録音年 1955-1964年 BATC
曲目
1. La viruta 2. La cumparsita 3. El apronte 4. A tus pies bailarín 5. Fuegos artificiales 6. Papas calientes 7. La cachila 8. A la gran muñeca 9. Derecho viejo 10. El torito 11. Zorro gris 12. Ojos negros 13. Taquito Militar 14. Taquito militar 15. El amanecer 16. Milongueando en el '40 17. Buen Amigo 18. Para el recuerdo 19. El pensamiento 20. A los amigos
タンゴ黄金時代を彩ったフランチーニ=ポンティエル楽団は、55年に解散。天才肌のエンリケ・フランチーニも自己の楽団を作ったが、フラ=ポンならではのスウィンギーな音作りを継承し、安定した活動を続けたのは、ポンティエルの方だった。同年からRCAに録音を開始、57年までに22曲を録音したが、うちインストは9曲。本盤には7曲が録音順に収録されている。(4)は自作、あとは古典名曲の見事な解釈が並ぶ。 8. から 11. まではコロンビア移籍第1弾LP『カミニート』から。続く4曲は58年の第2作『黄金のタンゴ』から。コロンビア最終作『40年代にミロンガで』もいいアルバムだがもともとインストは2曲だけで、ここではタイトル曲(16)のみが選ばれた。 17. はアルバム未収録だった62年の録音(既CD化)。日本では東芝から出た63年のセレナータ盤EPからの 18. は、残念ながら音が悪い。最後の2曲は64年のポリドール録音だが、この頃から再録音が増えてくる。
月刊ラティーナ2016年5月号掲載
(斎藤充正)