チャン・イーモウが中華人民共和国の60年を祝う映画を製作

yimou090304.jpg写真:張芸謀(チャン・イーモウ)監督

 中国を代表する映画監督チャン・イーモウが、今年の10月1日に中華人民共和国の成立60周年を迎えるのに合わせて、祝賀映画を製作することが3日(火)に発表になった。昨年の、北京オリンピック、パラリンピック開閉会式の総合プロデューサーも務めたチャン・イーモウ監督だが、中国政府お抱えの映画監督という印象を受ける。

 10月1日には、天安門で花火や軍の行進などによる祝賀イベントも行われる予定だが、こちらのイベントの総合プロデュースも、チャン・イーモウ監督が行う。

 チャン・イーモウ監督は、初期には、中国の貧困や女性差別、文化大革命の混乱を描いく社会派映画監督の面があったが、徐々にCGやマーシャル・アーツを多用した商業的な映画が多くなり、今回、初期には批判の対象であった国家が、共産体制60周年を迎えるのを祝う映画を製作するに至っている。果たしてどんな映画が完成するのだろうか。(H)

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