ホルヘ・ドレクスレル、3年ぶりのアルバムをメキシコで録音

ホルヘ・ドレクスレーとメキシコのオルタナティヴ・アーティストたちのメキシコシティでの録音作業風景 © Jesús Cornejo

ホルヘ・ドレクスレーとメキシコのオルタナティヴ・アーティストたちのメキシコシティでの録音作業風景
© Jesús Cornejo

ウルグアイ出身、スペイン在住の、ラテンアメリカを代表するシンガー・ソングライター、ホルヘ・ドレクスレルが、「Bailar en la cueva」より、3年ぶりのアルバムをメキシコシティで制作中だ。2017年5月21日から、同地でレコーディングを行っており、6月まで作業を予定している。
5月12日付の、ワーナー・ミュージックのニュースレターによると、ドレクスレルは、メキシコへ数年前から訪れるたびに、興味を深く持つようになっていったとか。メキシコ来訪時に生まれた曲も、すでに、いくつかあるという。ドレクスレルの通算13作目となる、この新作は、彼のメキシコへの想いを込めた内容になりそうだ。
同作参加アーティストには、ナタリア・ラフォルカデや、古くから彼の友人であるが、今回アルバム初共演を果たす、フリエタ・ベネガスといった、メキシコの著名アーティストから、伝承音楽、ソン・ハローチョ・グループ、ロス・コホリーテスのレオナ、ハラーナ(ソン・ハローチョの弦楽器)奏者のホエル・クルス・カステジャーノ、フォーク・デュオのアンペルサン、シンガー・ソングライターのディエゴ・アギラール、チリ出身、メキシコ在住の歌手、モン・ラファエル他、多くのオルタナティヴなアーティストが参加し、ドレクスレルのSNSアカウント上では、レコーディング風景の写真が、順次公開されている。しかも、公募により、メキシコのドレクスレルのファンたちを集めて、レコーディングに参加させる企画まで行われた。
ドレクスレルの5月22日のツイッター投稿では、ギターの内部に彼の顔が覗いているような不思議な写真とともに、「私たちは新しいアルバムのレコーディングを始めた。ギターが、唯一の音の源泉となる#ギターの中より#ギターロスコピア」と、コメントしていることから、ギターと歌をメインにした内容になるのではないか。また、ソン・ハローチョの楽器である、ハラーナやレオナも、アルバムの中で彩りを添えるとのことなので、絃楽器をメインにしたアルバムになっているとも考えられる。マネージャーによれば、詳細を明らかにするのは、もっと先とのことだった。同アルバムのリリースは、今年9月頃で、10月には、アルゼンチン、チリでのアルバム発売ツアーも決定している。アルバム参加アーティストを招いての、メキシコでのコンサートも実現することだろう。今から非常に楽しみだ。
(メキシコシティ●長屋美保)


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