録音年 1937-1942年 アルゼンチン発売録音 BUENOS AIRES TANGO CLUB
曲目
1. Milonga De Mis Amores 2. Enamorado 3. Arrabal 4. Abandono 5. Vieja Amiga 6. Milonga Compadre 7. No Me Extraña 8. De Puro Guapo 9. Mascarita 10. Desconsuelo 11. Milonga De Mi Flor 12. Como Dos Extraños 13. Improvisando 14. Amurado 15. Orgullo Criollo 16. La Vida Es Una Milonga 17. Quedate Tranquilo 18. Poca Suerte 19. Flores Del Alma 20. Al Verla Pasar
黄金時代アーティストを中心に全録音の録音順復刻を始めているBATC。今回はP・ラウレンス。彼の録音は1925~26年のラウレンス=マフィアによるSP盤3枚があるが、それは別にして今回はオルケスタ最初のビクトル録音から最後のミクロフォン録音までの80曲が網羅されるであろう。今回は37年7月から42年1月までの20曲だ。この時期、歌手はH・ファレル( 1. 、 2. 、 4. )、J・C・カサス( 5. ~ 14. )とM・ポデスタ( 16. 、 17. 、 19. 、 20. )。ラウレンスの演奏によくマッチした歌いぶりだ。ラウレンス自作でこれもミロンガ復興に寄与した 1. 「わが愛のミロンガ」に始まり、 4. 「アバンドーノ」 5. 「ビエハ・アミーガ」 7. 「ノ・メ・エクストラーニャ」 8. 「デ・プーロ・グアポ」 14. 「アムラード」 15. 「クリオージョの誇り」とラウレンスならではのゾッとするようなアレンジそしてソロを満喫出来る。20曲中9曲がラウレンスの自作。筆者は『これぞタンゴだ!』と言いたい。
月刊ラティーナ2016年11月号掲載
(飯塚久夫)