曲目
1. LA CUMPARSITA 2. POR UNA CABEZA 3. SENTIMIENTO GAUCHO 4. CAMINITO 5. GALLO CIEGO 6. CANARO EN PARÍS 7. EL CHOCLO 8. A LA GRAN MUÑECA 9. QUEJAS DE BANDONEÓN 10. BOEDO 11. RODRIGUEZ PEÑA 12. LA PAYANCA 13. FELICIA 14. ADIÓS MUCHACHOS 15. EL DÍA QUE ME QUIERAS
タンゴの代表曲と言われていながら、ダンスフロアにかかることは滅多にない曲目というのがある。Por Una CabezaやCaminitoさらにAdios Muchachosはその筆頭だろう。そういう意味でこのアルバムは、銘記にあるような「Para Bailar(ダンス向け)」とは言い難いけれど、「代表曲」の20年代後半〜50年代の名演がずらりと収録されている。そして、コンピ盤はやっぱり楽しい。ダリエンソの 7. は何年録音か、聴き比べついでにアレンジの微妙な違いにニンマリする、ツウな楽しみ。 2. 15だけ新しい演奏で、フォーエバータンゴ初演の第1バイオリンを務めたミゲル・アンヘル・ベルテロとピアノのデュオ。そのロマンティックな演奏にただ酔いしれるのも、それまた楽しみだ。ジャケットのボカ地区写真からしてもお土産CDなのだろうが、ダンスする方にも、しない方にも、新発見は待っている。
月刊ラティーナ2017年11月号掲載
(天野裕子Yuko Amano)