録音年 1970-1988年 アルゼンチン録音 AQCUA
フォルクローレを繊細なピアノの音色で
曲目
●曲目DISK 1 1. REMOLINOS
2. ZAMBA DE VARGAS
3. ESTUDIO SOBRE CHACARERA
4. LA LOPEZ PEREYRA
5. CUANDO VOS QUIERAS
6. CANCIONERA
7. SIETE DE ABRIL
8. LA BACHATA
9. CUECA DE LA VIÑA NUEVA
10. LA LOCA
11. YA ME VOY YENDO
12. LA TELESITA
13. CHACARERA SIN SEGUNDA
14. PARA EL CHANGO FARIAS GOMEZ
15. PABLO Y ALEJANDRO
16. CANTA ZAMBA
17. ZAMBA DE LOZANO
DISK 2 1. CRIOLLITA SANTIAGUEÑA
2. PRESENCIA DEL DIABLO
3. CHACARERA SIN SEGUNDA
4. CAPRICHO DE MEDIANOCHE
5. HUMAHUAQUEÑO
6. CUECA PARA DANIEL HOMER
7. MOMENTO Nº1
8. BAGUALA
9. CHACARERA SIN SEGUNDA
10. PIEDRA Y CAMINO
11. LA DOBLE
マノロ・フアレスは1937年生まれ、コルドバ出身のピアニスト。作曲家、アレンジャー、教育者としての顔も持つ、アルゼンチンの最も偉大な音楽家の一人である。1970年代からフォルクローレとクラシック、ジャズとを融合させた音楽を追求している。本作は2015年の最新盤で、1970~1988年に発表した8枚のアルバムからの2枚組のアンソロジー。一聴して驚いた。なんと新鮮で、大胆で繊細なのだろう。チャカレーラやサンバをこうアレンジするとは!奇をてらったわけではない、フォルクローレを知り尽くしているからこその、このアレンジなのだろう。ユパンキやチャサレータらの、あの名曲がこうなるとは(特に2の5!)…脱帽である。1970年代初期のまだ地に根ざしたところから、1980年代後半のより軽やかで自在な境地に至るまで、どこから聴いても楽しめる。ジャズやクラシック好きの人にもぜひ聴いていただきたい名盤である。
月刊ラティーナ2015年9月号掲載
(太田美加)