【お詫びと訂正】ラティーナ17年8月号p81で、渡辺亨さんに執筆いただいたコアポート発売/松山晋也選曲の『サラヴァ世界地図~ピエール・バルーとの旅』のレビューに、別のテキストが掲載されています。渡辺亨様と関係者の皆様、読者の方々にお詫び申し上げるとともに、ここに正しいテキストを掲載致します。
V.A. サラヴァ世界地図~ピエール・バルーとの旅 Vol.1「旅人たちの歌」 サラヴァ世界地図~ピエール・バルーとの旅 Vol.2「自由への散歩」
■この2種のCDの発売と同時期に『ピエール・バルーとサラヴァの時代』を上梓する松山晋也が選曲したコンピレーション。『旅人たちの歌』は、コルシカ島の男声コーラス・グループであるア・フィレッタの①で始まり、ナナ・ヴァスコンセロスやサントラ『マルチニックの少年』から選ばれたマラヴォワの音源など、地中海やカリブ~中南米、アフリカ音楽系の音源が主体となっている。世界初CD化が1曲、日本初CD化が4曲。『自由への散歩』は日本初CD化が9曲で、こちらもブラジルやアフリカ音楽系の音源が目につく。ただし、ブリジット・フォンテーヌまたはジャック・イジュラン&アレスキの曲に顕著だが、『旅人たちの歌』同様、指折りの曲には国籍や人種から解き放たれたサラヴァならではの無国籍的ワールド・ミュージック感覚が横溢している。サラヴァは、真の「音楽の解放区」だった。[渡辺 亨]
●コアポート(問い合わせ☎042-328-2160) RPOP-10024、10025 各¥2,400+税 7月19日発売