国際フォルクローレフェスティバル〈FIFBA〉がラプラタで開催

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4月13日から15日、ブエノスアイレス国際フォルクローレフェスティバル2012(FIFBA)がブエノスアイレスのラプラタの森で開催された。3日間で総計3万人が訪れる大成功となったようだ。

このイベントはブエノスアイレス州主催もと入場無料・野外で行われる、第4回目となるフェスティバル。4回目を迎えるにあたって、環境を配慮した代替エネルギーの使用やゴミ分別を導入する、Espacio Verde(グリーン・スペース)プロジェクトを立ち上げられた。来場者にはあらかじめマイカーでの来場を控えるようよびかけ、自転車置き場の設置やバスでのアクセスもしやすいよう案内がされている。フォルクローレの真髄である「自然」「大地」への愛を表した試みだそうだ。そのほかの新しい試みとして、ラテンアメリカの音楽業界を活気づけようと、CDレーベルやアーティスト招聘会社などが自身の活動を紹介したり、アーティストたちとの交流を目的にしたブースも設置された。

本フェスティバルの目玉は何といっても豪華出演陣。今回はラテンアメリカ各国からの大物アーティストを含め、50人以上のアーティストが一堂にした。毎年コルドバで開催されているコスキン・フェスティバルと異なるのは、アルゼンチンの古典フォルクローレや現代フォルクローレはもちろん、他国のフォルクローレや伝統舞踊まで、ジャンルの幅が広いことにある。国内アーティストでは、ラリー・バリオヌエボ、トマス・リパン、ルシアナ・ジュリ、エルネスト・スナヘール、マリアナ・バラフ、リリアナ・エレーロ、ラ・ボンバ・デ・ティエンポ、アイママ、ハイメ・トーレス、トレモール、チャンゴ・スパシウク、チャケーニョ・パラベシーノ、また海外からはペルーのロス・ミルロス、ウルグアイのルベン・ラダ、コロンビアからはトトー・ラ・モンポシーナ、そしてメキシコからはアコーディオン奏者セルソ・ピーニャが出演。

フェスティバルの拠点であるラプラタの森以外にも、市内の音楽スペースやバーではフォルクローレやロックのライヴが行われた。なんとそれもすべて無料。音楽一色の3日間となったことだろう。ステージでのショーが終わった後も、星空の下、来場者が芝生に座ってギターを弾いたり、お酒やマテ茶を飲んだり、“フォルクローレらしい”お祭りになったようだ。tae

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