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DIANA HORTA POPOFF
『AMOR DE VERDADE』ヂアナ・オルタ・ポポフ『アモール・ヂ・ヴェルダーヂ』

叔父トニーニョ・オルタ、父ユリ・ポポフの才能を受け継ぎ、正統ミナス音楽を21世紀にアップデートするミナス新世代の宝石のような才能、ヂアナ・オルタ・ポポフ。
アンドレ・メマーリがその特別な才能に惚れ込み、録音を牽引した珠玉のアルバム『Amor De Verdade』を日本先行リリース。

ヂアナの音楽にはミナスの音楽の過去と未来が表れている。【トニーニョ・オルタ】

ヂアナ・オルタ・ポポフの音楽は特別だ。彼女の才能は彼女の音楽を好きにさせると同時に、彼女の音楽を守ろうと思わせる。この音楽を心から堪能しよう。【イヴァン・リンス】

私はヂアナの作曲の才能と繊細で洗練された歌声に魅了され、録音に誘いました。彼女の音楽は、ブラジルの歌の豊かな伝統に結びついています。特に、トニーニョ・オルタ、ミルトン・ナシメント、タヴィーニョ・モウラといったクルビ・ダ・エスキーナのマエストロたちに結びついています。私のスタジオでの録音のプロセスは、まさに流れるように自然でした。私は、アコースティック・ピアノ、アナログ・シンセサイザー、バンドリンを演奏しました。このアルバムの創造的な雰囲気には、録音時の新鮮さが反映されていると思います。というのも、スタジオで録音しながらアレンジを考えて実際に録音していきました。

この音楽は永遠の魅力を備えています。そう、クルビ・ダ・エスキーナの夢のように...決して歳をとらない!【アンドレ・メマーリ】

Dianaとの出会いは、リオの街角で偶然訪れた。
Toninho Hortaと歩いていたら、声をかけてきたのが彼女だったのだ。
Toninhoに互いを紹介され、意気投合した私達は、リオ滞在中のほとんどを一緒に過ごした。
彼女がパリに移り住んでからも、交流は続いている。
この作品には、共に歌った曲たちや、彼女がピアノで弾き語ってくれた曲たちも収められている。
なんて喜ばしいことだろう。

彼女の音楽は美しい自然現象のようだ。
緻密で繊細で、メロディアス。
ミナスの風が吹く。
【nobie(ノビー|vocal, compose, percussions)】

■DIANA HORTA POPOFF プロフィール
ベーシストで作曲家の父ユリ・ポポフ(Yuri popoff)と、フルート奏者の母レナ・オルタ(Lena Horta)を両親に、ミナスジェライス州、ベロオリゾンチに生まれる。叔父はクルビ・ダ・エスキーナでの活動でも知られるギタリストで作曲家のトニーニョ・オルタ(Toninho Horta)。両親のユリとレナは、トニーニョのバンドの中心メンバーとしても活動してきた。リオで音楽に囲まれて育ち、ブラジル新世代の傑出した才能ジョアナ・ケイロスとは幼馴染。1999年にリオのブラジル音楽院(Conservatório Brasileiro de Música)に入学し、フルートを専門に学び、2003年に卒業。

イヴァン・リンス、ミルトン・ナシメントらのプロデュースをしてきたプロデューサーのマルシ オ・ロミランダ(Marcio Lomiranda)との出会いをきっかけに、デビューアルバム『Algum Lugar』を2013年にリリース。高い評価を得た。イヴァン・リンスがアルバムの解説を執筆していた。同作のヨーロッパでのリリースツアーで、後に結婚することになるフランス人ベーシストのマティアス・アレマーニュ(Mathias Allamane)と出会い、2013年に渡仏。2014年にスイスのジュネーブでアンドレ・メマーリと久しぶりに再会。ヂアナは交流の中で自作曲を披露すると、アンドレはヂアナの才能に惚れ込み、アンドレがサンパウロ郊外の自分のスタジオでの録音に招待した。このことが2ndアルバム『Amor de Verdade』の誕生の直接的な契機となる。

2015年の1月に、妊娠3ヶ月だったヂアナは、夫のマティアスとともに、アンドレのスタジオへ行き、録音を開始。2~3曲録音するだけのはずが、録音は自然に、スムーズに進み、2日でアルバムの大枠を録音してしまった。アンドレは、ピアノ、アナログ・シンセ、バンドリンを演奏し、楽曲のアレンジの方向性を決定した。残りの録音は、フランスに戻り、ヂアナとマティアスの他、ドラムのクリストフ・ブラス(Christophe Bras)が参加して行われた。

愛娘ニーナ(Nina)の出産を経て、満を持して発表される『Amor de Verdade』。ファーストアルバム『Algum Lugar』のサウンド面での新しさは、ミナス音楽と電子音楽の自然で軽やかな融合にあったが、セカンドアルバム『Amor de verdade』は、アンドレのピアノやアナログ・シンセで、ヂアナの音楽が美しく着飾られて、彼女の天然の特別な才能が生み出す楽曲の魅力にフォーカスされる。ヂアナの歌の繊細さ、楽曲の持つミナス特有の透明感とメロディやコードの美しさが、聴くほどに染み込む名盤となった。正統ミナス音楽を21世紀にアップデートする特別な才能の音楽をじっくり堪能したい。

Diana Horta Popoff『Amor De Verdade』

Amordeverdade
ヂアナ・オルタ・ポポフ『アモール・ヂ・ヴェルダーヂ』
9月中旬発売(発売中):ラティーナ / CD:MUSAS 7013 / JAN:4538716160313 / 価格:2,400 + 税

収録曲
1. Madi [Antônio Martins / Diana Horta Popoff]
2. Canção Chão [Marcio Borges / Diana Horta Popoff]
3. O Barco [Giovanna Moretti / Diana Horta Popoff]
4. Impressões De Amar [Fernando Brant / Diana Horta Popoff]
5. Na Roda [Marcio Borges / Diana Horta Popoff]
6. Medley:
 Ponta De Areia [Fernando Brandt / Milton Nascimento]
 Toda Menina[Diana Horta Popoff]
7. Fonte Das Virtudes [Maurício Maestro / Diana Horta Popoff]
8. Amor De Verdade [Marcio Borges / Diana Horta Popoff]
9. Nina, Me Nina [Carlos Walker / Yuri Popoff]
10. Nós Dois [Luciano Garcez / Diana Horta Popoff]
ボーナストラック 11. Ninanana [André Mehmari]

All compositions and arrangements by Diana Horta Popoff expect 9
Diana Horta Popoff [vocals, piano, flute on 9]
André Mehmari [piano, bandolim, keyboards, flute on 8, orchestration on 3]
Mathias Allamane [bass, electric bass on 1 & 9]
Christophe Bras [drums]
Yuri Popoff[vocals and violao on 9]
Lena Horta[flute on 9]

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『Amor De Verdade』
制作ストーリーセルフ・ライナーノーツ by ヂアナ・オルタ・ポポフ

アルバムのスタート

 2014年、スイス・ジュネーブにピアニスト/作曲家のアンドレ・メマーリが招聘され、彼に会うためにジュネーブを訪れ再会したことがきっかけで、セカンド・アルバム『Amor de Verdade』のプロジェクトがスタートしました。

 久しぶりの再会でしたが、彼は私を覚えていてくれて、長い空白の時間を埋めるように自然と距離が縮まりました。空いた時間に友人の家でたくさん語り合い、私はピアノ演奏をして曲を聴いてもらいました。いつか、私の曲を演奏してもらえたら嬉しいなと長年の夢を明かしたら、「カンタレイラの大きな森の中にあるブラジルの僕のスタジオで、録音しよう!」と言ってくれのです! 信じられませんでした。

 でもアンドレはこう言ってくれました。
「ヂアナの創作の才能をたたえるためにがんばるよ。音楽業界の表面的なマーケティングに踊らせられず、いわゆる大きなメディアの注目を浴びなくても、このスペシャルなアートが世界のより多くの人たちのもとへと届くために。この音楽は永遠の魅力を備えている。そう、クルビ・ダ・エスキーナの夢のように…決して古くなることはない。」

アルバムの録音

 2015年1月にブラジルに戻ったとき、あの時の約束を覚えているかなと連絡をしたら、即座に「もう、君たちをここで待っているよ!」と返信が届きました。

 夫でウッドベース奏者のマティアス・アレマーニュ(Mathias Allamane )と、妊娠3ヶ月でお腹にいたニーナ(Nina)とともにカンタレイラのスタジオに到着し、非常にあたたかく、愛情深く迎えられました。親密な雰囲気で制作し、彼は最も素晴らしいピアノ演奏で、彼の「青い」宇宙を表現してくれました。

 その日、3曲録音しようと考えていましたが、実際はこんな風でした。アンドレの回想を引用します。
「モンチヴェルヂ・スタジオでの録音のプロセスは、まさに流れるように自然でした。最初は2~3曲録音しようと計画していましたが、最終的には、たった2日間で、ほぼアルバム全曲の基本的な形を作ってしまいました。私は、アコースティック・ピアノ、アナログ・シンセサイザー、バンドリンを演奏して、曲のベースの形を作っていきました。」

 そういうわけで、3曲録ったところで終わるはずがなかったのです。

 私とアンドレのピアノで9曲を録音して、アルバム1枚分に十分な録音ができてしまいました。アンドレがいるのに私もピアノを録音したのは、アンドレの助言に従ったからです。
「ヂアナ、君が自分のピアノを録音するのが、大事なんだ。そうすれば、それも君の音楽のマークになる。」
 アンドレはシンセサイザーの音を重ねていき、そのサウンドで、私の音楽の世界を更に魅力的なものにしてくれました。

フランスに戻って、ドラマーのクリストフ・ブラス(Christophe Bras)も加え、私と夫とクリストフの3人で、自分たちのスタジオで、セカンドアルバムの残りのパートの録音をはじめました。ドラマーのクリストフには、ブラジルのレーベル「Delira」からファーストアルバム『Algum Lugar』がリリースされたときのコンサートから一緒に参加してもらっていました。アンドレと録音した基礎となるトラックを更に少しづつ磨いていきました。

 録音について、細部ですが重要だったと捉えているのは、このアルバムの録音では、より新鮮なライヴ感を生むのに「クリック」を一切使わず録音しています。

 制作している時間は幸福な時間そのもので、それぞれの楽曲に集中し、それぞれの楽曲に相応しいリズムを探しました。

 全ての楽曲は、サンバ、ジャズ、ボサノヴァなど、軽やかなリズムが刻まれています。共通の感覚のある「グルーヴ」をずっと維持しています。
 私の作曲の探求の本質には、基本的に2つの経路があります。メロディーとハーモニーです。リズムは、歌詞や曲自身が何を言いたいか、どんな風に聴く人に感じてほしいかを、よりはっきりさせるために、メロディーとハーモニーの後で決まってきます。

収録曲について

 アルバムには、さまざまな作詞家との共作曲が収められていますが、アルバムを最も特徴づけている曲の1つはフェルナンド・ブラントとの「Impressões De Amar(Fernando Brant / Diana Horta Popoff)」です。彼は他界する4ヶ月前にその詞を書いていました。50年代のミュージカル映画を想起させるような曲です。
 再録した楽曲「Na Roda(Marcio Borges / Diana Horta Popoff)」はマルシオ・ボルジェス(フェルナンドとマルシオはミルトン・ナシメントの確たる共作のパートナーでした)が作詞した曲で、その歌詞の中で、マントラや循環について少し触れています…全ては始まった場所に戻るのです。
 彼らは、ミナス音楽における偉大な才能であり、共作できたのはとても光栄なことです。彼らは60年代以降の世代のミナス音楽のシンボルであり、特に「クルビ・ダ・エスキーナ」のムーヴメントを代表する音楽家たちです。
「O Barco(Giovanna Moretti / Diana Horta Popoff)」という曲のリズムはユニークで、水に浮かぶ船の波の行き来を表現しています。父のグループの一員として、船の上でフルートを吹いた経験にインスパイアされた曲で、ジオヴァナ・モレチ(Giovanna Moretti)の美しい歌詞と、アンドレ・メマーリのアレンジは、海の上を航海しているイメージを生むのに成功していると思います。

 「Madi(Antônio Martins / Diana Horta Popoff)」と「Nós Dois(Luciano Garcez / Diana Horta Popoff)」の2曲は、今現在の私の物語を歌っています。
 私は結婚して、ブラジルを離れ、慣れない土地での生活という冒険に出ました。
 アントニオ・マルチンス(「Madi」)とルシアーノ・ガルセス(「Nós Dois」)は、私たちカップルが出会って、ミナスとリオという私が生まれ育った場所や、新しい愛のために住むことになったパリが交差する物語を、可愛らしく描いてくれました。
 このことは「Madi」の歌詞の方に顕著に現れていて、「Nós Dois」の歌詞では、詩的な遊びがあり、感情の動きを把握して解釈するのは聴き手に委ねられているところがあります。

 小曲「Fonte das Virtudes(Maurício Maestro / Diana Horta Popoff)」は、私がまだ18歳の時に書いた曲ですが、この曲を思い出すことになったのには面白いエピソードがあります。  2015年にリオの「Godofredo」というレストランで演奏していました。そこは音楽家のベト・ゲヂスの息子のガブリエル・ゲヂスがやっていて、クルビ・ダ・エスキーナの音楽が聴けるというコンセプトのレストランです。
 その日、とても驚いたことに偉大な音楽家のマウリシオ・マエストロ(Maurício Maestro)が来て、私の曲に歌詞をつけて持ってきてくれたのです。その曲にはそれ以前歌詞はなくて、父の影響でよく聴いていたジャズ・ピアニストのビル・エバンスへのオマージュだというテーマだけがありました。どうして彼が私の曲を知っていたかというと……
 マウリシオの息子で音楽家のフランシスコと私はとても仲が良かったので、2002年に、マウリシオ・マエストロの家に行ったことがありました。その日、マウリシオも一緒に演奏すると、私の曲のメロディーが、予期せぬ展開で面白いと言ってくれました。彼はその時の楽譜を持っていて、十数年後、歌詞をつけて、その日のコンサートに、大きなお土産として持って来てくれたのです。

 最後に私が書いていない2曲についてです。
 「Nina, Me Nina(Carlos Walker / Yuri Popoff)」は、私の娘のニーナに捧げられた曲です。つまり、父のユリ・ポポフにとっては、彼の初孫に捧げた曲です。カルロスの歌詞は、当時まだ1歳の小さなNinaに捧げられました。
 ボーナストラックの「Ninanana(André Mehmari)」も、私の娘のニーナに捧げられたものです。彼女は、お腹の中で妊娠3ヶ月の時から、全ての制作プロセスでずっと側にいました。  アンドレのモンチヴェルヂで録音した時に妊娠3ヶ月だったニーナは、今年の8月で3歳になりました。

 そういうわけで、アルバム『Amor de Verdade(「真実の愛」の意)』には、人生にある様々な形の愛が表現されています!