ジャズ界で注目のコロンビアのアルパ奏者エドマル・カスタネーダ

コロンビア出身のアルパ奏者が、ニューヨークのジャズ界で知名度を上げているらしい。彼の名は、エドマル・カスタネーダ。ジャズ界の大御所パキート・デリヴェラやウィントン・マルサリスとの共演経験もあり、母国の音楽性と現代音楽を織り交ぜつつアルパというユニークな楽器を縦横無尽に操る演奏スタイルに注目が集まっている。

前述のように、ジャズ界にアルパはもちろんハープが用いられることは珍しい。ボゴタに生まれ、10代の頃にニューヨークへ移住。13歳の頃にアルパ・ジャネーラを演奏し始めた。もともとジャズに触れるきっかけは大学時代にトランペットを演奏し始めたこと。ところがカスタネーダが34歳のとき、アルパを片手に通学していたところジャズセッションに遭遇する。

当初周りのジャズマンたちには驚かれたが、評判が良く、カスタネーダはその後もアルパでジャズを演奏するようになる。それをおもしろがったプエルトリコのトレス奏者ネルソン・ゴンサレスがバックにカスタネーダを起用し、それに連鎖してパキートなどがカスタネーダと共演を重ねるようになった。

「僕がやろうとしているのはアルパを様々なジャンルの音楽に取り入れて、アルパの新しい顔を見い出すことだ」とカスタネーダ。2年前に自身の四重奏グループで『Entre cuerdas』を発表。ソロ作『Doble Portion』では、キューバのゴンサロ・ルバルカバやプエルトリコのミゲル・セノン、そしてブラジルのバンドリンの名手アミルトン・ヂ・オランダのゲストを迎えた意欲作だ。彼の演奏はYoutube及び公式HPで視聴可能。アルパの域を超えたリズミカルな演奏は一見の価値あり。tae

Edmar Castaneda Official HP

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