熱帯暴風雨アガサによる死者180人に

中米各地に大きな被害をもたらした熱帯暴風雨「アガサ」による死者が180人に達したことがグアテマラの現地時間1日、新たに報告された。特に被害が大きいグアテマラは152人、ホンジュラス16人、エル・サルバドル12人の死者が確認された。さらに、グアテマラでは川の氾濫によって家が流されるなどが原因で100人近くが行方不明となっている。

食料や薬を載せたヘリコプターが被害の大きかった太平洋沿岸の地域に向かっているものの、多くの村は未だ支給されずにいる。グアテマラの高地に位置するコーヒーの産地ウエウエテナンゴの男性は「政府からの援助も対応も何も受けずに数日を過ごしている。水も食料も底をつき始めていることはわかっているんだ」と語る。

アガサが襲った中米の地域は山岳地区のため雨に弱く、地盤が傷つきやすい。昨年11月にはハリケーン「イダ」によって少なくとも150人の死者が出ている。
数日後にはデング熱やマラリアが発生すると予測されており、暴風雨アガサが去った今も緊迫した状況が続いている。tae

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