録音年 2016年 PERRO ANDALUZ
CD-R盤 紙ジャケ
曲目
Disco: Canciones para responder lo que nadie pregunta (2016)
Guitarra: Ernesto Ferreira
Grabado en Macondo - Editada por Máquina Azul Estudios
Arte de tapa: Carlo Andrei
Diseño gráfico: Pablo Meneses
Producción ejecutiva: Angel Atienza
Realizado con el apoyo de FONAM
Perro Andaluz producciones
こんな風に女性シンガーソングライターの曲が耳から離れず印象に残り続けるのはかなりひさびさ。ナラ・レオンを聞いて以来かも、と言ったら大げさだろうか?ボサノヴァなどブラジル音楽の影響を強く感じさせる音楽性ながら、言葉選びと寂しげな情感描写は紛れもなくウルグアイ音楽のそれなのだ。抒情的で刹那的な世界観を独特の歌詞と退廃的なリズム、同性の私でもドキドキするほどアンニュイな歌声で、映画のワンシーンのように切り取る若き才能、パトリシア・ロバイナ。本作が1st.だなんてウソのよう、すでに女流吟遊詩人の風格。全15曲は全て彼女のオリジナルで、ギターにエルネスト・フェレイラとアルバロ・ペレス、フルートにフェデリコ・アンドラーデ、ピアノにはユーモアと名曲の巨匠レオ・マスリアなど腕利きたちがサポートしている。すでにブエノス公演も終えており、今後もっとも注目し続けたい女性音楽家だ。
月刊ラティーナ2017年4号掲載
(谷本雅世)