パラグアイ大統領にオラシオ・カルテス氏が当選

先日行われたパラグアイ大統領選挙にてコロラド党(国民共和協会)のオラシオ・カルテス氏が45.91パーセントを獲得し当選した。

今回の大統領選は、以前報じたリノ・オビエド大統領候補死亡以後初の大統領選であった。

コロラド党は2008年に左派のフェルナンド・ルーゴ政権になるまでの過去61年間も一党独裁体制を維持した政党。この61年間には独裁者として知られるストロエスネル元大統領時代も含まれる。

そしてカルテス次期大統領は、「グルーポ・カルテス(カルテス・グループ)」という複合企業の代表取締役を務める経営者で現在56歳。パラグアイ国民なら必ず一度はグルーポ・カルテスの企業の飲料、たばこ、衣服、肉などの商品を買ったことがあるだろうといわれる程大きなグループなのだ。
チリのセバスティアン・ピニェラ大統領と同様、ビジネス界では絶大な影響力を持つが、政治家としてのキャリアは短いまま大統領となった。
米国の大学へ留学後、19歳で帰国し父親の企業ラモン・テルモ・カルテスに就職。
その後2009年に政治界へ参入、コロラド党へ入党。

コロラド党ウェブページでは、カルテス氏が「左翼路線、チャベス派政権下に生まれた不安に突破口を開く」と書かれている。

カルテス次期大統領の公的なプロフィールは上記の通りだが、麻薬密輸や資金洗浄に関わっているとの声も国内外から絶えない。Sa

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