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カストロの娘、カストロ役にアントニオ・バンデラスを希望

2012年1月14日 土曜日

 フィデル・カストロの娘として知られるアリーナ・フェルナンデスが自身の半生を描く映画が制作されるにあたり、父親(フィデル・カストロ)役にアントニオ・バンデラスを希望したことがわかった。

 アリーナ・フェルナンデスはカストロの2番目の妻の娘で、現在56歳。キューバに住んでいた頃はファッションモデルを、米国に移住してからは政治評論家、またアナウンサーとして活動している。その半生を描いた映画『Castros Daughter』が、『イル・ポスティーノ』(1994)で有名なマイケル・ラドフォード監督のもと、制作されることになった。

「何年も前からアントニオのファンなので、会ってみたい。そして私の父親役を演じるのを是非観てみたい。並外れた能力を持っているだろうし、フィデル・カストロを完璧に演じることができると思う。そう考えるだけで気分が高まってくる」とコメントを残した。

なお本作はプエルトリコにて撮影が行われる予定だ。Sa

ビセンテ・フェルナンデスが新作を発表!

2011年11月22日 火曜日

メキシコでランチェーラの「エル・レイ(王様)」として知られる大物歌手、ビセンテ・フェルナンデスが最新アルバム『Otra vez(もう一度)』を発表した。

ソニーミュージックによると、プロデュースを手がけたのは同郷の音楽家ジョアン・セバスティアン。セバスティアンとは2007年作『Para siempre(永遠に)』以来、2度目のコラボレーションで、この作品はメキシコ国内はもちろん全米で大ヒットを記録、ゴールドディスクにもなった名アルバムだ。

ビセンテ・フェルナンデスは、ここ数年毎年おこなっている全米ツアーを控えており、各公演で『Otra vez』からのレパートリーを発表する予定だ。『Otra vez』はすでにメキシコ版iTunesでは1位、総合ラテンチャートでは3位を占めており、少し前にリリースされたシングル盤『Volcanes Dormidos(眠る噴火山)』はメキシコ国内でも好反応。

芸歴45年を越えて、ますますの貫禄を醸し出すメキシコの国民的大スター、ビセンテ・フェルナンデス。その人気はまだまだ衰えをしらないようだ。tae

オバマ大統領がシャキーラをヒスパニックの教育コンサルタントに任命

2011年10月6日 木曜日

米国のオバマ大統領が、ヒスパニック社会における教育コンサルタントとしてコロンビアの歌手シャキーラを任命した。今回任命されたのは教育者を含む3人で、シャキーラはその内の1人。 「我が国にとって重要な時期に、この素晴らしい3名の才能をアメリカ国民に還元できることを心から感謝している。数ヶ月後、数年後も彼らと活動できることを楽しみにしている」とオバマ大統領はコメントした。

シャキーラ(本名イサベル・メバラク・リポール)は、今やラテンミュージックの垣根を越え世界的に知られるアーティストとなった。グラミー賞並びにラテングラミー賞の受賞歴は1991年のデビュー以後更新し続ける。その歌手活動成功の一面、シャキーラが絶えず精力を注ぎ続けているのが慈善活動だ。1995年にはアルバム『Pies Descalzos(裸足のままで)』のリリースと同時に、〈Fundación Pies Descalzos(裸足の基金)〉を設立し、コロンビア、南アフリカ、ハイチの子どもたち6000人を援助する教育プロジェクトを立ち上げた。2003年からはユニセフ親善大使として世界の教育問題と向き合い、2010年には世界銀行と共同して、ラテンアメリカの子どもたちに向けた教育発達プログラムを助長するよう呼びかけている。

米国におけるヒスパニック人口は18%以上。未だ人種差別、治安悪化、貧困が目立つヒスパニック社会では、子どもの教育も大きな課題だ。シャキーラの起用が問題解決へ向かうことを期待したい。tae

ロス・バン・バンがマイアミ公演でキューバ人亡命者に反抗

2011年9月22日 木曜日

今月12日にロサンゼルスで米国ツアーをスタートさせているキューバのサルサバンド〈ロス・バン・バン〉が、ツアーの一環として24日にマイアミ公演を行うと発表した。なおマイアミはキューバ革命後のキューバ人移民拠点地として知られる都市で、キューバを本拠地に活躍する〈ロス・バン・バン〉のマイアミ公演はキューバ人亡命者らに対する反抗を意味する。同様に先月27日にはパブロ・ミラネスが初のマイアミ公演を行い、キューバ国内でも物議を醸していたところ。(以前のニュース

「近隣国のベネズエラ人、ホンジュラス人、エクアドル人、プエルトリコ人、そしてキューバ人ももちろん、(コンサート当日は)色々な組織や国民がデモ活動することになるだろう。」そう述べるのはマイアミで反カストロ派グループを組織するビヒリア・マンビサ氏。コンサート当日は会場前で、〈ロス・バン・バン〉は「キューバ人コミュニティーを挑発するバンド」であると抗議するとしている。また、1999年に行われた〈ロス・バン・バン〉のマイアミ公演では、約5,000人の在米キューバ人が抗議に訪れた。

「キューバのミュージシャンが米国にくるのはそのためのマーケットが用意されているからだよ」と今回のプロモーターでもあり、8月にパブロ・ミラネスのマイアミ公演をプロデュースしたカンシオ氏。パブロ・ミラネス公演では満席には満たなかったが、約3,000人(ほぼキューバ人)が足を運んでいる。

〈ロス・バン・バン〉はフアン・フォルメルを中心に1969年に結成されたキューバで現在最もホットなサルサバンド。度々の来日も果たし、今回のツアーでは最新作『ラ・マキナリア』からのレパートリーを主に演奏する。tae

ローリン・ヒル、6人目の子供の父親

2011年7月28日 木曜日

 フージーズのボーカルとして大ヒットを飛ばし、ソロでも活躍し続けているローリン・ヒルがこの度6人目の子供を出産した。しかし長年交際関係にあった元フットボール選手であり、ボブ・マーリーの7番目の息子でもあるローハン・マーリーについてネット上様々な憶測が飛び交い、彼が妊娠中の彼女を捨てたという噂が飛び交った。ローハンとはそれ以前に5人の子供をもうけていた。

 事の発端は先週ローハンが、新しい命の誕生にツイッターでおめでとうメッセージを送った際、彼が他の女性を抱擁している写真をつけていたことだった。ローリン・ヒル自身があまりプライベートな部分について語ることが少なかったこともあって様々な憶測が飛び交い、ローハンが妊娠中に彼女を捨てたという噂に結びついたようだ。

 しか火曜日に公式サイトやツイッターで発表されたメッセージによると、「長く複雑な歴史」を持ってきた二人は、すでに数年にわたる別居生活があった末、現在に至っていることを明らかにした。またローハンは自分が妊娠中に捨てたなどという事実がないと彼を養護する発言も見られた。メッセージの最後には、彼らの間に生まれた5人の子供を共に愛していくとして結ばれている。(d)

クリスティーナ・アギレラがメキシコ映画主題歌をスペイン語で熱唱!

2011年6月28日 火曜日

メキシコ映画『Casa de mi padre(父の家)』で、米国のクリスティーナ・アギレラがそのテーマ曲をスペイン語で歌っている。

『Casa de mi padre(父の家)』に出演しているのは、ウィル・フェレール、ガエル・ガルシア・ベルナル、ディエゴ・ルナを初めとするメキシコ〜ラテンアメリカ映画界の若き俳優陣。本作品は年末までには公開予定だ。なお、クリスティーナ・アギレラは映画タイトルと同じ曲タイトル「Casa de mi padre(父の家)」をスペイン語で歌っている。

クリスティーナ・アギレラは言わずとしれた米国ポップ、R&Bを代表する歌手。母親がスペイン語教師であったこともありスペイン語に親しみ今までも度々スペイン語で歌ってきた。2001年にはスペイン語で録音したアルバム『Mi reflejo(私の影)』を発表し、ラテングラミー最優秀ポップ・ボーカル・アルバム賞を受賞している。最近発表さればかりのマルーン5のアルバムに参加し、現在は自分名義の最新アルバムを制作中だそうだ。tae

→クリスティーナ・アギレラが歌う”Casa de mi padre”は こちら


‪映画『Casa De Mi Padre‬』トレイラー

パブロ・ミラネスが米国ツアーで初マイアミ公演

2011年6月2日 木曜日

シルビオ・ロドリゲスと並んでキューバを代表するシンガー・ソングライター、パブロ・ミラネスが8月から9月にかけて予定している米国ツアー公演のなかで、マイアミ公演を行うことを発表した。

パブロ・ミラネスは現在68歳。グラミー賞を2度受賞し、キューバ革命後の68年から70年にかけて起こった音楽・文化ムーヴメント「ヌエバ・トローバ」の確立者としても名を馳せるアーティストだが、マイアミ公演は今回が初めて。マイアミはキューバ革命後に多くのキューバ人が亡命し、今もなおキューバ移民の地として知られる。そのためキューバを代表するパブロ・ミラネスがキューバ人亡命者を前に「ヌエバ・トローバ」のレパートリーを披露するということは、マイアミにとって非常に刺激的なこととなる。暴動の勃発も懸念されていたが、マイアミ在住のキューバ人亡命者団体は「それはない」と否定している。

「パブロ・ミラネスは、世界中で幾多のファンが存在する言わずとしれた音楽家。1992年の公演振りに彼の米国ツアーが実現したことに我々はとても興奮しているし、誇りに思うよ」とキューバ系米国人の関係者はコメントした。

ツアーでは名曲「Yolanda」「Para vivir」も演奏予定。公演地はニューヨーク、ワシントン、ボストン、サンフランシスコ、サンフアン・デ・プエルトリコで、ツアーは8月25日から9月26日まで。マイアミ公演は暴動を恐れてか、いまだ公表されていない。tae

グアテマラで行われたペニシリンの人体実験

2011年5月19日 木曜日

 1940年代にアメリカがグアテマラで行った人体実験。このニュースはすでに報道され、オバマ米政権は実験が行われていたことを事実として認められていた。グアテマラのラファエル・エスパーダ副大統領が18日水曜日に発表したところによると、およそ1300人の実験が行われていたことが判明し、被験者の中にはまだ存命の方がいると言うことだ。

 この実験は当時新薬であったペニシリンの有効性を確かめるために行われた。娼婦、囚人、それから精神病患者に対して行われ、梅毒を700人に、淋病を770人に本人に知らせず感染させ、薬の有効性を確かめるという、現在では考えられない人体実験だ。

 グアテマラ当局は1500人ほどの被害者が見つかる可能性があると以前発表していたが、今回判明したのは1300人。この実験が行われたのが60年以上前にさかのぼることから、実験はしたものの感染しなかったのか、また両方の病気に感染させられたかなど具体的な内容については判明させることが難しいとしている。

 今後どのような補償がアメリカ政府から行われるのかは不明だが、今後の対応によってはラテンアメリカのアメリカ合衆国離れをいっそう加速させることになる。(d)

チューチョ=ベボ・バルデス親子がバークレーの名誉博士に

2011年4月19日 火曜日

キューバ人ピアニスト、チューチョ・バルデスとベボ・バルデスが米国マサチューセッツ州ボストンに在する有名校、バークレー音楽院の名誉博士号を授かることが明らかになった。正式発表は5月7日で、これにより両氏は同院の名誉博士として任命されることとなる。

昨年は、ギタリストのパコ・デ・ルシアがスペイン出身アーティスト初の名誉博士に任命されている。その際に推薦したエドゥアルド・バウティスタ氏(スペイン著者団体理事長)が今回も推薦人として二人の名をあげたことから任命へつながった。また、歴代の名誉博士は、デヴィッド・ボウイ、チック・コリア、ルベン・ブラデス、フアン・ルイス・ゲーラ、クインシー・ジョーンズ、ポール・シモン、パット・メセニー、スティーブン・テイラー、ハービー・ハンコックなど。

ベボ・バルデスは1918年にハバナで生まれ、生存するキューバ音楽家として最も重要なアーティストだ。ピアニスト、バンド・リーダー、作曲家としてキューバン・ジャズの発展に尽くしてきた。グラミー賞7冠を筆頭に数多くの受賞歴をもち、92歳の現在はスペイン南部・マラガで生活している。最近ではフラメンコ歌手ディエゴ・エル・シガーラとの共作『Lágrimas negras』を2002年に発表している。

また、息子であるチューチョ・バルデスは1941年生まれ。父親の才能を受け継いでピアニスト、作曲家として活躍するほか、音楽講師として教壇にも立つ。3歳からピアノに触れ、ラジオから流れるメロディーを即座に覚えて両手で弾きこなしていた。73年にバンド〈イラケレ〉を結成。キューバ元来の音楽にジャズやロックを取り入れ、20世紀後半のキューバ音楽の変遷において最も重要なグループとして音楽界に大きく影響を与えた。父を引き継ぎ、現在までにグラミー賞も8冠獲得している。

7日にバークレー音楽院にて行われる授賞式に、バルデス親子はそろって出席する予定をしている。tae

ダニエル・カタン、亡くなる

2011年4月12日 火曜日



メキシコ人作曲家ダニエル・カタンが亡くなった。
スペイン語のたくさんのオペラ作品をアメリカ合衆国の大きな劇場で上演した人物だ。彼の最近の活躍は、イタリアを舞台としたオペラ劇『イル・ポスティーノ』をプラシド・ドミンゴと共に初演したこと。
ロサンゼルス・タイムス誌の報じるところによると、ダニエル・カタンはテキサス州オースティンの自宅にて突然死したようだ。62歳だった。Sa