録音年 1940-42年 Buenos Aires Tango Club
曲目
1. Muchaho 2. No Aflojés 3. Un Copetín 4. Tres Esquinas 5. Ahora No Me Conocés 6. Adiós Arrabal 7. Compadreando -M- 8. Solo Compasión 9. Una Pena 10. Traiga Otra Caña 11. El Choclo 12. Agua Florida 13. El Yacaré 14. Qué Me Pasará -V- 15. Notas De Bandoneón 16. Adiós Para Siempre 17. Viejo Choche 18. Pobre Gallo Bataraz 19. Gorriones 20. Un Tropezón 21. El Cuarteador
アンヘル・ダゴスティーノ楽団の全集がBATCに登場。1940〜47年、51〜55年、59年、63年にRCAビクターで138曲、62年にスベルト・レーベルで3曲(美麗なピクチャー盤)が録音されており、専属歌手にアンヘル・バルガスを擁していた46年までが最盛期だ。また、77年にはRCAビクターから未発表録音としてカディカモ作“El cuarteador”が発掘されており、本盤にボーナス収録されたサントラ音源とされる 21. がこれに当たるはず。50年代までの音源は馬場明人氏のCTAレーベルから既に全集化されている。この第1集には、ファンに人気の高い自作 4. を筆頭に、40年の初録音から42年4月までの録音を収録しており、すべてバルガスの歌唱。ノスタルジーに溢れる声質で深みを感じさせる歌唱を聴かせるバルガスと情感豊かに落ち着いたいぶし銀の演奏を聴かせてくれる楽団のコンビには1940年代の空気感が横溢して素晴らしい。
月刊ラティーナ2018年2月号掲載
(鈴木一哉)