録音年 1947-1950年 BATC
曲目
1. Milonga para Gardel 2. Se lustra señor 3. Color de barro 4. Perdón viejita 5. 1910 6. A los muchachos 7. La mariposa 8. Tanto 9. Del buenos aires deayer 10. Embrujo de mi ciudad 11. Se llamaba Eduardo Arolas 12. Quién hubiera dicho 13. El motivo 14. Que se vayan 15. Bandoneón arrabalero 16. Fondín de Pedro Mendoza 17. Amigazo 18. Apología tanguera 19. Ventanita de arrabal 20. Mi vieja viola
これは実に都合のいいCDだ。A・バルガスがE・デル・ピアノの伴奏で歌った曲は全部で20曲。それが丁度すべて収められている。しかも1947年11月3日から50年10月20日までの録音順だ。バルガスはO.T.V伴奏で録音した3曲を除けば39年~59年まで96曲の録音がある。この盤はその中頃、黄金時代を象徴するバルガスの佳き時代がここにある。39年はギター伴奏の2曲だけで、40年~46年はA・ダゴスティーノ楽団付きの歌手、この20曲が独立しての初録音である。二人のアンヘルの時代も素晴らしいが、この盤は独立後の意気込みが感じられ、デル・ピアノ作の1.に始まり次々とバルガスの名唱が続く。51年~55年はA・ラカバ(中6曲はA・スカルピーノ)、55年~58年が“トト”ダマリオ、58年~59年がL・スタソ(中2曲がJ・リベルテーラ)の伴奏となり、59年7月の絶頂期に55歳で他界した。
月刊ラティーナ2016年4月号掲載
(飯塚久夫)