私が誰だかわかってるの?で大問題に。

 よくテレビなどでめちゃくちゃ気の強い女子が、「あんた、私を誰だかわかってるんでしょうね?」とけんかの場面で吐き捨てるシーンがある。しかししかし、メキシコではこれが実際に起きた上、大問題に発展している。
 アンドレア・ベアトリスが今回の主人公。彼女の父はメキシコ政府の高官だ。アンドレアが先日レストランに行った際、自らの希望する席が用意されなかった。それがその時席が埋まっていたのか、他の人に予約をされていたのかはわかっていないが、とにかく希望する席に座ることができなかった。しかし、その1時間後、レストランに捜査官が踏み込み、公式な営業停止処分の書類をひっさげてやってきたのだ。営業停止の理由は、予約管理の不手際とアルコール販売の隠蔽。隠蔽とは行っても提出されていた酒のリストと内容量に違いがあったと言うだけだったのだ。
 完全なわがまま娘の逆ギレと親ばかの愚行なのだが、これが原因で大統領まで引っ張り出される大騒ぎになってしまった。まず騒ぎになって最初に出てきたのは、もちろん父親。自らの娘の身勝手な態度をわびると同時に、部下がそのむず目のために過剰に反応してしまったこともわびた。しかし騒ぎになってしまったら、謝って済むわけはなく、長年の上流階級に対する不満が一気に爆発した。
 実は去年12月から就任したエンリケ・ペーニャ・ニエト大統領の娘も2011年末に恥ずかしい行動をとり親子で謝罪に終われることがあった。自らの父を批判するメディアに対するツイートで、貧困階級をののしるような発言をしたのだった。そんな過去がある大統領としては、就任早々にこんな事件を起こされてはと慌てたはずだ。アンドレアの父の勤める省庁に捜査を命じ、徹底解明することとなった。
 ここまで来ると、娘の愚かな行動が悪いのか、そんな教育を施してきた親ばかな親たちが悪いのか・・・(d)

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