録音年 1933-1956年 BATC
曲目
【FRANCISCO LUMITO】 1. SI SOY ASI 2. NOCHE DE RONDA 3. LAS CUARENTA 4. LA REZONGONA 5. LOMUTO 6. QUIERO VERTE UNA VEZ MAS 7. 4 DE JUNIO 8. INTIMAS 9. DIMELO AL OIDO 10. LA REVOLTOSA 11. MUÑEQUITA 12. NUNCA MAS【HECTOR LOMUTO “HECTOR y su Jazz”】 13. TAQUITO MULITAR 14. LA BOTA 15. PURPURA VIVA 16. CHARLESTON PARISIEN【ENRIQUE LOMUTO】 17. DEJAME 18. FELICIDAD 19. ARGENTINO CIEN POR CIEN 20. NO ME PREGUNTES NADAFRANCISCO, BLAS LAMUTO, HECTOR, ENRIQUE
ナポリ(イタリア)出身の移民の両親(父はヴァイオリン、母はピアノを弾いた)の下に生まれたロムート兄弟は9人全員がポピュラー音楽関係の仕事をしたそうだが、ここでは楽団を指揮した3人が紹介される。フランシスコ(1893-1950、元ピアニスト)は、オデオン・レーベルのカナーロに当たる重い地位をRCA・ビクトルでもっていた。端正な演奏(編曲・第1バンドネオン:M・ダレー)で上流階級のダンスに喜ばれた。大衆を喜ばせるヒット曲の作者でもある。エンリーケ(1906-82、ピアニスト)は、活動期間が短かったが、兄に似たようなスタイル。エクトル(1914-68)は「ジャズ」(当時の認識では、タンゴ以外の、主にアメリカのダンス・ミュージック)が専門で、その分野では最高クラスの人気があった。フランシスコ作曲、ブラス・ロムート作詞の 4. 、エンリーケ作曲の 19. は、ペロン党の賛歌である。
月刊ラティーナ2016年5月号掲載
(高場将美)