セラヤ、ミチェレッティ両氏が米州機構監督の下、対話へ

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ホンジュラス暫定政権と6月28日のクーデターで国を追われたマヌエル・セラヤ大統領代表団との、現状の政治危機から脱するための対話が、米州機構が監督する中、7日水曜日に軍隊が包囲する物々しい雰囲気の中始まった。

米州機構のホセ・マヌエル・インスルサ事務局長が代表を務める米州機構の代表団は、対立する両者の対話への道へ乗りだした。

会談は、コスタリカ大統領オスカル・アリアスが調停役として提唱した、サン・ホセ協定に基づいて行われる。サン・ホセ協定は、セラヤ大統領の復帰を大前提に定めている。

インスルサ事務局長と米州機構代表団、ホンジュラス暫定政権代表ロベルト・ミチェレッティ、そしてセラヤ大統領は、セラヤが9月21日に秘密裏に帰国してから身を寄せているブラジル大使館にて、会談する。

代表団は、対立する両者が合意に達し、11月29日に予定されている総選挙は、自由かつ公正、国際社会からの承認が得られるようなものにしたい見通しだ。

ブラジル大使館から、セラヤは会談の様子をラジオやインターネットを通じて発表。「楽天的にはなれないが、クーデター政権がどのような説明をするのか見届けたい」と、約60名で構成されるセラヤ大統領代表団のうちの一人、アンドレス・タマヨ司祭はAFP通信にこう述べた。

セラヤ大統領は、水曜日に「権力の座にいる期間を延ばそうとしている暫定政権側の術策に対して、われわれは確固とした態度と硬い意志を持って望む」 と会談に対してコメントした。

対するミチェレッティは会談の開催を知らされた火曜日、「現政権側への尊重と恩赦」という「2つの決定的なテーマ」に関して話し合うとコメントした。しかし、一番重要なセラヤ大統領復帰に関してはコメントしなかった。

首都テグシガルパの、ある34歳のタクシー運転手は、「もう、いいかげん解決に向かって欲しい。われわれはうんざりしている」とコメントした。大勢の市井の人々の正直な感想だろう。m

写真:対話へ?セラヤ大統領とミチェレッティ暫定政権代表

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