世界最大の熱帯雨林地帯アマゾンの自然が危機に瀕しているが、様々な団体から支援もむなしく、その森林破壊のスピードが加速していっていることがわかった。
ブラジルのカルロス・ミンク環境大臣は、ブラジル全土で行われる首長選挙に向けた対策として違法伐採に目をつむっていると話している。またそれ以外にも世界的な食料の高騰により、大豆などの栽培をしている農家が農地を、酪農家が放牧地を広げるために違法な伐採を繰り返していると話している専門家もいる。
しかし驚かされるのはそのスピードで去年の同時期と比較して3倍以上のスピードで進んでいる。2007年の8月に伐採された面積が230平方kmなのに対して、今年8月には760平方kmとなっている。このままでは地球の肺と言われている貴重な熱帯雨林がいずれは失われてしまう。主な違法伐採の理由は放牧地として使用するため焼き払われているということだが、選挙の票集めのために監視体制を甘くしている事実は否めず、今後の対策が急がれる。(d)
タグ: ブラジル