マリア・ガドゥ『マイズ・ウマ・パジナ』は12月中にブラジルで発売

2009年にデビュー作『マリア・ガドゥ』でシーンに登場、その後は自身名義での『ムルチショー・アオ・ヴィーヴォ』、デビュー前からマリアに高評価を与え続けたカエターノとのデュエット作での『ムルチショー・アオ・ヴィーヴォ』(12月7日ユニバーサルより日本盤リリース)と、わずか3作、それも自身名義でのスタジオ盤に限っていえばデビュー作1枚のみ、という極端に少ないリリースであるにも関わらず、現代ブラジル音楽シーンのトップスターの1人、マリア・ガドゥ。彼女が2009年にデビューに至ったストーリーは、月刊ラティーナ2009年9月号に肥田哲也氏による本文記事をぜひご覧ください。

そんなマリアの“待望の”セカンドアルバム『マイズ・ウマ・パジナ』が完成!ブラジル本国で12月中に発売される。レーベルはデビュー作と同じく、ソンリヴリ傘下のslapからで、プロデュースはこちらも1作目と同じく、ホドリーゴ・ヴィダル。ラパの中心人物の一人、エドゥ・クリーゲルとの共作や、レニーニのゲスト参加、カエターノの「オラサゥン・アオ・テンポ」のカヴァーやベト・ゲヂスの「アモール・ヂ・インヂオ」といったアンセムのような曲のカヴァー……という風にトピック満載のアルバムであるが、何といっても“盟友”ダニ・ブラック作の「アシェー・アカペラ」が秀逸。上掲YouTubeでももちろん試聴できるが、公式サイトからこの曲はDLできるのでぜひ。

欧米のフィーリングを宿したブラジルらしさ、これがマリアの最大の魅力の一つ。本作もそれは全く失われておらず、いずれにせよ、デビュー作と同様、ブラジル中で爆発的に売れるだろう。カエターノとマリアが共演盤を出すときに「カエターノがマリアの人気に便乗しようとしている」と言われてしまったのも頷ける、堂々たる自身のセカンドアルバム。期待して待ちましょう。

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