録音年 1972-79年 シタローサを知らずしてウルグアイ音楽は語れない
曲目
01. DIEZ DÉCIMAS DE SALUDO AL PÚBLICO ARGENTINO02. EL VIOLÍN DE BECHO03. MILONGA MÁS TRISTE04. POLLERA AZUL DE LINO05. MI TIERRA EN INVIERNO06. LOS HERMANOS07. TANTA VIDA EN CUATRO VERSOS08. LA CANCIÓN QUIERE09. LOS BOLICHES10. TIERRITA POCA11. PARA CARLA MORIANA12. POETA AL SUR13. MARÍA DE LAS ESQUINAS14. DEFENSA DEL CANTOR15. MILONGA EN DO
2016年はウルグアイの偉大なSSW、哀愁と含羞の社会派詩人、チェロの響きの声を持つ歌手、アルフレド・シタローサの生誕80周年。それを記念してか、1990年代に発売された「antología 1-3」がお手頃価格で再発売された。この3枚のアンソロジーに収録されている音源は1972-1979年の期間にウルグアイ、アルゼンチン、スペインとメキシコで録音されたもの。軍事政権下の故国を離れて亡命生活を送っていた時期である。3枚とも素晴らしい内容だが、1番目の本盤はミロンガを中心にした、最もウルグアイらしい作品がずらり。ウルグアイのミロンガはアルゼンチンのそれとは異なる独特のノリがあり、シタローサの声と相まってなんとも言えない味わいを醸し出す。デシマ(十行詩)の形式で書かれた1、友人のバイオリニストがモデルの彼の代表作の2、ユパンキの作品を歌った6、など名曲がずらり。手元に置いて繰り返し聞いて欲しい。できれば3枚全部(笑)。
(太田美加)