録音年 2015年
曲目
1. ABSURDO
2. AMORES DE ESTUDIANTE
3. DESENCUENTRO
4. FUIMOS
5. GOLONDRINAS
6. MILONGA DEL TROVADOR
7. MILONGA TRISTE
8. MUJER Y AMIGA
9. NARANJO EN FLOR
10. NUNCA TUVO NOVIO
11. OREJITA DE TRAPO
12. RUBÍ
13. SUS OJOS SE CERRARON
14. VENUS DEL CAMPO
15. YUYO VERDE演奏:Raul Orlando: CantanteWalter Rios: BandoneonJuanjo Dominguez: Guitarra, Guitarron Jose Luis Colzani: Bombo Leguero (8)Hernan Fredes: Guitarron (2,6,7)
生年は不詳だが、ブエノスアイレス・パテルナル地区の生まれの歌手、ラウル・オルランドのおそらく2枚目のアルバム。1枚目は未聴だが、バンドネオン奏者ワルテル・リオスとのコンビによるマリアーノ・モーレス作品集「アモーレス」が2015年に制作されており、今回も共演はワルテル・リオス、さらにそこにフアンホ・ドミンゲスのギターも加わっている。クラシックの発声も学んできたようだが、叫ばず柔らかな歌唱が特徴、むしろタンゴ臭くないことが特徴の歌い手で、R.フィゲロア・レジェス作のサンバ 8. あたりが本来の持ち味なのかもしれない。とはいえ、タンゴのレパートリーはなかなか渋いところを選んでおり、リベロの名唱で知られる 1. 、エスポシト兄弟の代表作 9. 、コビアン=カディカモの佳作 12. あたりをじっくり聞かせているし、ワルテル・リオス=フアンホ・ドミンゲスのデュオによる伴奏の方にも聞かせどころあり。
月刊ラティーナ2017年2月号掲載
(西村秀人)