エボ・モラレス大統領、国連でコカの葉を食べる

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ボリビアの大統領エボ・モラレス、3月の11・12日にウィーンで開催された国連麻薬委員会会議にて計53カ国の各国首脳陣を前に、自らコカの葉を噛むパフォーマンスを披露。

これはコカの葉を非合法物質リストから削除するよう求めてのアピールで、「コカの葉はコカインではない。健康に害ももたらさず、身体への悪影響も依存性もない。」と強調した。

モラレス大統領はコカの葉が、3,000年前から栽培されており、アンデスの人々のアイデンティティーと文化の象徴であることを説明した。公式に非合法物質リストからコカの葉を外し、かわりにコカインの粉とリストに掲載することを要求した。

さらに委員会メンバーである各国首脳陣に対し、自身もコカの葉を栽培し、約10年前から常用していると告白、「これが麻薬であるというなら、皆様はわたしを刑務所に収容しなくてはならない。」いった。

モラレス大統領はコカに着せられた汚名を返上しようと、これまでにもたびたびコカの葉のボリビアにおける“神聖さ”を説明してきた。ボリビアではコカの葉は高山病を緩和するための手軽な嗜好品であり、民間療法やまた伝統的儀式や文化に欠かせない植物でもある。

国際麻薬取締委員会(Organo Internacional de Control de Estupefacientes)は、主要なコカ産地であるコロンビア、ペルー、ボリビアに対し、数年前からコカの葉を噛む習慣をやめるよう要求している。m

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