MILLS
ビアンカ・ジスモンチとクラウヂア・カステロ・ブランコの二人のピアニストよる4作目
曲目
1. Pássaros 2. Vejouço 3. Canção de Ninar 4. Quase Mar 5. Fio de Sisal 6. Borbotoando 7. Bibi e a Bicicleta 8. Arco-íris 9. Sente Falta a Casa 10. Cachoeira 11. Aqui No Rio 12. Solua 13. Turuna 14. Pés Na Praia
ビアンカ・ジスモンチとクラウヂア・カステロ・ブランコの二人のピアニストよる4作目は全曲がヴォーカル入り。ブラジル音楽界屈指の個性派シコ・セーザルの詩を基に彼女たちが作曲した楽曲で占められている。うち6曲は前作のライブ音源に収録されていた共作曲をスタジオ録音したもの。ピアノ・デュオとしての実力は折り紙つきの彼女たちだが、本作で強く感じるのはヴォーカル・デュオとしての魅力だ。クリアで愛らしいクラウヂアの声質とアルトで艶やかなビアンカの声質とのコンビネーションは絶妙で、それだけで他に類が無い。セルジオ・サントス、モニカ・サルマーゾらゲストの歌声も作品にアーシーな感触を加えている。チェロのジャキスらサポート奏者も充実。 9. をはじめジスモンチのDNAを強く感じる楽曲も多数。前作のDVD映像中のハグを思い出す 15. までナルシスティックなまでの美意識に貫かれたアルバム。
月刊ラティーナ2018年3月号掲載
(ノビオ)