ラウル・カストロ議長、82歳の誕生日を迎える

現地の月曜日、キューバ共和国ラウル・カストロ国家評議会議長は82歳の誕生日を迎えた。現地では特に祝賀行事などは開かれなかったようだが、ハバナ市内やSNSサイトでは温かく祝う国民の姿があった。

日本ではまりメディアに取り上げられていないが、ラウル・カストロ議長はすでに現在の任期が終了する2018年には引退するとしており、今年2月にはその後継者にはミゲル・ディアスカネル氏を副議長として指名し、ちゃくちゃくと体制の若返りを図っている。

2006年に兄のフィデルカストロ前議長が病床に伏したことで、その地位を受け継いだラウル・カストロ議長は、就任後から積極的に社会経済改革を進めていっている。これまでは認められていなかった個人事業による雇用を認め、キューバ国民の海外旅行の許可を緩和、中古車市場や不動産業の合法化など、これまでは認められていなかった活動を今の時代に合わせて改善して言っている。もちろん急激な変化はひずみを生むのでゆっくりとした改革になっていることに対して、国民の一部から不満の声は上がっているが、その成果は出始めている。

2018年の任期終了まであと5年。その間にキューバという国が、どのような成長をするのか注目だ。(d)

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