録音年 1940-1941年 Buenos Aires Tango Club
曲目
1. A AQUEN LE PUEDE IMPORTAR 2. MARTIRIO 3. LA MELODIA DEL CORAZON 4. MELODIA ORIENTAL 5. PAJARO CIEGO 6. DESDE EL ALMA 7. EN UN BESO LAVIDA 8. PARQUE PATRICIOS 9. LO QUE EL VIENTO SE LLEVO 10. EN LA NOCHE AZUL 11. TIEMPO PERDIDO 12. CHARLEMOS 13. EN ESTA TARDE GRIS 14. CUATRO PALABRAS 15. ECHALE SAL 16. COPA DE AJENJO 17. TODA MIVIDA 18. EL CUARTEADOOR 19. LA ROMPEDORA 20. INFAMIA
フランシスコ・カナロの1940~41年録音から選曲したコレクター向けCDR盤。1940年代前半のカナロ楽団はラジオ出演と劇場公演が活動の大半を占めており、録音レパートリーの多くは当時の新曲だった。 5. 7. 12. 13. 16. 17. 18. はトロイロ、ディサルリなど当時の有名楽団と共通のレパートリー。ショパンの「別れの曲」を借用した 3. 、エキゾチックな 4. 、ワルツの古典 6. 、ステージを髣髴とさせる器楽曲 11. 、ミゲル・カローの初期作品 15. 、ピンティン・カステジャーノスの名作ミロンガ 19. (ダリエンソの録音ではEl potroとなっている曲)なあたりが珍しいところ。歌手はエルネスト・ファマ、フランシスコ・アモール、エドゥアルド・アドリアンの3人でいずれも歌のスタイルがやや古い感じはあるが、時流に合わせたダンサブルな演奏で、ミュートトランペットやクラリネット、時に青年マリアーノ・モーレスの弾くオルガンやピアノなども加えた華やかな演奏。
月刊ラティーナ2016年6月号掲載
(西村秀人)