録音年 1946-74年 アルゼンチン録音 BUENOS AIRES TANGO CLUB
独特の世界観
曲目
1. QUIERO QUE SUFRAS 2. EL MILAGRO 3. SUR 4. LA MARIPOSA 5. LA VIAJERA PERDIDA 6. TÙ 7. AUDACIA 8. MALA ENTRAÑA 9. DEJELO SEÑORA 10. AQUEL CANTOR DE MI PUEBLO 11. LA ÙLTIMA CURDA 12. ACUARELA RIBEREÑA 13. NUBES DE HUMO 14. LAS CUARENTA 15. LAS DIEZ DE ÙLTIMA 16. A DON NICANOR PAREDES 17. ARIGATO JAPÒN, ARIGATO 18. YO SOY EL MISMO 19. TU HUELLA 20. SILBANDO
リベーロ(1911-86)は音楽を愛する家庭に生まれ、少年時代に国立音楽院で声楽とクラシック・ギターを学び、伴奏ギタリストとしてプロになり、後に独自の研究と個性でタンゴの歌の最高峰のひとりとなった。 1. は、サルガン楽団の専属歌手として同僚・親友だったC・ベルムーデスと組んだグループ(楽団は大衆的でないので録音できなかった)での録音で、編曲はリベーロとギタリストのU・デルリオ。 2. 以下は、トロイロ楽団の専属になって広く知られ、独立してソロ歌手として高い評価を確立……彼の豊かな芸歴のハイライト集といえる曲目だ。今日の歌のタンゴの出発点となった決定版 3. 11. 、ボルヘス=ピアソーラの世界の 16. が超有名ナンバー。リベーロにしかできないルンファルド(ブエノスアイレスのスラング)のみごとな表現が随所に味わえ、有名でない曲・録音にも、彼の偉大さがにじみ出て、全篇が聴きもの。
月刊ラティーナ2016年1月号掲載
(高場将美)