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パラグアイでサンダルが大人気

2008年5月31日 土曜日

 今年4月にパラグアイで行われた選挙で勝利したフェルナンド・ルゴ大統領のトレードマーク、サンダルスタイルがパラグアイ人男性の中で流行りだした。

 ルゴ大統領は大統領になる前から何年もこのサンダルスタイルを貫いてきている。もちろん公務の際にそのスタイルはまずいのではということで非難の声も上がっていた。前大統領が就任中に行われたミーティングでサンダルスタイルで登場した際には、その眼鏡とひげと白いシャツもあわせてただの教授の格好だと語っていた。

 しかし中南米圏で注目を集めている政治家たちは、確かに自らのスタイルというものを持っている。例えばキューバのフィデル・カストロ議長の軍服姿、ニカラグアのダニエル・オルテガ大統領のグアヤベラ(ゆったりとした薄手のシャツ)、そしてボリビアのエボ・モラレス大統領のストライプセーターなど、一般的な感覚の人間からいわせると公務では失礼にあたるかもしれない。

 ルゴ大統領はサンダルスタイルに関してパラグアイの人間が、熱帯の暑さを乗り切るために編み出したスタイルだと説明した。軍政を含めて61年ぶりにコロラド党の支配を終わらせたルゴ大統領の動向に注目が集まる。(d)

61年ぶりに、パラグアイに中道左翼政権誕生!

2008年4月23日 水曜日

フェルナンド・ルゴ
 4月20日、任期満了に伴い開票されたパラグアイの大統領選挙で、野党・中道左派の候補者フェルナンド・ルゴ氏56歳(Fernando Lugo)が、1947年以来同国を政治をコントロールしてきた保守の与党コロラド党の候補者ブランカ・オベラル前教育・文化相を大差で破り、新大統領に就任することになった。独身。
 就任は8月15日から、任期5年の新大統領となる。

 元カトリック協会の司教であったルゴ氏は、同国南部イタプア県の農家の生まれ。
 小学校の教員を経て1977年に聖職者となったが、2005年反政府デモに参加しバチカンと決別、「解放の神学」を支持し、その後も農地改革など貧しい庶民のための格差改善活動を続けてきた。

 1954年〜89年、パラグアイではストロエスネル将軍の軍事独裁政権が続いてきたが、民政移管後もコロラド党が政権を維持してきたが、汚職や党内の政争が絶えず、変革を求める国民の支持を集めることができなかった。

 「今日から、パラグアイは皆のもの。新たな血を注いで皆で新しい国を作り上げていこう!」と、ルゴ氏は当選の喜びを語った。
 ルゴ氏は、早速、ブラジルとの国境にある、イタイプー・ダムに関してのブラジルとの協定の見直し、また南米唯一の台湾との外交関係を持つ国だったが、中国との関係の見直しなどをメディアに語り、台湾をやきもきさせている。 s

ラテンアメリカで3人目の女性大統領誕生!?

2008年1月22日 火曜日

 現地時間の21日月曜日、4月に行われるパラグアイの大統領選に向けて、与党であるコロラド党からの候補にブランカ・オベラル氏が選出されたと発表された。

 4月20日に予定されているパラグアイの大統領選挙に向けて行われたパラグアイ与党コロラド党からの候補を決める予備選挙で45.04%を得票したオベラル氏が0.54%差で対抗候補のルイス・カスティヒオネ氏を破った。オベラル氏は「これからは4月の選挙戦へ向けての選挙戦を展開していく」とリポーターに話していたが、カスティヒオネ氏は選挙に不正があったとして裁判所へ申し立てをしている。カスティヒオネ氏によると「私は負けたと思っていないし、これからも敗北を認めるつもりはない。なぜなら私には3万票の私への投票が盗まれた証拠を持っているからだ」としている。

 裁判所からの判断次第で結果は変わってきてしまうが、このままオベラル氏が選出されれば47年間与党の座を守り続けているコロラド党党首の座を引き継ぎ、ラテンアメリカ諸国の中でチリ、アルゼンチンに続いて、3番目となる女性大統領の誕生となる。(d)

ハッサ・ネグラのアスンシオン公演、「騒音の懸念」で中止に

2007年11月8日 木曜日

ハッサ・ネグラ
 ロマンチックなパゴーヂの先駆けとして古くから活動しているハッサ・ネグラ。後陣のネグリトゥーヂ・ジュニオールやソ・プラ・コントラリアールなどに大きな影響を与えてきたいわばパイオニア。現在も現役で活動を続けているハッサ・ネグラだが、パラグアイでのコンサート・ツアー中、首都のアスンシオン公演が急遽中止に。理由は騒音のおそれがあるため。実は彼らがライヴする予定だった会場で以前問題があったため、とばっちりを食った格好だ。

 アスンシオンの条例で「住民の安息や健康を損なわせる恐れのある時間や場所で、騒音によって振動を生じさせるような不快な音を出してはならない」とある。言ってみれば当たり前の条例なのだが、今回適用されてしまったのは不運としか言えない。というのは今回彼らが公演する予定だった会場「マラガ」で以前行われたコンサートで、会場周辺で基準以上のデシベルが観測されてしまったというもの。そのため、今回もそのおそれアリ、ということで、市長であるエバニー・デ・ガジェーゴスが決定を下した。当然、現地の公演主催者は異議を申し立てたが覆りそうにない。

 パラグアイでのハッサ・ネグラの公演は本日8日からスタートする予定。まずは北東部のペドロ・フアン・カバジェーロで幕開け。その後9日にアスンシオン公演の予定だったがこれが中止に。11日のサルトスデルグアイラーでフィナーレとなる。写真は、ハッサ・ネグラとエバニー市長。F

メルセデス・ソーサ、アスンシオンで熱唱、大喝采!

2007年8月12日 日曜日

メルセデス・ソーサ
 8月10日、パラグアイの首都アスンシオンの中央銀行ホールで行われたチャリティー・フォルクローレ・イベント「第4回”パラグアイペ” 音楽祭」 にメルセデス・ソーサが初めて招かれステージに登場、ビクトル・エレディア作「Los ninos de nuestro olvido」他を歌い、劇場を一杯にした1200名の観衆から大喝采を受けた。
 同フェスティバルは、同国大統領夫人主催の下、毎年開催されてきた国民の進歩のためのフェスティバル。
 メルセデス・ソーサは、ラテンアメリカを代表するシンガーとしてだけでなく、また音楽活動を通じて長年 “人権擁護”を叫んできた歌手として、同フェスティバルに初めて招待されたもの。
 「たた神に祈るだけ」(レオン・ヒエコ作)、「ラ・カンシオン・ウルヘンテ」(テレサ・パロディ作)なども歌い、観衆にスタンディング・オベーションの嵐を受けた。
 現在、72歳となった、ソーサだが、まだまだ健在である。 s

メルコスール出身ギタリストたちが好演!

2007年7月30日 月曜日

 先週金曜日、アスンシオンのブラジル大使館内トム・ジョビン・ホールにて、ブラジルのマルコ・ペレイラ、アルゼンチンのキケ・シネシ、パラグアイのルス・マリア・ボバディージャの3名のメルコスールを代表するギタリストによるコンサートが行われた。

 コンサートは3台のギターによるジョビンとシコ・ブアルキの”Eu te amo”で幕をあけた。マルコ・ペレイラはサンバだけではなく、ブラジル内陸部のリズムもそのレパートリーに取り入れ、観客を多いに楽しませた。シネシは、メランコリックなタンゴや、フォルクローレ、ジャズのレパートリーでひと味違う演奏を見せた。そしてルス・マリアは、”India”、“Alma guarani”など主にパラグアイ・フォルクローレを熱演した!

 初めての共演にも関わらず、3人の息はぴったり。最後は、トリオによるアストル・ピアソラの“LIBERTANGO”で、場内は最高潮に達したとか。今後、このようなコンサートがメルコスールの他の都市でも開催されたら面白い!O

溢れる感性、注目のアルパ奏者イスマエル・レデスマが初来日公演!

2007年5月14日 月曜日

イスマエル
 アルパ(インディアン・ハープ)の本場パラグアイで生まれ、現在パリを拠点に活動している注目のアルパ奏者、イスマエル・レデスマが5月23・24日、東京・豊橋市の2都市で行う。
 アルパ奏者である父のもとで学んだ後、伯父の誘いでフランスへ渡りパリの音楽院で修業。85年からはソリストとして活躍。80年代末にはジプシー・キングスとも共演した。
 91年には、アスンシオンで開催された “ロシャス・アルパ・フェスティバル” の作曲部門で優勝。その後もヨーロッパを中心にコンサート活動を続け、特にその作曲センスに対する評価が高い演奏家だ。

 今回は、アルパ奏者、ルシア塩満の招きで初来日公演が実現。ルシア塩満トリオを交えて、ソロ・コンサートが行われる。

日程:ルシア
■5月23日(水)
豊橋市民センターカリオンビル 6F多目的ホール(豊橋駅東口徒歩5分)
18:30開演(18:00開場)
3500円(全席自由・税込み)

■5月24日(木)
北とぴあ・つつじホール(JR京浜東北線王子駅北口・徒歩2分/地下鉄南北線王子駅・5番出口直結)
19:00開演(18:30開場)
4500円(全席指定・税込)

※お問合せ:両日とも、オフィス・アルペジオ(TEL:03-3902-5355) email:arpegio@minos.ocn.ne.jp
詳細は、 http://www.arpalucia.com/concert.html で。s

溢れる感性、注目のアルパ奏者イスマエル・レデスマが初来日公演!

2007年5月14日 月曜日

イスマエル
 アルパ(インディアン・ハープ)の本場パラグアイで生まれ、現在パリを拠点に活動している注目のアルパ奏者、イスマエル・レデスマが5月23・24日、東京・豊橋市の2都市で行う。
 アルパ奏者である父のもとで学んだ後、伯父の誘いでフランスへ渡りパリの音楽院で修業。85年からはソリストとして活躍。80年代末にはジプシー・キングスとも共演した。
 91年には、アスンシオンで開催された “ロシャス・アルパ・フェスティバル” の作曲部門で優勝。その後もヨーロッパを中心にコンサート活動を続け、特にその作曲センスに対する評価が高い演奏家だ。

 今回は、アルパ奏者、ルシア塩満の招きで初来日公演が実現。ルシア塩満トリオを交えて、ソロ・コンサートが行われる。

日程:ルシア
■5月23日(水)
豊橋市民センターカリオンビル 6F多目的ホール(豊橋駅東口徒歩5分)
18:30開演(18:00開場)
3500円(全席自由・税込み)

■5月24日(木)
北とぴあ・つつじホール(JR京浜東北線王子駅北口・徒歩2分/地下鉄南北線王子駅・5番出口直結)
19:00開演(18:30開場)
4500円(全席指定・税込)

※お問合せ:両日とも、オフィス・アルペジオ(TEL:03-3902-5355) email:arpegio@minos.ocn.ne.jp
詳細は、 http://www.arpalucia.com/concert.html で。s

パラグアイでフリオ・イグレシアスが批判を浴びる

2007年4月23日 月曜日

 スペイン・ガリシア出身のラテンポップス界の帝王、フリオ・イグレシアスが、先週パラグアイで行ったコンサートに関して同国のマスコミから大批判を受けた。なぜなら、彼が先週金曜のコンサート中に、観客が少ないことに対して文句を言ったからだとか。

 フリオは1981年以来パラグアイを訪れていなかった。今回のライヴ会場はバンコ・セントラル劇場、収容観客数は2,000人の会場だが、それが満席になっていなかったことに気を悪くし「昔はたくさんのパラグアイ人がきたのに・・・」と発言したようだ。

 これに対し、同国主要紙は「イグレシアスは一曲も写真を撮ることも許可せず、客が少ないことに苦情をいってばかりいた。実際は、彼の人生65年間のスキャンダルが彼の人気を落としたのにそれに気づいていない」などと大批判。

 しかも、コンサートの入場料は150〜350USドル。慢性的に経済危機が続いているパラグアイではこの値段は高すぎたのでは。O

新星アルピスタ、カルメン・モンヘスがメキシコで好演!

2007年3月27日 火曜日

カティア パラグアイ出身の若干20歳のアルピスタ、カルメン・モンヘスが、メキシコ・ドゥランゴ州でコンサートを行い、メキシコ主要紙でもその好演ぶりが取り上げられた。

 先週水曜日に行われたこのコンサートには200人あまりの観客が集まり、1時間半にわたってパラグアイを代表する音楽、ポルカ、グアラニアや、同じくパラグアイの生んだ世界的アルパ奏者、イスマエル・レデスマの作曲したテーマなどを熱演した。

 彼女は、アルパとギターの生産・販売を職とする両親の元で育ち、小さい頃から自国を代表するこの楽器に親しんできた。また、彼女はパラグアイを代表するアーティストの一人、クリスティーノ・バエス・モンヘスの姪でもある。O