グアテマラ内戦と負の遺産

 36年という長い内戦の中でグアテマラはすさまじい歴史をたどってきた。その中でも絶対に繰り返してはいけない事件の一つが、内戦中に多数発生していた虐殺事件だ。村まるまる一つがすべて虐殺されたケースもあり、グアテマラの歴史の中でも大きな汚点となっている。

 今回、グアテマラのエリート部隊「カイビレス」に所属していた元軍人2名とと警察官の3名の裁判が始まった。被告人は同国のドス・エレス村で起きた201人の農民に対する虐殺について告発されている。しかしこの3名は当時別の場所に配置されておりその村には行っておらず、罪状認否では無罪を主張している。

 国連の発表によると1960-1996年の内戦で、村ごとすべて虐殺されるなどして20万人以上が死亡、または行方不明となっている。(d)

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