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YPF社と米シェブロン社がパタゴニアのシェールリソース開発で提携

2012年12月21日 金曜日

 東日本大震災以降、日本でも原子力に変わる代替エネルギーを探す動きが活発に行われている。しかしそもそも原子力開発の進んでいなかった地域ではそもそもそれほどの電力エネルギーしていなかった。近年の発展でその需要が逼迫してきている。

 アルゼンチンでは、そこで国有石油会社ヤシミエントス・ペトロリフェロス・フィスカレス(YPF)と、アメリカの石油関連企業シェブロンが業務提携し、パタゴニアに眠るシェールリソース(オイルシェールやシェールガスなどの総称)を開発することを発表した。提携規模は1億ドルとしている。

 YPF社は、1993年にカルロス・メネム元大統領によって民営化されたが、今年4月にクリスティーナ大統領の指揮の下、再国有化されたことが大きなニュースとなっていた。その後、CEOにミゲル・ガルシオが就任してからは、シェブロンとの提携にまっしぐら。長期的な安定した支援がパタゴニア地方の開発には必要と判断したからと言う。  今後、スーパーメジャーによる支援開発がアルゼンチンで進められることになる。(d)

バホフォンドが来春4月に新作をリリース!

2012年12月20日 木曜日

アルゼンチンの鬼才グスタボ・サンタオラージャ率いるタンゴ・エレクトロニカの元祖、バホフォンドが来春4月に新作をリリースすることを発表!

前作『Mar dulce(マール・ドゥルセ〜甘美なる海)』から5年の歳月を経てリリースされる新作『Presente(プレセンテ〜現在)』は、これまでにも増してサンプラーを駆使したダンサブルな仕上がりだそう。通算4枚目となる『Presente』は全21曲入りで、進化したバホフォンド・フュージョンが堪能できることだろう。発売元はソニー・マスターワークスで、リリース日は2013年4月2日を予定している。

アルバム・プロモーション用に最新シングル「Pide Piso(ピデ・ピソ)」がインターネット上で公開されているので、ファンのみなさんは要チェック! tae

アルゼンチンでのコンサートにはアルゼンチン人出演が必須に!

2012年12月4日 火曜日

Efe通信はアルゼンチンのインディーズミュージシャンの団体UMI(la Unión de Músicos Independientes)が、今後国外の歌手やミュージシャンがアルゼンチンでコンサートを行う際はアルゼンチン人もミュージシャンと契約すべきであり、そうでない場合には収益の12%を罰金として支払わなければならないとすることを明らかにした。

賛否両論のなか「外国のアーティストが生演奏で公演を行う際には、アルゼンチン音楽家と契約を結ばなくてはならず、公演中30分以上の出演をすること」という音楽法第31条法案が先週水曜にアルゼンチンの国会で可決された。

ウルグアイや米国では既にこのような規則のもとに外国人アーティストの公演が行われているようで、そのためアルゼンチンでもこのような声があがったと見られる。

またこの法案可決に伴い、新たな国立音楽学校の設立も予定されている模様だ。Sa

フィト・パエスがキューバでDVDをリリース発表!

2012年12月3日 月曜日

 アルゼンチンロック界を代表するシンガー、フィト・パエスがDVD『El amor después del amor. 20 años(エル・アモール・デスプエス・デル・アモール、20周年)』の世界初リリースをキューバで行うことがわかった。フィト・パエスは先月30日にキューバ入りしており、今月4日から14日まで開催される「第34回ラテンアメリカ国際映画フェスティバル」に参加予定で、同時にDVDを発表するようだ。

elamordespuesdelamor  DVDの収録時間は1時間20分。1992年に発売された同タイトルのフィトの名盤『El amor después del amor(エル・アモール・デスプエス・デル・アモール)』(写真左)のリリース20周年記念として制作された。同アルバムには、ゲストにメルセデス・ソーサ、スピネッタ、チャーリー・ガルシアら名だたるアーティストが参加し、当時で75万枚(現在の110万枚以上に相当)の大ヒットを記録。「アルゼンチンロック界至上最も売れたアルバム」として語られる伝説のアルバムだ。

 フィトは、5日にハバナ市最大のコンサートホール「カール・マルクス劇場」で公演予定で、シルビオ・ロドリゲス、パブロ・ミラネス、サンティアゴ・フェリウ、カルロス・バレーラなどキューバの大御所アーティストとの共演も噂されている。フィトも「またハバナに戻ってこられて本当にうれしいよ」とコメントしており、大きく盛り上がりそうだ。tae

「ガルデル賞」2012年受賞作品が発表!

2012年11月20日 火曜日

 アルゼンチンで最も権威ある音楽賞「ガルデル賞」の2012年度受賞作品が発表となった。例年よりも1ヶ月程前倒しの受賞発表となっていたため、レポートが遅くなりました……。

「ガルデル賞」の最高賞といわれる「2012年最優秀アルバム賞」を含む3賞を受賞したダニエル・“ピピ”・ピアソラ率いるジャズ・タンゴ・フュージョンバンド、エスカランドゥルム、またアルゼンチンのボブ・ディランことレオン・ヒエコが合計3部門で受賞し、今年の最多受賞アーティストに。

 授賞式では、今年2月に急逝したルイス・アルベルト・スピネッタを追悼してチャーリー・ガルシア、レオン・ヒエコ、フィト・パエスらによるコンサートも開かれた。

すべての受賞作品は以下↓

-最優秀ポップ・アルバム(女性アーティスト)Hana『Palabras Gastadas』

-最優秀ポップ・アルバム(男性アーティスト) Axel『Un Nuevo Sol』

-最優秀ポップ・アルバム(グループ) Miranda!『Magistral』

-最優秀ポップ・アルバム(新人アーティスト) Deborah de Corral『Nunca o una eternidad』

-最優秀ロック・アルバム(アーティスト)León Gieco『El Desembarco』

-最優秀ロック・アルバム(グループ) Catupecu Machu『El Mezcal y la Cobra』

-最優秀ロック・ポップ・アルバム(オルタナティヴ)Luciano Supervielle『Reverie』

-最優秀ロック・アルバム(新人アーティスト) Baltasar Comotto『Blindado』

-最優秀エレクトロ・ミュージック・アルバム Intérpretes varios『Electric Future Beats: Progressive New Music From Argentina』

-最優秀フォルクローレ・アルバム(女性アーティスト) Liliana Herrero『Este tiempo』

-最優秀フォルクローレ・アルバム(男性アーティスト)Peteco Carabajal『El Viajero』

-最優秀フォルクローレ・アルバム(グループ)Los Nocheros & Los Tekis 『Carnaval pasión del Norte』

-最優秀フォルクローレ・アルバム(オルタナティヴ)Dúo Malosetti-Goldman 『Dúo Malosetti-Goldman』

-最優秀フォルクローレ・アルバム(新人アーティスト)Nadia Szachniuk y Eva Sola『Vidala』

-最優秀タンゴ・アルバム(女性歌手)Liliana Felipe『Tangos de Discépolo』

-最優秀タンゴ・アルバム(男性歌手) Intérpretes varios『Rubén Juárez (compositor).Otros tangos, poemas y dedicatorias』

-最優秀タンゴ・アルバム(楽団/インスト) Susana Rinaldi y Leopoldo Federico『Vos y yo』

-最優秀タンゴ・アルバム(オルタナティヴ)Tanghetto『Vivo Milonguero』

-最優秀タンゴ・アルバム(新人アーティスト)La Fábrica de Tangos『La Fábrica de Tangos』

-最優秀トロピカル・アルバム(女性歌手) Dalila『No voy a cambiar』

-最優秀トロピカル・アルバム(男性歌手) Antonio Ríos『Te metiste en mi corazón』

-最優秀トロピカル・アルバム(グループ)Damas Gratis『Esquivando el éxito』

-最優秀トロピカル・アルバム(新人アーティスト)Antonella『Completamente enamorada』

-最優秀クアルテット・アルバム(男性アーティスト)Jean Carlos『Un nuevo comienzo』

-最優秀クアルテット・アルバム(グループ)Banda XXI『Sin límites』

-最優秀クアルテット・アルバム(新人アーティスト)La banda al rojo vivo『De lujo en vivo』

-最優秀ロマンティック/メロディック・アルバム(アーティスト)Los Amados『El danzón-Vol. 1』

-最優秀カンシオン・テスティモニアル/作者・アルバム León Gieco『El Desembarco』

-最優秀子ども向けアルバム Luis Pescetti『Tengo mal comportamiento』

-最優秀クラシック・ミュージック・アルバム Claudio Barile『Astor Piazzolla: Historia del tango, para flauta y piano/Tango-Etudes, para flauta sola』

-最優秀ジャズ・アルバム Escalandrum『Piazzolla plays Piazzolla』

-最優秀インスト/フュージョン・ワールドミュージック・アルバム 『Confidence Rada instrumental (Rubén Rada)』

-最優秀レゲエ/アーバン・ミュージック・アルバム Los Cafres『El paso gigante』

-最優秀映画/テレビ音楽・アルバム Emisor Música de la película『Antes del estreno』

-最優秀コンセプチュアル・アルバム Juan C. Baglieto-Lito Vitale-Guido Martínez-Julián Baglieto-Luciano Vitale『Más de lo Mismo』

-最優秀宗教音楽アルバム Los Huayra『Misa Criolla』

-最優秀カタログ・コレクション 『Mercedes Sosa Censurada. Edición Definitiva: Y Seguí Cantando』

-最優秀ジャケット・デザイン Babasónicos『A Propósito』

-最優秀ビデオ・クリップ León Gieco 『Hoy Bailaré』

-最優秀DVD Diego Torres『Distinto』

-録音エンジニア León Gieco『El Desembarco』

-2012年最優秀プロダクション賞 Escalandrum『Piazzolla plays Piazzolla』

-2012年最優秀曲賞  Vicentico『Paisaje』

-2012年最優秀アルバム賞 Escalandrum『Piazzolla plays Piazzolla』

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アルゼンチン人が世界一のワイン醸造家に認定!

2012年11月19日 月曜日

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 米国のワイン専門誌「Wine Enthusiast」が催す世界一のワイン醸造家を決めるコンペティションで、アルゼンチン出身のホルヘ・リシテリさん(63歳)が入賞したことが明らかになった。ホルヘさんはアルゼンチンワインの名所メンドーサ州リバダビア市生まれで、20年以上にわたってアルゼンチンワインの銘柄「Norton(ノルトン)」の醸造チーフとして携わってきたプロだ。

 今年で第13回目を数える「Wine Enthusiast」のコンペティションには、毎年世界中の名だたるワインメーカーが参加しているが、ラテンアメリカからの入賞は今回が初。ホルヘさんは「心から誇りに思っているよ。まだまだ勉強しなくてはいけないことはたくさんあるけれど、私のキャリアを飾る入賞だ。これまで何年にもわたって積み重ねてきた仕事に授けるお祝いのしるしだ」と喜びを語る。

「今回の入賞は私だけのものではなく、アルゼンチン全土のワイン醸造家を世界に知ってもらうためのものだ。これまでもアルゼンチンワインの品種Malbec(マルベック)については認知されてきたが、誰が作っているのか、その醸造家については知られていなかった。だから今回初めてアルゼンチン人が自分たちの国のワインで、世界のマーケットで認められたんだ!」

日本で入手できるアルゼンチンワインの銘柄はまだ限られているが、是非この機会にアルゼンチンワインを味わってみては?tae

故ネストル・キルチネル前大統領のドキュメンタリー映画が11月に一般公開

2012年10月29日 月曜日

アルゼンチンの前大統領でクリスティーナ・フェルナンデス現大統領の夫の故ネストル・キルチネルのドキュメンタリー映画『Néstor Kirchner, la película(ネストル・キルチネル、映画)』がもうじき劇場公開となる。すでに120ヶ所以上の劇場での公開が決まっており、国営のプロダクションでハリウッド映画に匹敵する劇場数で公開されるのは異例のことで大きな話題を集めているようだ。

監督はパウラ・デ・ルーケ。昨年フアン・ペロンとその妻エビータの生涯を描いた映画『Juan y Eva(フアンとエバ)』を発表した人気女性監督だ。実は今回の映画化にあたって、他の映画監督が制作を手がけていたのだが、制作会社の「あまりにも政治色が強すぎる」という判断で監督を降板していたのだった。その話を聞いたルーケ監督が、前述の『Juan y Eva』の撮影期間中にもかかわらず急遽後を引き継ぐかたちで監督を引き受けたそうだ。
また、音楽監督はグスタボ・サンタオラージャが担当している。

劇場一般公開は11月22日。それに先駆けて「ペロニスタ活動家の日」でもある11月17日には、ブエノスアイレス最大級のスタジアム、ルナ・パークでの先行上映が決定している。

公式HPはないようで、Facebookページから情報がアップされているのでご興味のある方はどうぞ。日本公開があるかはわかりません……tae

Facebookページ
“Néstor Kirchner, la película”

ラリー・バリオヌエボが新作を発表!

2012年10月19日 金曜日

アルゼンチンのフォルクローレ・シンガー、ラリー・バリオヌエボが新作を発表し、先日ブエノスアイレスのコリセオ劇場にて早くもライヴをお披露目した。
新作のタイトルは『Rodar(廻る)』。旅をするという意味合いでこのタイトルになったのだそう。人生の中で全てのことは継続して廻っているということに気付いたのだとか。
エレクトリックな要素を取り入れつつアコースティックな音色を残した、新たなるフォルクローレだと話題になっている。

全12曲中数曲をアコースティック・サウンドで。また数曲はロック界やクンビア界よりゲストを迎えてロック色やクンビア色の強いフォルクローレが収録されている模様。
ジューサやアリエル・プチェータらも参加し、彼らはただ単にあるパートの演奏を担当したというのではなく、アルバムのコンセプトを一緒に創り上げていったようだ。

この後、ロサリオやラプラタなどアルゼンチン各地でライヴを行う予定だ。Sa

新作発表ライヴを報じたニュース映像(流れているのはアルバム収録曲「Como el sol」)

世界で最も祝日の多いアルゼンチン

2012年9月26日 水曜日

コンサル企業Mercer社の調査によると、今年の「世界で最も国民の祝日が多い国」はアルゼンチンであることがわかった。アルゼンチンの祝日は合計19日。なおアルゼンチンに続いて18日の祝日を数えるのは、同じく南米コロンビアである。

アルゼンチンの国会で、今年2012年9月24日(月)を「トゥクマンの戦い200年記念日」とすると決まったのは最近のこと。1812年に起こったトゥクマンの戦いから200年を記念して祝日が設けられたそうだが、その理由は「争いが完全に止まった」のが1812年9月24日、だそうだ。ちょっとあやしい…

この祝日は今年限り1回のみ。偶然(もしくは意図的)に月曜日と重なって土曜日、日曜日とつづけて3連休となり、国内外を旅行したアルゼンチン国民も多かったようだ。

アルゼンチンは近年になって、祝日の日数が少しずつ増えている。統計によると、2012年は月に最低1日は祝日となっているそうだ。これも観光分野における政策の一環だそうだが……。ちなみに、米国の祝日は年間10日だが、休日とするかは個人の意志だそうだ。そして日本の国民の祝日は、正式な名称がついているのが15日だそう。tae

 2012年のアルゼンチンの年間カレンダー
feriados-nacionales-2012

タンゴダンス世界選手権ステージ部門決勝終了!

2012年8月29日 水曜日

ブエノスアイレスで現地時間28日にタンゴダンス世界選手権ステージ部門決勝が行われた。

優勝はアルゼンチン・ブエノスアイレスから出場で、アルゼンチン人とウルグアイ人のCristian Sosa & María Noel Sciutoペア。準優勝はこちらもアルゼンチン、ブエノスアイレス州ラヌースから出場のEber Alejandro Burger & Yésica Lorena Lozano Eliasペア。3位はまたまたアルゼンチン、コルドバより出場のCristian David Correa & Sabrina Amuchasteguiペアとなっている。

準決勝では4位だったクリスティアン&ナオ ペアは決勝では6位、中澤源太&Manaペアは13位に終わった。

このステージ部門決勝の終了をもって、第10回タンゴダンス世界選手権が幕を閉じた。
今年の出場者は全部で487組、32ヶ国から集まった。
また来年も多くのダンサー達がパワーアップして戻ってきてくれることを楽しみにしたい。

なお、ステージ部門決勝の結果はこちらのページより閲覧可能。(Promedioが点数)