録音年 1950-52年 アルゼンチン録音 BUENOS AIRES TANGO CLUB
曲目
1. Como Se Pianta La Vida 2. Tu Desprecio 3. Patio Dela Morocha 4. Mi Virgencita De Luján 5. El Vinacho -M- 6. Porque Doblan Las Campanas 7. El Camión 8. Cartón Ligador 9. Muchacho 10. Un Mal Día 11. Preparare Pal’ Domingo 12. El Acomodo 13. Por una Mujer -V- 14. Pensá Lo Que Has Hecho 15. Mi Serenata 16. Será una Noche 17. Oyeme mamá 18. Papas Calientes 19. Para Qué 20. El Huracán
ブエノスアイレス・タンゴクルブによるエドカルド・ドナート全録音集の第15集は、1950年末から52年末までの期間のもの。1950年(本シリーズ第14集後半)から開始したパンパ・レーベルへの録音で、2年で20曲というのはかつてのドナート楽団の勢いからするとかなり寂しいものがある。演奏もかつてのドナートらしさは薄れたと言われるが、内容的にはダンス向きのテンポと明快なスタイルで決して悪くはない。大半の曲で歌うカルロス・アルマーダは1930年代から活躍する歌手。男性的な力強い歌声と語り口で、フリオ・ソーサらにもつながるスタイルの先駆とも言える存在である。 15. ではアルベルト・ポデスタとの二重唱も聴かれる。器楽曲は 12. 18. 19. 20. 。 12. は不自然なノイズカットで音質が今一つなのが残念。 20. は自身が4回録音したうちの3回目の録音で、こちらはスピード感あふれる演奏が高音質で楽しめる。
月刊ラティーナ2017年11月号掲載
(吉村俊司)