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リラ・ダウンズがスペイン・ツアー始動

2011年6月27日 月曜日

オアハカ出身のメキシコ人歌手リラ・ダウンズが最新作『Pecados y milagros(罪と奇跡)』の発表を控え、今月24日からスペイン・ツアーをスタートさせた。作品『Pecados y milagros(罪と奇跡)』では自身の妊娠体験を踏まえた歌も披露する。

「母親になったことで人間的にも成長したわ。責任感が強くなったし、人生がもっと明るくなった」と2年前のインタビューで語っていたリラ。「人生をパーフェクトにするためには赤ちゃんが必要ね。でもすべてが上手くいくのは不可能で、痛々しい教訓となったわ」

リラ・ドーンは現在までに11枚のアルバムをリリース。映画『フリーダ』の挿入歌としても起用され、メキシコの民族音楽を独自の解釈で歌い続ける数少ないアーティスト。24日からスペイン・ツアーをスタートし、7月6日には首都マドリードで公演予定。マドリード公演では年末にリリース予定の『Pecados y milagros(罪と奇跡)』から2、3曲披露する予定。tae

V・モーテンセン主役のアルゼンチン映画がまもなくクランクイン

2011年5月23日 月曜日

以前もお伝えした、ハリウッド俳優ヴィゴ・モーテンセンが主役を務めるアルゼンチン/スペイン合作映画『Todos tenemos un plan(訳:誰もがプランをもっている)』の撮影がいよいよ始まる。ヴィゴは幼少時代をアルゼンチンで過ごした経験を持ち、自分のアイデンティティーが宿るアルゼンチンでの仕事に対して緊張を隠せないようだ。

「この撮影チームと俳優陣と一緒に仕事が出来てとても光栄に思っているよ。数年越しに話し合いを進めてきたプロジェクトだけど、毎回あらゆる事が変わっていった。まあ、それがインディペンデント映画なんだよね。撮影前の記者会見を重ねる度に神経が高ぶる。いつもじゃないけど、スペインとアルゼンチンではいつも緊張するんだ」とヴィゴ。「異例のストレスを抱えて撮影に臨むことになりそうだ。制作が完全に手作りだし、なんて言ったって自分が育った故郷だからね。」

撮影はアナ・ピーターバーグ監督の下、6月6日にクランクイン。そこから撮影シーンの約80%がアルゼンチンで撮影され、残りのシーンはスペインで行われる。共演者は、本業はタンゴ歌手で、昨年日本でも公開された傑作『瞳の奥の秘密』でも主演女優を務めたソレダー・ビジャミル。ハリウッド俳優が臨むインディペンデント映画……公開予定は立っていないようだが、傑作となることを期待しよう。tae

コリーナ・セラーノ・プロジェクト、初来日!!

2011年5月18日 水曜日

ジャズ、フラメンコ、そしてラテンアメリカのリズムが音楽的科学反応をおこす!

コリーナ・セラーノ・プロジェクト初来日!

ジャズベーシストの雄ハビエル・コリーナと超絶ハーモニカ奏者アントニオ・セラーノふたりの演奏が化学反応を起こすクアルテート。ジャズとラテンアメリカの多彩なリズムが出会い、豊かなサウンドとリズムの融合が繰り広げる音の旅に皆様をお連れします。

ラテン・ジャズコンサート
コリーナ・セラーノ・クアルテート
日時:5月26日(木)19:00〜
場所:セレバンテス文化センター オーディトリアム
料金:入場無料、要予約
メンバー:ハビエル・コリーナ(ベース)、アントニオ・セラーノ(ハーモニカ)、ギジェルモ・マクギル(ドラム)、マリアノ・ディアス(ピアノ)

日時:5月27日(金)19:30〜
場所:恵比寿art cafe Friends
チャージ:¥3000 飲み物¥500

詳細はセルバンテス文化センターまで。

コリーナ・セラーノ・プロジェクト、初来日!!

2011年5月18日 水曜日

ジャズ、フラメンコ、そしてラテンアメリカのリズムが音楽的科学反応をおこす!

コリーナ・セラーノ・プロジェクト初来日!

ジャズベーシストの雄ハビエル・コリーナと超絶ハーモニカ奏者アントニオ・セラーノふたりの演奏が化学反応を起こすクアルテート。ジャズとラテンアメリカの多彩なリズムが出会い、豊かなサウンドとリズムの融合が繰り広げる音の旅に皆様をお連れします。

ラテン・ジャズコンサート
コリーナ・セラーノ・クアルテート
日時:5月26日(木)19:00〜
場所:セレバンテス文化センター オーディトリアム
料金:入場無料、要予約
メンバー:ハビエル・コリーナ(ベース)、アントニオ・セラーノ(ハーモニカ)、ギジェルモ・マクギル(ドラム)、マリアノ・ディアス(ピアノ)

日時:5月27日(金)19:30〜
場所:恵比寿art cafe Friends
チャージ:¥3000 飲み物¥500

詳細はセルバンテス文化センターまで。

アマゾン地帯の音楽を完全再現したCDが誕生

2011年5月17日 火曜日


録音に参加した音楽家たち

音楽家ハビエル・イランとパブロ・グティエレスで形成されるスペインの楽器研究チーム“Sphera AntiQua”が、18世紀にアマゾン地帯で発達した音楽を完全再現したCDアルバムを発表した。

CD『Misión: barroco amazónico(ミッション:アマゾンのバロック)』は、世界的にも初の試み。ヤシの葉のバスーン、チョノノ鈴、オオハシのくちばしの打楽器、ヘビの鈴……? と、今となっては摩訶不思議な楽器が当時は発明されていたようで、今回の録音ではそのインディオ特有の楽器を実際に持ち込んで行われた。楽器はすべてインディオの手作業によって作られたものを用い、それがエキゾチックでリアルな音楽性を醸し出しているアルバムとなっているそう。音楽家が複数名参加し、チェロやヴィオラも織り交ぜながら音楽性も欠くことなく完成された音源集となった。また、リリース後は参加した音楽家による公演もスペイン国内で行われている。

本CDはスペインのレーベルColumna Música よりリリースされ、定価は16ユーロ。Columna Músicaはカタルーニャとスペイン語圏における伝統音楽の復興をコンセプトに創立されたインディーズ・レーベルで、貴重音源の普及に貢献している。tae

ワールド音楽フェスWOMADがカセレスで開幕

2011年5月13日 金曜日

  

ワールドミュージックの祭典、ウォーマッド(WOMAD=World of Music, Arts and Danceの略)・フェスティバルがスペイン西部の都市カセレスで開幕した。新人アーティスト発掘の場としても知られ、日本も含め世界各所で年に複数回開催される当フェスティバルだが、カセレスでは毎年開催されており、今年で記念すべき20年目を迎える。フェスティバルは15日の閉幕まで、14ヶ国から計21組の音楽アーティスト/グループが一堂に会して演奏を披露する。参加国は、キューバ、米国、英国、コンゴ民主主義共和国、コートジボワール、カーボベルデ共和国、フランス、スペインなど。

「(WOMADでは)最高な時間を過ごせるよ。おもしろいバンドとも知り合えるし、お互いに情報交換したり影響受けたり、それを自分たちのやっていることに還元していける」とロンドンを拠点に活躍しているスカ・クバーノのギタリスト、レイナルド・クレスポはコメントする。ライヴの他、アーティストによるワークショップも予定されている。

最終日にはアフリカ・ブルキナファソ出身の注目バンド”Les Grandes Personnes” の出演が予定されており、巨大人形を携えながらパレードするとのこと。
WOMAD@カセレスのアーティストのラインナップはこちら。tae

フリエタ・ベネガス、カルタヘナ音楽祭出演決定

2011年4月30日 土曜日

メキシコ・ポップを代表する歌姫フリエタ・ベネガスが、スペインの音楽祭典『カルタヘナ・ラ・マル音楽フェスティバル』に出演することが決定した。当フェスティバルはフリエタにとって、2001年に初めてスペインで歌った想い出の場所でもある。

最新作『オトラ・コサ』の発表を兼ねたフリエタのフェスティバルで出番は、7月15日。スペイン人アーティスト、ルシアン・レッドと米国出身バルカン・ビートボックスとともにステージに上がる予定。

フリエタ・ベネガスは近年メキシコで最も人気を集めるシンガー・ソングライターのひとり。メキシコだけに限らずラテン・ポップ界でも評価は高く、ラテン・グラミー賞5冠、グラミー賞1冠、その多数の受賞歴を現在も更新中。tae

ホアキン・サビナ、ブエノスでC・ガルシアらと共演

2011年4月22日 金曜日


左からホアキン・サビナ、フィト・パエス、アンドレス・カラマロ、チャーリー・ガルシア

スペインのシンガー・ソング・ライター、ホアキン・サビナのラテンアメリカ・ツアー『El penúltimo tren(最後から二番目の電車)』のアルゼンチン公演が最終日を迎えた。

「今夜は本当に幸せで、アツくて、メランコリック。この10日間をみんなと共有することができてとても興奮している。一生忘れることはないだろう」とサビナ。

アルゼンチン最大のスタジアム、ルナ・パークで行われたコンサートでは、最新作『Vinagre y Rosas』の収録作を中心にレパートリーが組まれ、ゲストにはチャーリー・ガルシア、フィト・パエス、アンドレス・カラマロが登場。まずチャーリー・ガルシアとのデュオでは初期のレパートリー「No voy en tren」「Es mentira」「Yo, mi, me, contigo」を、フィト・パエスとは98年の共作『Enemigos íntimos』から「Llueve sobre mojado」を披露。最後のアンドレス・カラマロとのステージでは、90年代にカラマロがメンバーとして活躍したスペインとアルゼンチンのミックス・バンド『ロス・ロドリゲス』からのレパートリー「Princesa」「Todavía una canción de amor」を披露した。アルゼンチンの三大ビック・アーティストとのコラボレーションに魅せられたコンサートは計3時間にも渡り、6000人の観客とともに会場は大いに盛り上がったようだ。

今回のツアーでは、トゥクマン、バイア・ブランカ、マル・デル・プラタ、ロサリオ、コルドバなど、ブエノスアイレス以外の地方でも公演し、またブエノスアイレス郊外のバンフィールド・スタジアムでは無料ライヴを行っている。また、ラテンアメリカではチリとウルグアイで3月に公演が行われた。tae

サグラダ・ファミリア教会で放火騒動

2011年4月20日 水曜日




   19日、バルセロナにあるサグラダ・ファミリア教会で火災があり、数千人、少なくても1500人の観光客が避難した。けが人はなかった。

 「火よりも火災による煙が激しく、当初はとても深刻な事態かのように思えたがそれほど深刻ではない模様」とバルセロナ市の担当者は詳細を述べた。

 エル・パイス紙によると、出火元は教会堂の聖具納室で、1500人ほどの観光客が火災のために避難しなければいけない状況になった。

 当聖堂の理事長を勤めるジョアン・リゴル氏は地元のテレビ局に、精神錯乱状態にあると見られる男が放火の疑いで逮捕されたと表明した。

 サグラダ・ファミリアはご存じの通りカタルーニャの建築家アントニ・ガウディの作品で、昨年11月に教皇ベネディクト16世がスペインを訪れた際、正式に教会と認定する聖別のミサが行われ、着工から128年目にして法王庁が認定する上位の教会「バシリカ・メノール(小教会)」となった。Sa

ディエゴ・エル・シガーラ「胸打たれたタンゴをアルバムに」

2011年4月8日 金曜日


「タンゴにはずっと敬意を抱いてたんだ。他のタンゴの要素よりもまず演奏について考えてみた。ナメてるとこてんぱんにされることもあるって知っていたからね」と語るのはマドリードのフラメンコ歌手のディエゴ・エル・シガーラ。今回は最新作『シガーラ&タンゴ』について語った。

「自分に挑みかけてきていたテーマがあったし、何より求めていたものは、これだけ力強い二つのジャンルの比較を楽しむことだったんだ。他のジャンルから新しいジャンルへやってくることの利点は、違ったスタイルでできるということ。もし自分がアルゼンチン人だったなら確実にもっとお堅いものに縛られていただろうと思う。でもフラメンコの人間だということは、もっと派手にできるんだ。言うならばプールに飛び込むようなものだね。びしょ濡れになるってことはいいことなんだ」


ディエゴ・エル・シガーラ/シガーラ&タンゴ
(Universal/CD+DVD/UN 2762062) ※4月最新入荷!絶賛発売中!

本作でシガーラは、ギタリストのフアンホ・ドミンゲスとバンドネオニスタのネストル・マルコーニの参加を考えた。この二人ともを絶賛した。また同様に、曲を一緒に録ったアンドレス・カラマロのことも褒めた。「カラマロがタンゴをやっているのを聴いてそれもまた刺激になったんだ。タンゴをやりたいと思ったよ。ボレロとアフロ・キューバの違いみたいに、タンゴはそれほど韻律を使った詩から離れないんだ。でも僕はもっと色付けをしてもいいと思っているんだけどね。」

シガーラはまくし立てる時もあれば、また、この瞬間にこの世で唯一交わされてる会話かのように集中していた。ささやくように話したり、聞き手の想像力をかき立てるように鼻歌を歌ったりもした。止むことなく話は続く。
「マルコーニは僕と知り合う前は、僕のことを65歳くらいのジプシーだとおもっていたらしいんだ。僕を見たとき、彼はおどけていたよ。でもすぐに、生まれてきたときから知っていたかの仲になったんだ。」

ーあんなにあるレパートリーの中から11曲を選ぶのはどうでしたか?
「寝ないで何日もYOU TUBEと向き合う日々だったよ。タンゴの曲をそれぞれ4バージョンずつ聴いたんだ。ここを、胸の中を打たれた時、痛みを感じた時だね、にそれを選んだんだ。」

インタビューの半ばでシガーラはたばこを一本吸いたがり、ハーブティーを飲み、ちょっとした休憩を望んだ。レアル・マドリード(彼の応援しているチームだ)の最近の試合についてもコメントし、彼がツアーで回った都市の名前なんかも挙げたりした。それぞれの都市に思い出があり、彼を熱狂的にさせたり、感情的にさせたりするようだ。こういう感情はすべて、自然だったり、彼が持っている指輪やブレスレットがもたらしてくれる。

ーおじさんのラファエル・ファリーナもタンゴを歌っていたけど、影響はあったの?
「叔父もコンチャ・ピケルの仲間とブエノス・アイレスに来たんだ。船だったから、来るのに3ヶ月もかかったんだよ。マドリードに帰ってくるときにいくつかレパートリーにするタンゴを持ち帰ったんだ。僕は8歳の時だったって記憶してるよ。それでその一つを舞台で観たんだ。タンゴの衣装を見て「僕もあれクリスマスにほしい」なんて言ったんだ。あの当時は誰もフラメンコの人間はこんな風に、このスタイルでは歌わなかった。歌手のカマロン・デ・ラ・イスラを見たときは、彼が僕の中のスーパーマンになったね。そして、これが人生だよね、40歳になった終いにはここにいて、全曲タンゴのアルバムを出しているんだからね。この作品を作る前はこの考えは頭の中にあって、家で歌ったりして過ごしていたんだよ。スペインにいたと時は皆に俺の頭がおかしいって言われてた。でも、もしやってみなければ、退屈していたと思うよ。ステージでも同じこと。がんばらなくちゃ。」

シガーラはジプシーのエネルギーで彼らのプロジェクトを語ってくれた。プロジェクトの一つはサルサのオスカル・デ・レオンとやって、もうひとつはメキシコの民謡楽団とやるそうだ。
「シンフォニー楽団とフラメンコをやることもいいなと思っているんだ。ピカソが言ってたみたいに、探さないで、出会うんだ。いい味のある音を出すために、いつでも何かをしなくちゃいけないんだ。」と語った。Sa