2010年7月29日 木曜日

特異な生物相を持ち、かつてはチャールズ・ダーウィンが航海で訪れ、進化論を考える基となったことで有名なエクアドルにあるガラパゴス諸島は1978年にユネスコ世界遺産に登録された。しかしながらその豊かな自然が注目されるにつれ1990年代に急速な観光地化が行われ、人口が増加したことで環境破壊が進み2007年には危機遺産に登録されるに至った。

しかしながらこの度、ブラジル・ブラジリアで行われたユネスコ世界遺産会議での検討の結果危機的状況から既に脱しているとの見解からリストから外されたのこと。

その他、危険遺産リストからの除外が検討されている南米の世界遺産はチリのハンバーストーンとサンタ・ラウラの硝石工場群(木造建築群の老朽化)、コロンビアのロス・カティオス国立公園(違法な伐採による森林環境の悪化など)、ペルーのチャンチャン遺跡地帯(風や雨による浸食)、ベネズエラのコロとその港(豪雨による被害、周辺の開発)となっている。

ラテンアメリカからの危機遺産リスト入りは外される傾向にある一方、アフリカ大陸の世界遺産のいくつかが危機リスト入りの検討がなされているという。(i)

オリバー・ストーン監督『サウス・オブ・ザ・ボーダー』すでにパート2を準備中

2010年6月1日 火曜日

先日もお伝えしたラテンアメリカの左派政権について描いたドキュメンタリーで、オリバー・ストーン監督作『サウス・オブ・ザ・ボーダー』。ストーン監督がすでに同作の“パート2”を準備中と、同ドキュメンタリーの主役でもあるベネズエラのチャベス大統領が発表した。

チャベス大統領は、自身の有名テレビ番組「アロー・プレシデンテ」にて、オリバー・ストーン監督と撮影班を交えてのインタビューを受けたと発表。

「ストーン監督は、夜中の2時まで、私を質問攻めにした。オリバー・ストーンは繰り返し繰り返し質問したよ、『コマンダンテ』と『ルッキング・フォー・フィデル』でフィデル(・カストロ)にインタビューしたときのように。」
チャベス大統領はオリバー・ストーンがキューバの最高指導者フィデルを撮った2作品を引き合いに出しながら、インタビューの様子を語った。

ストーン監督がベネズエラに着いたのは先週の金曜日。首都カラカスでの『サウス・オブ・ザ・ボーダー』封切りにウーゴ・チャベス大統領と一緒に出席した。
『サウス・オブ・ザ・ボーダー』は、チャベス大統領やその他の指導者が主導するラテンアメリカ左派政権と、ラテンアメリカの現状をねじ曲げて報道している米国のマス・メディアに対する批判を描いたドキュメンタリーだ。

ストーン監督は日曜日には、エクアドルのキトで今作品上映会に出席。ドキュメンタリーの中にも登場する同国大統領ラファエル・コレアを讃え、「今日ここに来られて光栄です。この国は色々変わったなと実感しています、その変化の一つが新しい大統領です。大統領は若くして、この国を正しく変革する能力を持っていることに驚嘆しています。」と述べた。

コレア大統領はストーン監督のドキュメンタリーを、「現在進行形のラテンアメリカの真実を描いた希有な作品。国内メディアや海外メディアによってねじ曲げられ、ひどい表現をされている本当の真実」を伝えることに大いに貢献した、と讃辞を述べた。

ドキュメンタリーの中では、米国が「ベネズエラ、ボリビア、エクアドルやアルゼンチンなど、左派政権のみを取り上げ、ラテンアメリカの独裁政権」として強調して報道している様子や、「21世紀の社会主義」を提唱するウーゴ・チャベス大統領の様子を描いている。

『サウス・オブ・ザ・ボーダー』に出演するのはチャベス大統領とコレア大統領の他にも、ブラジルのルーラ大統領、ボリビアのモラレス大統領、アルゼンチンのクリスティーナ・キルチネル大統領、パラグアイのルゴ大統領、そしてキューバのラウル議長と、その名の通り豪華キャストだ。m

ラテンアメリカで火山の噴火相次ぐ

2010年5月29日 土曜日

昨日、中米グアテマラのパカヤ火山が噴火したのに引き続き、南米エクアドルでも首都キトから南東130KMほどのトゥンガラウワ火山が噴火した。付近の住民で避難したのは2500人ほど、キトにも火山灰が到達しているという。グアヤキル、アンバート、サリナス、リオ・バンバの空港が閉鎖された。だが、いくつかの空港は29日土曜日に復旧される見通し。政府の発表によると事態は沈静化に向かっているとするが、依然として火山灰の噴出は続いており風向き次第では再び事態が悪化する可能性があるといしている。今のところ、死者や負傷者の報告はない。

一方で事態が深刻なのはグアテマラだ。昨日も噴火活動は活発で首都にもかなりの量の火山灰が到達し日常生活に支障をきたすレベルになっている。政府は火山周辺に非常事態宣言を発令し、依然として危険な状況だ。死者も地元メディアの発表によると2名出ていて、そのうち1人は地元メディアのクルーで取材中に火山からの噴火物が直撃し、死亡したとのこと。(i)

根強い差別 アメリカ移民社会での悲劇

2008年12月13日 土曜日

 先週日曜日、ニューヨークのブルックリンで一人のエクアドル人男性が暴行にあい、意識不明の重体となった。この男性は後に収容された病院で脳死と診断された。残念ながらこの事件は人種差別を原因とした犯罪だった。

 エクアドルから移民してきたホセ・スクスアナイさん(31)は、彼の兄と腕を組んで歩いてたところをアンチゲイとアンチヒスパニックの罵声を叫ぶ数人の男から暴行を受けた。警察は火曜日にスクスアナイさんが脳死と診断されたことを受け、殺人事件としての捜査を開始した。

 常に新たな移民が入国してくるアメリカ合衆国では、常に人種差別問題がつきまとってきていた。また今回の事件を受け、在エクアドル・アメリカ大使館はスクスアナイさんの母親のフリアさんにビザを発給することを発表しており、元来難しいラテンアメリカ人の渡米を可能にしている。しかしフリアさんがわたった際には息子さんの声明に関する重大な決断を迫られることになると近親者は語っている。

 この事件の容疑者3人は現在も捕まっていない。(d)

根強い差別 アメリカ移民社会での悲劇

2008年12月13日 土曜日

 先週日曜日、ニューヨークのブルックリンで一人のエクアドル人男性が暴行にあい、意識不明の重体となった。この男性は後に収容された病院で脳死と診断された。残念ながらこの事件は人種差別を原因とした犯罪だった。

 エクアドルから移民してきたホセ・スクスアナイさん(31)は、彼の兄と腕を組んで歩いてたところをアンチゲイとアンチヒスパニックの罵声を叫ぶ数人の男から暴行を受けた。警察は火曜日にスクスアナイさんが脳死と診断されたことを受け、殺人事件としての捜査を開始した。

 常に新たな移民が入国してくるアメリカ合衆国では、常に人種差別問題がつきまとってきていた。また今回の事件を受け、在エクアドル・アメリカ大使館はスクスアナイさんの母親のフリアさんにビザを発給することを発表しており、元来難しいラテンアメリカ人の渡米を可能にしている。しかしフリアさんがわたった際には息子さんの声明に関する重大な決断を迫られることになると近親者は語っている。

 この事件の容疑者3人は現在も捕まっていない。(d)

エクアドル政府破産銀行元オーナーの所有企業資産を差押

2008年8月5日 火曜日

 エクアドル政府は月曜日、1998年に破産したフィランバンコ銀行の元オーナー家族の所有する58企業の株券をその損失補てんに当てるため差押する方針を示した。

 フィランバンコ銀行の元オーナーであったウィリアム・イサイアス氏とロベルト・イサイアス氏は2000年にアメリカ合衆国へと逃亡しているが、当局は先月両者の所有していた200の事業を差押えていた。両者はエクアドルで横領罪で起訴される予定だ。

 エクアドル政府はこの差し押さえた財産に関して、1998年におきた破産によって生じた6億6100万ドルの損害に当てられるとした。差し押さえた財産の内訳には電力会社エレクトロキル、全国新聞紙オイを発行するエディンプレス、同じく全国新聞紙ラ・オラを発行するエディトーリアル・ミノタウロなどの株券のほか、農業、自動車、不動産、タバコ、そして通信業など多岐にわたるもの。

 しかしこのウィリアム、ロベルト・イサイアス両氏はこの差押を不当として訴えている。(d)