録音年 1938-65年 Buenos Aires Tango Club
曲目
1. Comme Il Faut 2. Toda Mi VIda 3. Mi Tango Triste 4. Romance De Barrio 5. Sur 6. A Pedro Maffia 7. Patio Mío 8. Discepolín 9. Tellaman Malevo 10. A Homero 11. Desencuentro 12. Maria 13. Barrio de Tango 14. Che Bandoneón 15. Responso 16. Pichuco 17. Reportaje a Anibal Troilo 18. Reportaje a Hector Gagliardi 19. Su Primer Bandoneón 20. Bandoneón Mayor De Bs. As. 21. Milonguero Triste 22. Anibal Troilo
「オマージュ」と銘打ったBATC新シリーズ。第１弾はトロイロだ。同楽団の初録音 1. から始まるが、凡百の選集にはあらず。 2. 〜 15. ・ 21. は全てトロイロ自作自演で、歌手はフィオレンティーノ、リベロ、ゴジェネチェ他オールスターから１曲ずつ精選。そこに並ぶ作詞家の名前だけで、まるで黄金期タンゴの小宇宙だ。熱烈なライナーノーツは、信仰告白のごとき一言でこう結ばれる——「トロイロのTはタンゴのTだ」。アルバム後半はマンシを悼んで書かれた 15. など献呈曲も多く、トロイロへのオマージュが、そのままタンゴ全体へのオマージュになっている。インタビュー等も収録され資料価値もある一枚。
月刊ラティーナ2018年5月号掲載
（天野裕子 ）
