‘メキシコ’ タグのついている投稿

メキシコ麻薬戦争 警察が誘拐しているシーンのビデオが公開

2012年6月15日 金曜日

 メキシコでは、ギャングと政府による衝突が幾度となく繰り返され、多くの人が犠牲となっている。ギャングがその標的としているのは、敵対するギャンググループのメンバーだけではなく、一般市民、そして地元警察の警察署長に至るまで、日本では考えられないような治安状態となってしまっている。

 しかし今回テレビで放映された映像に映っていたのは、警察官が男3人を誘拐しているシーンだった。その後誘拐された男たちは死体で発見された。これまでも地元警察がギャングからの賄賂を受け取り、その役割を果たしていないと言うことは明らかであったものの、実際に映像で警察官が主体となって犯罪活動をしている様子は衝撃を与えた。

 さらに恐ろしいことにこの事件が起きたのは今年1月で、6月6日に州警察と軍が地元警察を手入れするまでこの警察官たちは逮捕などされておらず、現在でもまだ正式に逮捕ということにはなっていない。7人の警察官が現在収容されているものの、罪状が決定していない状態なのだ。

 しかしこの事件には謎もある。なぜこのような映像がメキシコの総選挙(国と州)が3週間前を切ったところで発表されたのか。もちろんメキシコ国内の治安問題は、今回の選挙でも目玉になっている事案の一つだ。そしてこの事件の起きた州は、現職のカルデロン大統領の所属する政党が治めているが、事件の起きた町は反対政党によって治められている。このビデオをが公開されたことを受けて、カルデロン大統領が批判の的となっており、事件を選挙のだしに使っているように感じられてしまうのは私だけだろうか。さらにこの誘拐され殺された男たちは激しい抗争が繰り広げられるメキシコ北部出身ということはわかっているものの、襲った警官たちがその反対勢力に所属または買収されたという確証は得られていない。(d)

オノ・ヨーコ、「イマジン」のカバーをバスケス・サウンズに依頼するも・・・

2012年4月10日 火曜日

今月初め、オノ・ヨーコがメキシコの若き3人組、バスケス・サウンズに注目していた。
というのも、オノ・ヨーコ自身のプロジェクト「ノン・バイオレンス」で元夫ジョン・レノンの名曲「イマジン」をカバーするのに適した逸材を探していた為だった。

オノ・ヨーコがバスケス・サウンズにこの話を持ちかけると、メキシコのメディアはジョン・レノンの元妻がバスケス・サウンズを「イマジン」の新たな歌い手として探していると報じ、話題になった。
誰もがその時、当然バスケス・サウンズの次のカバー曲は「イマジン」になると思ったのではなかろうか。

しかし、バスケス・サウンズのボーカルを務める少女アンジーは、「イマジン」を歌う前にその歌詞を読み、「これは歌いたくない。他の曲ならやってもいい」とコメント。

どのような理由で、歌手なら誰もが一度は録音してみたいと思う「イマジン」を拒んだのかはまだわかっていないが、この3人は「イマジン」以外の曲で今月末よりレコーディングを開始する。

バスケス・サウンズは11歳、13歳、15歳の兄弟からなるメキシコの3人組で、2011年にYoutubeを介して有名になった。現在はオーストラリア、ドイツ、ブラジルなど世界中からツアーのオファーが殺到している。しかしオノ・ヨーコがジョン・レノンの元妻であるためか、今回のオファーに3人は驚き、喜んでいるようだ。Sa

バスケス・サウンズ

ビベ・ラティーノが閉幕!トリはダンテ・スピネッタ率いるイリャ・クリャキ&ザ・バルデラマス

2012年3月28日 水曜日

ラテンアメリカ最大級の音楽フェス、Vive Latino(ビベ・ラティーノ)が今年もメキシコで開催され、25日、7万5千人の観客とともに閉幕。

トリをつとめたのは、スピネッタの息子としても知られるダンテ・スピネッタのヒップホップ・バンド、イリャ・クリャキ&ザ・バルデラマス(IKV)で、その前にはしばらく活動休止状態にあったカフェ・タクーバがステージを飾った。

イリャ・クリャキ&ザ・バルデラマスのエマヌエル・オルビシェウルは、「僕らは1998年の第1回Vive Latinoに出演した。その時は、ルイス(・アルベルト・スピネッタ)をゲストとして呼んだんだ。そしてその年は、ツアーでロサンゼルスまで行って観客を一緒に盛り上げてくれた。今年のVive Latinoでは、息子のダンテがルイスの名前を挙げて、彼に捧げて演奏したつもりさ。僕らはいつも彼に心を向けて演奏している。ルイスは僕らを結成させてくれた人だから」とVive Latinoとスピネッタの想い出を語る。「Vive Latinoフェスティバルにはとても思い入れがあるんだ。2009年にはダンテと僕はソロとして出演したんだけれど、その時それぞれの出番でお互いをゲストとしてステージに上げたりもしたね」

25日のVive Latinoで、イリャ・クリャキ&ザ・バルデラマスは新曲「Funky futuristas」も発表し、会場を大いに盛り上げたそう。tae


新曲「Funky futuristas」を披露中(Vive Latinoの映像ではありませんが…)

メリダにマヤ文明の博物館

2012年3月28日 水曜日

メキシコのユカタン州メリダにマヤ文明の博物館が新たにできる。昨年世界中で話題になったマヤの2012年だが、マヤ文明でいう数十年のサイクルでちょうど転機とされている2012年を無事迎え、それを祝うかのようだ。

博物館は「Gran Museo del Mundo Maya(マヤ世界大博物館)」と名付けられ、そこではライトを使ったショーや、イベントスペース、民族文化に深く関わりを持つ植物の植えられた庭、7つの展示室が予定されている。

さらに、この博物館を担当している建築家のカルロス・プエンテ・ロペス氏によると、この博物館の建築スタイルはマヤ文明独特の宇宙観からインスピレーションを得たのだそうだ。建物自体はかなり大きなものになるようだ。

また本プロジェクトの別の担当者であるフアン・カルロス・ララ氏によると、本プロジェクトでは100人以上もの考古学者、文化人類学者、文化人に協力を得るという。

かなり大がかりなプロジェクトになりそうなので、マヤに興味のある人には是非足を運んで欲しい。Sa

グスタボ・サンタオラージャがカフェ・タクーバのニューアルバムをプロデュース!

2012年3月21日 水曜日

メキシコのグループ、カフェ・タクーバの新しいアルバムはグスタボ・サンタオラージャのプロデュースによるものになるようで、話題を呼んでいる。

まだレコーディングも始まっていないこのプロジェクトだが、今年10月には楽曲リストが完成し、レコーディングも始まる予定。バンド側はもう準備万端で、サンタオラージャより楽曲リストを渡されるのを待ち構えている状態なのだとか。年末までにリリースをしたいとのメンバーの声もあがっている。

やる気満々のカフェ・タクーバにグスタボ・サンタオラージャはどのような形で応えるのか、見どころだ。Sa

グスタボ・サンタオラージャと共演時のカフェ・タクーバ

メキシコでマグニチュード7.8の地震、死者不明か

2012年3月21日 水曜日

メキシコで現地時間の20日、マグニチュード7.9の地震があった。
メキシコ南部太平洋沖で強い揺れが起こり、首都メキシコシティでも揺れが感じられ、街が混乱した。
数百棟の住宅が崩壊との情報が入っている。 しかし政府の現時点の発表では死者なし。
けが人は11人とされているが、うち8人がオアハカ州の発表によるもの。

メキシコで1985年にあったマグニチュード8.1の地震では、死者が1万人もでた。
州ごとの情報の公開にもバラつきがあり、今後も数字は変化するように思われるSa

エウヘニア・レオンのツアーがスタート。ゲストはイヴァン・リンス

2012年3月21日 水曜日

エウヘニア・レオンといえばメキシコのディーバ、ラテンアメリカのプリマドンナとまで言われるメキシコの代表歌手。メキシコ大衆の生活に根差した音楽を歌い続けてきた実力派で、流行に惑わされずに我が道を歩き続け芸歴25周年を迎えたベテラン歌手である。

ランチェーラ、ノルテーニョ、ボレロ、ダンソン、タンゴとその芸域を拡げていきながら、みなレオン節で表現してきた。そんなレオンの最新作はボサノヴァ・アルバムで、このアルバム収録曲を中心としたツアー「アグア・デ・ベベール、ボサノバ&ボレロ」を先日3月18日、メキシコシティのメトロポリタン劇場で行った。ゲストとしてブラジルから参加したのはイヴァン・リンス。

「メキシコとブラジルの関係は強固であり愛に溢れています」とレオンが語り、イヴァンがデュエットする形でショーはスタート。1曲目はアルバムにも収録している「あなたを愛してしまう」。その後もアルバム収録曲からボサノヴァの定番が続き、レオンが中座し、イヴァンのソロ・パートへ。「コメサール・ヂ・ノーヴォ」や「ア・ジェンチ・メレッシ・セール・フェリース」等、代表曲を披露し、メキシコの観客を沸かせた。そしてレオンのソロ・パートへチェンジ。ホセ・アルフレド・ヒメネスのランチェーラやアルマンド・マンサネーロのボレロを歌い上げた。

本ツアーには現在、メキシコに吹き荒れている“麻薬戦争”への撲滅運動の意図もあるそうだ。

ニューヨーク・ブロードウェイ女優ビアンカ・マロキン、デビューアルバムはボレロ

2012年3月2日 金曜日

 ニューヨーク・ブロードウェイの厳しい競争の中で活躍するメキシコ人女優でありダンサー、歌手でもあるビアンカ・マロキン。
 2002年のデビュー以来『シカゴ』や『ロキシー・ハート』への出演等で人気を博してきた彼女が、CDデビューをするにあたって、ボレロのアルバムをレコーディングを済ませたようだ。

 トリオ・ロス・パンチョスやロス・トレス・レジェス・デ・メヒコ、またアグスティン・ララ他の曲を11曲を収録したそのアルバム『Nuestros tesoros』は早くも今春に発売される予定。

 ビアンカ・マロキン自身がエフェ通信のインタビューに応じたところによると、本作に収録された曲というのは彼女が初めて歌を学んだ曲であり、自身のルーツなのだそう。自分の国メキシコに敬意を払っての選曲だった。
またボレロを歌うことに対しこう語る。「若い世代に伝統を伝えていけることを嬉しく思う。今は少し忘れられつつある音楽だけれど、絶対に大切にしなければいけないものだから」

こちらは今回のアルバムとは無関係だが、彼女自身がショーのために書いた曲「No pierdas fe(信仰をなくさないで)」


ミュージカル『Spanish Rose』を演じるビアンカ・マロキン


 世界で活躍する、才能溢れる彼女が、超多忙スケジュールにも負けずメキシコ伝統の担い手になるとはなんとも嬉しいニュース。これからの彼女の動向が楽しみだ。Sa

ユネスコ世界無形文化遺産にマリアッチとファドが登録!

2011年11月28日 月曜日

27日、国連教育科学文化機関(UNESCO)はメキシコの「マリアッチ」とポルトガルの「ファド」を世界無形文化遺産に登録したと発表した。その他、中南米圏では、コロンビア・ユルパリのシャーマン伝統文化とペルー・クスコ地方の祭儀も同時に登録となった。今回の登録件数は14件で、広島県「壬生の花田植」や島根県「佐陀神能(さだしんのう)」なども登録に至った。

メキシコのお祭りに欠かせないシンボルとなっているマリアッチだが、演奏だけでなく、世襲財産、歴史、先住民族の言語を後生に伝える役割を果たしていることから、登録に至ったとしている。基本編成は4人以上で、使用楽器はトランペット、バイオリン、ビウエラ、ギタロンなど。現在では、メキシコ各地方に纏わるレパートリー曲を数多く持ち、幅広く聴かれる音楽となっている。

一方ファドは、男性または女性ボーカル1人にアコースティックギターとポルトガルギターで奏でられる、ポルトガルの都市民に親しまれている歌だ。ユネスコには「19世紀初頭からはじまった都会的音楽の流行とともに生まれた歌。アイデンティティーのシンボルであり、アフロブラジル文化の踊りや田舎地方の歌や踊りを包括した歌である」と登録された。

メキシコは2008年に「死者の日」、2010年に「メキシコ伝統料理」が無形文化遺産に選ばれたばかりだ。今回ファド、マリアッチの音楽が文化遺産に登録されたことで、音楽目的の観光客も増えるのだろうか。何より音楽界が盛り上がることに期待しよう。tae

アナイ、フォロワー300万人達成記念にライヴカメラ・マラソン開催!

2011年11月25日 金曜日

 メキシコのポップ歌手で女優も務めるアナイが、ツイッターで自らのフォロワーが300万人に達したことを記念し、今週土曜にライヴカメラ・マラソンを開催することを明らかにした。

 この企画ではアナイ自身とフォロワー達のライヴカメラの映像を、ツイッターを経由しストリーミング配信できるシステムtwitcamを用いて行われる。
このライヴカメラ・マラソンは現地時間で土曜の朝6時より開始される。最初に中継される場所はポーランド、その30分後にクロアチアと続き、6時間続けられる予定だ。

 現在28歳で、2歳の頃から芸能活動を開始したアナイだが、300万人という莫大な数のフォロワーを獲得できた秘密は、なんでも実生活で起きたことをツイッターでフォロワー達に報告していたのだとか。彼女によるとそれは「ツイッターがもっともカジュアルでリアルな場所だから」だそう。

 気になる方は是非フォローしてみては?Sa