ロス・バン・バンの創始者フアン・フォルメル、逝去

 キューバン・サルサバンドの代表格「ロス・バン・バン」を結成したベーシスト、フアン・フォルメルが5月1日、ハバナで亡くなった。死因については今現在明かされていない。享年71歳。

 1942年8月2日にハバナに生まれたフアン・フォルメルは、1969年に「ロス・バン・バン」を結成して以来、同バンドのディレクター、ベーシストとして40年以上にわたって活動してきた。キューバ音楽にロックとジャズの要素を取り入れたリズム「ソンゴ」を確立し、1999年には『ジェゴ・バン・バン』でラテングラミー賞を受賞。2010年には「ロス・バン・バン」活動40周年でドラマーの息子サムエルとともに来日公演も行った。また、昨年2013年11月には優れたアーティストに贈られるラテングラミー最優秀音楽勲章を受賞したばかりだった。

 キューバ音楽界からまた一人、伝説がこの世を去っていってしまった。合掌。t