ポーチョ・パルメル逝去

 まだ詳しい情報が入ってきていないが、バンドネオン奏者のポーチョ・パルメル氏が亡くなった。65歳だった。
 昨年もカルロス・マルサン・タンゴ楽団の第1バンドネオン奏者として来日していたポーチョ・パルメル氏は、日本には何度も来日していた。7歳でバンドネオンを演奏し始め、ビセンテ・トダロ、パキート・レケーナ、フリオ・アウマーダに師事。1961年に遅めのプロデビューしてからは、ドラゴーネ、ベリンジェリ、バレンテ、コランジェロ、ラサリと巨匠たちの楽団を渡り歩いた。一方で海外での活動も長く、特に日本には合計で10年近く活動していた。またその際にはあの小松亮太氏の師匠の一人にもなっており、のちに同氏との録音の際にはアストル・ピアソラ八重奏団のレパートリーを演奏するなど、注目を集めた。また10年ほど前からは、トップダンサーのミゲル・アンヘル・ソト率いるタンゴカンパニー『タンゴ・ポル・ドス』の音楽監督も務めていた。合掌。

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