キューバがヒップホップの国際シンポジウムを開催

 キューバが今月17日から21日にかけてヒップホップの国際シンポジウムを開催するとの発表が主催者よりあった。カナダ、アメリカ合衆国、フランス、ハイチやコロンビアのミュージシャン達を招いて行う予定だ。

 アメリカ合衆国からはラップグループのインティカナ、カナダを代表してルー・ピエンサとボックス・サンブー、ハイチからマケンディとエドゥが、コロンビアからはジェイソン&ルシアが参加することになっている。

 またブレイクダンスなどの、ニューヨークのアフリカ系アメリカ人のコミュニティーを生み出したアーバンダンスの実演も予定されている。

 「平和のためのヒップホップ」というスローガンの下に、70人以上のミュージシャン、グラフィティアーティスト、DJ、ダンサー、そしてヒップホップの専門家が集まり、そこでヒップホップ音楽や、その流れ、またダンスなどについて取り上げられる。

 年に一度行われるこのシンポジウムは、2005年から続いており、人種や政治、また暴力や、アーティストとしての方向性の普及についての意見交換を通し、それぞれの経験やコンサートを共有することを目的としている。

 キューバのラッパー達は、90年代にはキューバで一番人気のポジションを確立したキューバのヒップホップが、独特のスタイルを持っていることを主張している。アフロキューバンのリズムとジャズやレゲエ、ファンク、ソウル、そしてロック等が融合した結果生まれたものだ。

 世界的なヒップホップの動きを見るとここ数年でかなりエレクトロ化しているが、ラテンアメリカは今後どのような方向性を私たちに見せつけてくるのだろうか、注目したいものだ。Sa  


Vox Sambou/Lakay

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