BISCOITO FINO
ギンガ、2019年4月待望の来日決定!
曲目
1. UM A ZERO 2. FAVELA 3. CACHACA ÁRVORE E BANDEIRA 4. NÊGA DINA 5. PICOTADO 6. ANJO DA VELHA GUARDA 7. CATAVENTO E GIRASSOL 8. VAPOR BARATO 9. O MAIS QUE PERFEITO 10. SINHÁ, SINHÔ 11. VOCÊ, VOCÊ 12. A SAUDADE MATA A GENTE 13. TOADA 14. ACERTEI NO MILHAR 15. CHÁ DE PANELA
音楽界の“黄金の中盤”みたいなこのスーパーユニットのスタートは99年。ジョアン・カエターノ劇場の定番シリーズ「セイズ・イ・メイア」のために結成(?)され、17年の時を経て今回2015年12月のライヴが音源/映像化となった。まずはピシンギーニャの 1. 。ともするとボールを持った瞬間に自身でゴールを狙う国民性の国において、これぞ黄金の中盤、見事なパスワークの後での華々しいゴールがたまらない。その後も先達へのオマージュと各々の代表曲でパスを繋ぐ様は、全てのブラジル音楽ファンで共有したい美しさだ。とろけるような甘い声でブラジルの歌ごころを伝え続けるゼー・ヘナート、全世界のインスト奏者からの敬愛を受け続けるギンガ、低音美声の“もう一人のトロピカリスタ”、ジャルズ・マカレー、そしてサンバ界の裏番長であるモアシール…歌声と演奏から滲み出る、四者四様のカリオカとしての生き様を感じられたし。
月刊ラティーナ2017年2月号掲載
(船津亮平)