Biscoito Fino
ヤマンドゥ・コスタがハダメス・ニャタリ顔負けのすンばらしいショーロアルバムを作ってくれました!
曲目
1. Choro-Tango 2. Valsa 3. Frevo-Canção 4. Baionga 5. Negra Bailarina 6. Boa Viagem 7. Pedra do Leme 8. Graúna 9. Pixinguinha 10. Ernesto Nazareth 11. Anacleto de Medeiros 12. Chiquinha Gonzaga
このアルバムを端的に説明すると「ヤマンドゥ・コスタがハダメス・ニャタリ顔負けのすンばらしいショーロアルバムを作ってくれました」となります。デビューからほぼ15年、衝撃的スーパーギターパフォーマーから一流の音楽家へと成熟を遂げた感あり。共演者はアレサンドロ・クラメル(アコーディオン)、ホジェーリオ・カエターノ(7弦ギター)、ルイス・バルセロス(10弦バンドリン)というショーロファンなら耳がピクリと動いてしまう豪華布陣で固められており、その非の打ち所のない演奏技術とアンサンブルの妙はアルゼンチンタンゴファンにも是非オススメしたいところだ。序盤の自作組曲からラストのハダメス不滅の作品「Suite Retratos」に至るまで、最早ショーロというカテゴリさえ超越したブラジル室内楽の素晴らしき世界がここにある、と言い切ってしまおう。ちなみにジャケの絵はラティーナ表紙でもおなじみのエリファス・アンドレアート。
http://www.loja.biscoitofino.com.br/yamandu-costa月刊ラティーナ2015年5月号掲載
(上沖央明)