NADIS
TRANSMUTA
ナディス
トランスムータ

2,484円

ブエノスアイレス録音 ラティーナ

現代アルゼンチンの器楽シーンを更新する7人組ナディスの2作目。 ジャズをベースに現代ミナスからエルメート・パスコアール、エグベルト・ジスモンチらブラジル音楽の影響をも飲み込んだ傑作がついに発売!

曲目
1. El Gran Pez 2. Passarinha 3. Viajera 4. Transmuta 5. Nave 6. Sueño Inmensidad 7. Casa 8. Cabeza de amor y música 9. Bodas de prata


月刊ラティーナ2018年10月号にインタビュー掲載

大塚広子
 アカ・セカ・トリオ周辺から、クリバスのリーダーなどUNLP出身の新旧ゲストを迎え現行ラ・プラタ・シーンを盛り上げる7人組の2作目。前作同様、器楽アンサンブル構造を保持しつつ、木管楽器から声に、即興からポリフォニックなハーモニーに重心をシフト。アルゼンチン作家の文学的テーマを引用したり、ウルグアイのカンドンベやブラジルのマラカトゥ、アルメニアの音を組み込むなどフォーク志向を露わにしながらも、未来的なローズの音色や、現在進行形ジャズのリズム感、会話を荒く加工したパートもクールなスキット的差し曲など、20代らしい軽やかな感覚が随所に窺える。


栗本 斉
 前作『アルキミア・プラネタリア』はエルメート・パスコアールの影響下にあるエクスペリメンタル・ジャズの傑作だったが、今作もその印象は変わらない。ただ、全体のアンサンブルが非常にこなれてきたこともあり、鋭角なイメージは薄くなった分、10分を超える大作曲もメロウ度は増した。女性スキャットを全面的に配して浮遊感を重要視しつつ、中心人物であるピアニストのフアン・イグナシオ・スエイロの歌声に室内楽とジャズを一体化させた繊細かつ緻密なアレンジが、音の桃源郷へと誘ってくれる。


高橋健太郎
 2016年の前作でクリバスと並ぶラ・プラタの尖鋭として注目されたナディス。現代USジャズやブラジルのミナス派とも通じあう音楽性を発展させつつ、今作では冒頭からヴォーカル入りの曲が続き、バンド自体が新局面に入ったことを窺わせる。振り返って前作を聴き返すと、同じようなインストばかりだったと思うくらい、今作は曲ごとにドラマチック。そして、ある種のヘヴィネスも漂う。プログレなハーモニーを変転させつつ、ボトムはどっしりと重いというのが、彼らのバンド・サウンドだ。11分を越える 8. はアントニオ・ロウレイロやティグラン・ハマシアンと並ぶスリルに到達。


吉本秀純
 室内楽的な初期アクサク・マブールを南米漬けにしてラージ・アンサンブル風に展開したような前作はインスト主体だったが、新作は中心人物のフアンによる歌が前面に。ネオ・フォルクローレ勢にも通じる歌が中心となり、楽曲そのものもフルート/サックス/クラリネットの緻密な絡みに重点を置いた作風から一気に親しみやすくなったが、めくるめく曲展開で聴く者を心地よく迷宮に誘うような魅力は健在。インド声楽にも通じていそうな女性歌手、ジャコパス・マナーなベース奏者が加わり、南米ジャズ/フュージョン色が強まると同時にティグランからの影響が随所に聴き取れる点も興味深い。






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