COQUEIRO VERDE
ジョアン・ボスコの娘のアルバムをジョアン・ドナートの息子がプロデュース
曲目
1. Dance Com Seu Inimigo 2. Tanguloso 3. Maçã Última 4. Volume 5. Quem Me Passa O Coração 6. Quase Nada De Novo 7. Cada Dia, Um Dia 8. Cartas Marcadas 9. Vampiro 10. Pra Gozar
ジョアン・ボスコの娘をジョアン・ドナートの息子(ドナチーニョ)がプロデュース!レジェンドのDNAが送る今季注目作が登場。彼女の2枚目となる本作は、前作の尖ったサウンドはそのまま、最近父親との共作が話題となったドナチーニョによるエレクトロな音作りが印象的(もはやこのシンセの音は彼の専売特許化してるかも) 5. でトゥリッパが客演してるのもRJ⇄SPのポップカルチャー文脈で頷ける。また、80sを昇華したようなバンドアンサンブルを支えるアウベルト(ba)とステファン(dr)の好演も見逃せない。ボスコと言えばサンバ/MPBの天才作曲家だが、娘も半数の曲でペンを取り、妖麗な声とアレンジはビジュアルの印象そのまま。作品を通して1つの芝居のように作られている。作家陣にフェルナンド・テンポラォンの名前もあり、リオのポップロックの構図も見えてきた。彼女もここ数年のキーマンとなるか?!
月刊ラティーナ2017年9月号掲載
(村田 匠(カルナバケーション))