Independiente
ブエノスアイレスのアヴァン・ジャズグループ
曲目
1. Violencias
2. Huesos Jueves
3. Soroche
4. Perder Planetas
5. Conejos
6. Owshanyubi
Camilo Ángeles - flauta traversa y composición
Juan Olivera - trompeta
Violeta Garcia - cello
Pía Hernández - piano
Carlos Quebrada - bajo
Nicolás del Águila - batería
実験的な南米産のサイケや電子音楽の名作を次々と再発して世界的な注目を高めるペルー発のBuh Recordsから発表された、アルゼンチンを拠点に活動するアヴァン・ジャズ・バンドの2作目。ペルー人のフルート奏者/コンポーザーを中心にトランペットやチェロを含む6人編成で奏でるサウンドは、10分超えの大曲志向でレコメン系のアヴァン・ロックにも通じる尖ったノリが強く出ていた前作と比べると洗練され、チェンバー・ジャズ的な魅力をより整理されたアンサンブルで伝える方向に進化した印象。後半はインプロ色を強めるが、ラスト曲の中盤では親指ピアノも交えてアイデア豊かな新展開も。
月刊ラティーナ2018年9月号掲載
(吉本秀純)