インターネットハッカー集団と争うジャンマルコ「SOPAを飲んでPIPAを吸って」



 2005年に引き続き二度目のグラミー賞受賞を果たし、今年4月に日本ツアーも決定しているペルーの歌手ジャンマルコだが、来日を目前にウェブ上で問題が発生しているようだ。

 米国でオンライン海賊行為防止法案(SOPA)や知的財産保護法案(PIPA)など、ネット犯罪に対する法案に関する議論が激化する中、米国でも活躍中のジャンマルコは自身のFacebookにてコメントを残した。「そのような法案には反対だ。インターネットが普及し始めた頃はもっと自由だった。そんな風に厳しく取り締まるべきじゃない」

 しかし、同じ書き込みの中にこのような言葉もあった。「ネット上の海賊行為やお金を払わずに自分の作品をパソコンにたくさん入れている人たちを嫌に思う。(中略)のんびりSOPA(ソパ=スペイン語でスープ)を飲んでPIPA(ピパ=スペイン語でパイプ)でも吸った方がいいな」

 この矛盾した発言がfacebook上で論争を引き起こし、ジャンマルコはそのことに対しこんな風に対処。「思わしくないコメントをする人たちに「削除」ボタンをクリックするのは楽しいし大好きだね」  数時間後、ジャンマルコのウェブサイトは一時間以上の間、接続不可に。ハッカー集団アノニマスがTwitterにて「SOPA賛成と言ったり反対と言ったり」と発言したことにより彼らによって行われたハッカー行為であったことを明らかにした。

 その後Facebookでの発言を控えていたジャンマルコだが、あるインタビューでこのことに対する質問には「アノニマスは俺のことを黒白はっきりしないジョーカー呼ばわりして中傷行為をはたらいているが、俺は中傷行為はしていない。ただSOPAを飲んでPIPAを吸うって冗談を言っただけ」と答えた。

 非現実空間での問題に疲れ切っている様子のジャンマルコだが、日本では元気にパフォーマンスしてくれることを願う。Sa

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